東の勇者-ルルを仲間に迎えて。

第53話 現状説明。

城からの景色を見て「ここはサビれたままだなぁ…」とルルが落胆する。

城に向かう最中に俺達はルルから悪いようにはしないから安心しろと言われていた。


城に向かったルルはまるで自宅を歩くようにスタスタと歩いていく。


その先は御代の居る部屋だったので「ルル、ここは駄目だ、今この部屋は…」と俺が言うと「なんだ、使っているのか?仕方ないな」と言ったルルはその横の部屋に向かう。

テツイが「ルル様、そこはウノ様のお部屋です」と言うとルルは「知ってるよ」と言って思い切り扉を開ける。



ウノが「誰だ!」と言ってこちらを睨みつける。俺たちだとわかると「ツネツギ様ですか?いきなりどうされました?」と言って立ち上がって俺達の前まで来ながら「ノックもしないなんて…あなた様はそんなお方では…」と言ったとき、ルルが俺とウノの間に入って「ウノ、久しぶりだな。扉を開けたのはツネツギではない、私だ」と言った。



………


沈黙。

なんか不思議で嫌な感じの沈黙が流れ、ウノが顔面を汗まみれにしている。

ようやく口を開いたウノは「まさか…いや…そんな…」と言うとルルがニヤっと笑って「そのまさかだよ」と言ってウノを見た。


「る…ルル様ですか?」

「そうだ、お前の大好きなルル様が帰ってきてやったぞ」


ルルが悪い笑顔でウノを見る。


「い…いや、ルル様はもういない。居たとしても私よりも年上の49歳のはず。こんな若いはずがない。そうだ、ルル様はババア。もう生きていてもババアなんだ。こんな潤いまみれの若者のはずがない!」


とんでもない事を口走ったウノは突然笑い始めた。

そして笑い声がやむと「テツイーっ!!」と言ってテツイに怒鳴り始めた。


「お前という奴は普段は一言も二言も言葉が足りないくせに、こういう余計な事をすぐに口走る!あれか!?奈落で変化のアーティファクトでも見つけたのか!それで私を貶めたくてあのババアそっくりな若い娘を用意したのか!」


ウノの剣幕にテツイは必死に「ひぃぃぃぃぃぃ、ち…違いますぅぅ」と言って否定するがウノは聞き入れない。


ルルはため息をつくと「黙れウノ。私は本物だよ。それをババアババアと失礼な」と言ってウノの頭に向かって華麗な跳び蹴りを放ち、跳び蹴りが直撃してつんのめったウノが「ほ…本物!?」と聞くとルルは「だからそうだと言っているだろう?」と言って呆れた顔をした。


直後、ウノは「…はは…はははは…」と渇いた笑い声をあげたまま気絶していた。


一体この二人には何があったと言うのだろうか?


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ウノは少ししたら目を覚ましていた。

そして目の前のルルを見て黙ったまま俯いてしまった。



「ルル様、この13年間。何があったのですか?」

ウノはルルの目を見ないで話している。

ついさっきは気丈に振舞ってメイドにお茶を用意させていたのだが、メイドが居なくなると途端に俯いて別人のようになってしまった。


今はテーブルで茶を飲みながら話す場になっている。


ルルの話はこうだった。

国最高のアーティファクト使いだったが、王のアーティファクト不要論で国に居場所がなくなるのが嫌でアーティファクトの投棄を請け負った。

奈落の製作者は死期を悟っていて、入る者がみな出てこられぬような魔境を作ろうとしていたのでルルが変わって今の奈落を作った。

奈落を作る際に自身の実験室と研究室を15階と20階に用意して消息を絶って二年はそこで生活をしていた。

ただ、自身の研究の一つ。アーティファクトの同時併用を目的とした多重装備の研究を突き詰めたが、どうしても全部を装備するにはうまく行かなかったので、自身の身体を魂ごと二つに割る事にした。

