第17話 彼女と仲良く

「だから、こんな俺だけど、将来、けっ……」


俺は、それ以上言うことができなかった。


「悠くん、それから、なにを言いたいの?」


「今は言えないよ、好きだけじゃ、生きていけないから、ごめん、七海ちゃん」


「ううん、悠くんが何を言おうとしたか、わかったから、いい…」


「私も、悠くんの気持ちに、答えなきゃ」


「七海ちゃん、俺、君を裏切ることはしない、だから安心してほしい。俺って、もてる方じゃないから安心してほしい」


「私は、悠くんって、もう少し頑張れば、もてると思うから心配なんだけど、悠くんってマイナス評価しすぎだよ。最近、私のクラスの女の子がなんて言っているか、知ってる?」


「しらないけど…」


「最近、変わってきた人がいるって噂になっているよ」


「誰が…」


「それは悠くんだよ」


「おれ?」


「そう」


「うそだぁ」


「ほんとうだよ、悠くんって今、すごく運動も勉強も頑張っているでしょ」


「うん、まぁ」


「女の子たちが、よく悠くんのことを話しているのを聞くんだよ」


「へーそうなんだ」ちょっと嬉しい


「「あ~なんだか、悠くん、嬉しそう」


「違うよ、今まで俺は、世間なんて気にしない奴だったし、七海ちゃんに似合うようにばかり考えていたんだ」


「俺って、成績も良くないし、今まで運動系はしていないから、七海ちゃんに似合うようになりたいなって」


「そうなんだ」


「そうだよ、七海ちゃんの横を歩いても、ふさわしい男になりたくて……だって七海ちゃんって、成績もよくて、スタイルも良くて、足も細くて、美人だし、可愛いし、胸も俺が窒息するくらい大きいし」


