第4話

次に専門学校時代の友人にも連絡してみた。

当時私が通っていた学校は二年制で2クラスしかなく、年代もさまざまいる中、彼女とは同じ歳で席も近かったこともあり直ぐに意気投合しほとんど毎日を一緒に過ごした。

ファミレスで一緒にレポートを書いたり、ピザを頼んで教室内でピザパーティーをしたり、できもしないフットサルをやったりと男女、年代など関係なく皆と仲良く出来たのは彼女の存在も大きい。

現在は娘二人のママで介護士の彼女は私の同志である。お互いタイミングが合わずに会えていないため、久しぶりに会いたいね、先生たちも元気にしているかな?と話題は尽きなかった。

そして彼女は私の介護の先輩でもあり、介護の世界の厳しさも教えてくれた人だ。一緒に2年半ほど働いていたが、普通にやってもうまくいかないこともあると言う現実、信頼関係には時間が必要であることなど同じ現場にいながら彼女に教わったことは多かった。ただなんとなく私に対して思うことはあっただろうに遠慮してくれていたように感じる。それは彼女の優しさなのだ。親しい相手に対しても気を配り、根は真面目で正直な彼女に私は何度救われたか分からない。

次会った時には久しぶりに学生時代の恋愛話でもしたいなと思う、お互い全て知っている仲でこそ話せることもあるだろう。

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