そして割った身体と魂を馴染ませる為に水槽の中で少し眠らせて目覚めた時に一つに戻す事にしていたがトラブルが発生した。


ルルは「水槽の寝心地が良くてな、あの緑色の水、命の絶対数を参考にして飲んでも一定量が減ると増えるようにしたし栄養もあるし息も吸える、そして時の力も使っているから中にいる間は年も取らないから、ずーっと寝てしまっていた」と俺からしたらバカみたいな事を言っていた。


そうして11年も寝ていたらしい。

ちなみに若い理由は一度魂を割った時が38歳だったのだが、想定外の結果で割れた魂が自身の年齢を誤認してしまい、38÷2で19歳になってしまったらしい。

そしてそこはルルも女、若いなら若い方がいいと言う事で、合体のアーティファクトを自作する時に、1+1ではなく1×1にしてしまったと言う。それで今は19歳のルルが出来上がっていると言う。


話を聞いたウノが「…あ…頭が痛いです」と言うとルルは「そうか?相変わらずお前は頭が固いな」と言って笑いながらお茶を飲む。

ウノは深呼吸をして「教えてください」と言う。


「若返りの方法か?」

「違います!奈落の話です」

ルルはカップをテーブルにおいて「何が聞きたい?」と言う。


「「創世の光」は何処にありますか?」

「それか、安心しろ。言われた通り30階に投棄してきた。これは嘘じゃない」


「取ってきていただけませんか?」

「何故だ?」


「今、この国は危機に瀕しています。力が必要な時が来たのです!」

「…別にアレじゃなくてもいいだろう?他のアーティファクトでも十分にこの国は渡り合っていける」


らちがあかないとばかりに「王が必要としています」とウノが言うとルルは「バカボンか?」と聞き返した。

え?王様ってバカなの?ボンボンなの?


ウノは真剣に「王です」と言うとルルは「だからあのバカなボンボンだろ?格好つけてそれらしい事は言えるけど実の無い奴」と言っていやそうな顔をする。


「やめてください」

「いーや、やめない。なんでまたアイツが「創世の光」を欲しがっているんだ?誰が吹き込んだ?お前か?」


「私はそんな事は口にはしません」

「だろうな、普通の神経であの惨状を目撃した奴なら言わないと思う。だから私も「創世の光」の投棄には賛成したんだ」


そんなにもヤバいのか「創世の光」は…


「それに何だ?「勇者の腕輪」を持ち出して勇者召喚までやって…」

「それはアインツが…」


「あの赤ジジイはまだ生きているのか?白ジジイは?」

「イーも健在です」


「ダメダメだ…。まだお前ひとりが国を回した方が皆幸せになるだろう?」

「私はその事に関しては何も言えません」

ルルは「だとしてもだよ」と言うと悲しそうな怒った顔をして立ち上がる。


呼び止めるようにウノが「私はこの国の為、王の命令で「創世の光」回収はやり遂げさせます」と言うとルルは「そりゃあ、理解している。だから私もこの連中と動く」と言った。


…ルルも仲間になるようだ。

まあ、そうなってくれればこの数日間だけは俺達は最強と言っても問題ないだろう。


「まだ聞きたいことがあります。奈落の事です」

「何だ?」


「地図を見ました。ふざけているとしか思えない魔物とアーティファクトの配置ですがコレの理由は!?」

「ああ、魔物は私が研究を始めて少ししたら国の奴が来て勝手に30階で発動させたから乗っ取って魔物の配置を変えておいた。アーティファクトの方は使用頻度が高くてあんまり重要じゃないものから順に並べて置いた。ただ10階とちょっとを過ぎたころにお前に怒られると思ってそれ以降は何も考えずに適当にバラまいておいたよ」



俺は「なあ、じゃあ15階に魔物が居ないのは…」と言って口を放むとルルは「起こされたくないし、寝ぼけている所を襲われたくないだろ?現にルノレは素っ裸に近い格好で出歩いていただろう。だから配置しなかった」と言った。