「…もう、最後は余計だよ…」と少し顔を赤らめている七海ちゃん


七海ちゃんが立ち上がって、俺の横に座った。


さらに俺に近づいて肩と肩を触れ合わせて、頭を俺の肩に置いた。


七海ちゃんのいい匂いがする


「七海ちゃんからいい匂いがする、暖かい」


俺も七海ちゃんの頭の上に頭を触れさせる。


七海ちゃんの髪が俺の目の前にある。


しばらく、俺は動かずにいた。


いつまでも、こうしていたい。


「時間が止まればいいのに」と俺


「うん、私も、そう思う」


そこに七海ちゃんのお母さんが声をかけた


「七海ちゃん、ちょっと、降りてきて」


七海ちゃんは、俺をチラッとみて、下に降りっていった。


七海ちゃんはコーヒーを持ってきてくれた。


「七海ちゃん、おばちゃん、何も言ってなかった?」

「ううん、なにも」


「良い時に声がかかったから、七海ちゃんが良いことしてくれているのが、ばれたかと思ったよ」


「別にキスしていたわけじゃないんだから」


「いやー、もう少しでする所でした、すいません」俺は頭を下げた

「そうなんだ、じゃ」と言って、俺の横に来てキスしてくれた。

 ……

「これでいい?」

「うん、ありがとう」


「悠くんは、最高な私の彼氏だよ」


「俺も七海ちゃんが最高に可愛い彼女だよ」


と言って、盛り上がったので、また、俺たちは、チュッってした。


そこに

「えへん」と声がした。


七海ちゃんのお母さんがクッキーをもって立っていた。

俺たちは顔が赤くなった。


「七海、悠くん、ほどほどにお願いね」と言って立ち去ろうとした。


「もう、お母さん」

七海ちゃんのお母さんは、嫌な顔をせず笑っていたけど。


見られちゃった


「七海ちゃん、ごめん」


「ううん、悠くんは悪くないよ、私がキスしたかったんだもん」


「七海ちゃんのお母さんと顔、合わせづらいな」


「大丈夫よ、この前、悠くんとは、さいきん、どうなの?って聞かれたから、実は、嬉しくて、悠くんとキスしたっていちゃたんだよね」


「えーそうなの」


「うん、だから、こっちこそ、ごめんなさい」七海ちゃんが頭を下げた。


「じゃ、これからはキスは公認ということで、いつでもしようかな?」


「うん、お願いします」


「えっ」


「冗談よ、じょうだん」


「なぁんだ、本気かと、思ったのに」


「悠くんは、そんなに私と、キスしたいの」


「はい、もちろんです」


「そうなんだぁ……」嬉しそうな七海ちゃん


「じゃ、また今度ね、悠くん」


「うん、わかった」


「それじゃ勉強しましょう」


「そうだね勉強、勉強…」


俺が、足を延ばして、足で七海ちゃんの足を触る


その足を七海ちゃんは、そのままにしてくれる。


2人とも、顔は上げないで、ノートを見ている。


七海ちゃんの足の暖かさ、柔らかさを足で感じる。


足を動かして色々な足の部分を触り始める。


そうすると七海ちゃんから「こらっ」と言われたが、止まらない。


欲望のまま、行動あるのみ。


俺が足で七海ちゃんの足を触っているんだけど、七海ちゃんが少し足を開いてくれたように感じたので、足と足の間の股の中に足を入れようとしたら、「いたぁー」


「どうしたの、悠くん」


「足が、足が攣った」



「もう、いやらしいことするからだよ」


「七海姫、ごめんなさい、もう申しませんから、許して、足の釣りを収めて下さい、いてて、あっ収まってきた、よかったぁ」


七海ちゃんが大笑いしている。


「もう、悠くん一人で騒ぎすぎ、はぁ、おかしかった」


「悠くんって、エッチなことをしたり、スケベなことを言うけど、面白いよね」

「あーでも、足、痛かった~」


「悠くん、足、揉んであげようか」


「えっ、いいの」


「うん、面白かったから」


「別に面白いことしていないんだけど、スケベなことしているだけで」


「ふふふっ、そうだね、スケベだね、もうどこまで足を入れるのかと思っちゃった」


「えっ、やっぱり足、開いてくれたんだ」


七海ちゃんは顔を赤くして「…うん」


「やったー」


「はい、足だして」


俺が足を差し出すと、この辺??と言って足を揉んでくれた。


その時に、あまりに近づいてきたので、頬にチュッとした。


「もう」と言いながら足を揉む続ける七海ちゃん。


「あっ、女性で、俺の足触ったのって七海ちゃんが初めてだ」


「えっ、ほんとう?」


「うん、ほんとう」


「じゃ、サービスで足に生えてる毛、全部、抜いちゃおうか?」


「いや、それ、マジでやめて」


「えー、面白いことになるのに」


「そんなにいじめないで」


「えー、いつもは悠くんが意地悪するのに!」


「はい、ごめんなさい」


二人は顔を見つめて、噴き出した。


「もう悠くんたら、面白すぎ」


「そういう七海ちゃんだって…」


「はぁ~面白かった、もう時間になるから帰るね、七海ちゃん」


「あっごめんね、勉強はかどらなくて」


「それは俺が悪いだけだから」


「そうだね、悠くんがエッチな事ばかりするからだね」


俺たちは、2人で階段を下りていく、「七海ちゃんのお母さんが、なんだか楽しそうだったね、と言つてくれた。


「はい、おばちゃん、また来ます」


「あまり七海を襲っちゃだめよ、悠くん」


俺は敬礼しながら「はい、申しわけありません」と言った。


そして俺は七海ちゃんの家の扉を開けて出ようとしたが、七海ちゃんには、俺についてこようと靴を履こうとしたが、止まった。


七海ちゃんは一人で玄関の外にでることは、まだ難しい。


俺が朝、公園のブランコに座っている時くらい、その範囲で出ることはできるけど、まだ怖がっている。


たぶん、七海ちゃん、家の外まで俺を見送るつまりだったみたいだけど、俺との時間が、そうしたのかも知れないが、俺といた時間が、あまりにも面白かったので、普通に出ようとしたんだと思う。


七海ちゃんには、楽しい思い出を作って、嫌なことは忘れてもらおう!!

そのため、嫌な思いをしなければ、俺の得意な下ネタでも話そうと思う。


俺、今まで女性と話したのは、家族と小さく頃の七海ちゃんとだけだから、どう話せばいいのか、わからないから得意分野は下ネタだけ…。


これでも下ネタを言うのも考えるのも本能の部分もあるけど、苦労しているんだよ。


でも下ネタの時に七海ちゃんと触れ合えるのが唯一の楽しみ。

自分でも、少しは自重したいと思うけど、七海ちゃんの笑顔を考えたら止まらない。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お読みくださりありがとうございます。


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