第23話 彼女と湖でデート
俺たちはボートに乗っているけど、今は七海ちゃんが漕いで見たいというので、変わっている。
七海ちゃんは今日はスカートを履いているので、ボートを漕ぐ時にはバランスを保つためと、力がいるので、どうしても足が開いてしまう。
足を斜めにしている。
あれっ、横座りみたいに足を斜めにすると、斜めになった方向から見ると、見えるんじゃない?
七海ちゃんの下着を他の人に見せる訳にはいかないので、これは確認する必要があるなと思って、すこし前に乗り出して七海ちゃんが足を向けている前から確認してみた。
やはり
「七海ちゃん、そろそろ変わろうか?」
「えっ、まだ、いいわよ」
「あの~、七海ちゃん、足を前にすると俺から見られると思って、斜めにしているでしょ?」
「うん、エッチな人が前にいるから」
「足を向けた方から見たら、まるみえ~」
「えっ、ほんとう??」
「うん」
七海ちゃん、顔を赤くしている
「今だったらボートが多くないから、あっちの浅い所に行って変わろうか?」
「うん、わかった」
そして、七海ちゃんはボートを漕いで、浅い所に寄せていく。
そして、先ほどと同じように這って変わった
「これで、七海ちゃんのパンツは守ることができた」
「もう、また、エッチなんだから」
「何を言いますか? 七海ちゃんを守るのが、俺の役目だよ、その中に七海ちゃんのパンツが入るだけ」
「へぇーそうなんだ、って、そんなわけないでしょ、見たいだけでしょ」
「あたり~」
「悠くんのせいで、私、顔を赤くすることが増えたよ」
「いいじゃない」
俺たちはボートが終わりの時間が近づいたので、返しにいくため、桟橋に戻ることにした。
返し終わって、七海ちゃんが「あー初めて、ボートって漕いじゃった」
「七海ちゃん、パンツ観賞代金は、缶ジュースで良い?」
「えっ、そんなに安いの?」
「はい、わかりました」
「あそこのレストランで良いですか? ななみ姫」
「うむ、よきに計らえ」
と言うのでレストランに入っていった。
レストランなんて普通は入れない、今日は七海ちゃんのお母さんがからもらった軍資金があるから。
なんともらったのは1万円。
「今日、七海ちゃんのお母さんがに1万円も、もらったんだ」
「えっ、そんなに?」
「うん」
「お母さんが、奮発したんだね」
「だから、何を頼んでもいいよ、もとは七海ちゃんのお母さんがのお金だけど…」
俺たちはメニューをみて、好きなものを決める。
七海ちゃんはハンバーグ、そして俺は、サイコロステーキにした。
七海ちゃんが「なんだか、2人でレストランって初めてだから、緊張するね」
「そうだね、七海ちゃん」
「俺も、めったにと言うか、ほとんど、行ったことがない」
「そうなの?」
「うん、家族とも行かないし、タケシとも行かないし缶ジュースくらいしか飲まない、と言うか金ないから飲めない」
「だから、初レストランが七海ちゃんと…」
「へぇーそうなんだ」
ウェイトレスの人がジュウジュウ音がするくらい熱そうな鉄板の上にのったハンバーグを持ってきた。
そして、そのあとに、もう一つ、ジュウジュウ音がするくらい熱そうな鉄板の上にのったサイコロステーキを持ってきてくれた。
「じゃ、食べようか?」
「うん」
と言ってたべようとすると七海ちゃんが、「はい、悠くん」と言ってハンバーグの切ったのをフォークでさしだした。
「あ~ん」と言う七海ちゃん
俺は人目が気になったが、口を大きく開けて、ハンバーグを食べる。
「あっ、おいしい」
そして俺も、
「七海ちゃん、はい」と言ってお返しをする。
「あ~ん」
七海ちゃんも顔を赤くしてお肉を食べた。
「これって、けっこう、恥ずかしいね」と七海ちゃん
そのあとは、普通とおり、食べた。
食べ終わって、コーヒーを注文した。
「七海ちゃん、今日は、楽しかったね」
「うん、もう少し、悠くんが、エッチじゃなければ…」
「男は、好きな女性とはエッチになるんです」
「へぇ~そうなんですか?」
「そうです!」
「じゃ、いい」と七海ちゃん、顔を赤くしながら笑顔になる。
自分で言っておいて、俺もなんだか、顔が赤くなってしまった。
おれは顔が赤いのを、ごまかすために、コーヒーを飲んだ。
「熱いっ」急いで飲んだコーヒーが、のどもとを熱くした。
「悠くん、だいじょうぶ?」
「うん、だいじょうぶ、慌てて飲んだから」
七海ちゃんが疲れないように、俺たちは昼過ぎたら、帰ることにした。
「今日は、たのしかったよ、悠くん、ありがとう」
「いいえ、ななみ姫、パンツ見ることができましたから、一生の家宝にします」
「下着が家宝なの?」
「あれっ、七海ちゃん、知らなかったの?」
「うん、知らない、ってそんなことあるわけないでしょ、もう」
「七海ちゃん、ナイス、突っ込み」
「もう漫才か?」
「でも俺も、今日は楽しかったよ」
「ほんとうに!」
「そうだ、七海ちゃん、今度、遊園地行かない?」
「えっ、料金、高いよ」
「実はね、母さんから、フリーパス券、もらったんだ」
「うぁ~、い・く」
「よかった」
「遊園地かぁ」
「楽しいだろうな」
「そうだね」
「でも、俺、高いところ、だめなんだ」
「えっ、そうなの?」
「うん」
「そっかぁ……」
「せっかく悠くんとジェットコースター乗ろうかと、おもったのに」
「ごめん」
「しかたないな~もう」
「じゃ、悠くんが大丈夫の乗り物に乗ろうよ」
「うん、それでいい?」
「うん、私は、構わないわ、悠くんと一緒なら、どんな乗り物だって」
「よかった」
「じゃ、悠くん、メリーゴーランドとコーヒーカップは絶対、乗ろうよ」
「メリーゴーランドって?」
「馬が回っているものや、コーヒーがまわる乗り物だよ」
「えぇ~、回る系?」
「回る系もダメなの?」
「すこし、だいじょうぶ」
「もう、乗るの、なくなっちゃうわよ」
「見てから決める…」
「はい、はい、わかりました」
「もう自分から誘っておいて!」
「ボートなら七海ちゃんの下着、見ているからだいじょうぶなんだけど」
「遊園地に行ってまで、見る気なの?」
「うん、期待している」
「そんなことを期待しないでよ、もう」
「もう、もう、言っていると牛になるよ」
「もう、なっているわよ、もうっ」
七海ちゃんが、プンプンしているけど、怒っているわけじゃない。
顔が笑っている。
言葉のやり取りを楽しんでいるみたい。
こんな七海ちゃん、初めてだ。
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