第3話
時間があるということは、普段気にしていないことが気にかかったり、普段連絡しない人に連絡しようと思い立ったり、いつもの自分では中々手が出しづらいことにも容易に手が出せたりする。
最初にカナダに住む友人に連絡をしてみた、今年の私の誕生日には律儀におめでとうメッセージをくれたのに、私は日常の色々を言い訳に連絡するタイミングをすっかり逃していた。彼女は中学時代からの友人で潔く、笑顔の可愛い、周りの友人にはいない独特なオーラのある女性である。
彼女は単身、カナダの学校へ行きそのまま就職、ずっと向こうで仕事をしている。彼女は昔私に、「こっちの空気がわたしには合っている」と清々しい表情で私に話してくれたことがあった。なんとなく、日本は彼女にとって窮屈だったのかもしれない。
日本に帰国した彼女とたまに会って話をすると、表情が生き生きしていてそれらを思い知らされる。彼女は自分で選択し自分で決断して進んでいる。彼女に直接伝えたことはないが、私は彼女を尊敬し、そして憧れている存在でもあるんだ。
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