「14階と16階が凄いのは…」

「それは15階を守るためと、16回より先に行かせたくなかったからだ」


「この先のモンスター配置は?」

「ああ、色々出てきていたから、何か一つ目のデカい鬼とかには19階までを守らせたな。21階から30階までは出てきた強そうな魔物に好き勝手行動するように指示しておいたぞ」


「それをかいくぐって30階を目指すのかよ…」

「自信、無いのか?お前たちは半分まで来ているんだから問題なかろう?」

ルルの言葉に俺はそうか?とだけ返しておいた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


今度はルルから全員の詳しい紹介と状況、この世界の現状を聞かれて答えた。

折角だからと隣の部屋の御代も呼ばれ、現れた御代は俺を見て「お兄、大丈夫?」と聞いてくる。俺は元気な御代にホッとした気持ちになって「お前、そればかりだな」と返して笑う。


それを見たカムカが「ツネツギ、妹さん元気そうで良かったな」と肩を叩きながら言ってくる。


「カムカのお陰だ、ありがとう」

「いいってことよ」


俺達の話の切れ間を見てルルが「この場にいる者は最低限の話、したくない事や話せない事は隠して構わないが不都合な事もなるべく話してほしい」と仕切って始まった。


カムカはサウスの出身で神の使いとサウスの王様のお願いでイーストを視察に来たと言う話をまたしていた。

そしてサウスの混乱の原因である「龍の顎」を王に献上した神の使いを名乗る「あの女」を探していると言った所でルルが反応をした。


「あの女?もしやアイツか?」

「知っているのか?」


「ああ、そいつが「創世の光」を王に献上されたのだ。そして私にも「その知識と力でもっと凄い事をしよう」と誘ってきた。無論、私は興味が無かったので断ったがな」


ルルの説明にカムカが「あの女の手がかりだ…」と言うと一時中断と言って部屋の隅にフィルさんを連れて行く。部屋の隅からは「え?どうだろ?」「聞いてみるね」と聞こえてきた。


戻ってきたカムカが俺の話はこれくらいで次はフィルさんにさせてくれと言った。


フィルさんは自身がS級アーティファクト「紫水晶の盾」の使い手である事をここで言った。

俺達は誰も知らなかったので驚くとカムカが「本当は言いたくなかったんだよ。それでフィルさんの身に危険が及んだら困るからよ」と言う。


この言葉が気になった俺は「だったら黙っていればいいのに」と言うと、「ダメなんだ。今すぐ確認を取りたいんだ」と言ったカムカがフィルさんの盾に向かって「ムラサキさん、今いいですか?」と話しかけた。

すると盾に女性の顔が浮かび上がった。


「皆さん、始めまして。私はフィルのアーティファクト「紫水晶の盾」。フィルは私をムラサキさんと呼びます」


浮かび上がった顔が流暢に話す。

これには驚いた。


「S級のアーティファクトの中には意思疎通が出来るものもあるの」とフィルさんが言い、今の話でムラサキさんの意見を聞きたいと言う事だった。


「「創世の光」…あれもまた、「龍の顎」と同じ、顕現してはならない忌まわしきアーティファクトです」


この説明に「やはりか…」とカムカが納得している。


どういう事かと聞くと、今6人の神の使いの中で「知らせる者」と「与える者」が行方不明になっていて、問題のあるアーティファクトが世の中に出回った際に神様に伝えるはずの「知らせる者」が居ないので「龍の顎」や「創世の光」が外に出ても何の対処もされていないそうだ。


ここまで聞いたウノが「…まさかそんな」と言って真っ青な顔でショックを受けていて、ルルは「S級!?見せて!触らせて!!」とフィルさんに迫っていた。フィルさんも最初は快く応じていたのだが「舐めていい!?」「私も毒になって治療されてみたい」と言い出した所で引いていた。


フィルさんの話が終わり、俺と御代の話になる。

一通り話したところでルルが「ふーん、別の世界、チキュウのニホンね、世の中は凄いね」と言って感動している。だがまあムラサキさんを見たとき程の感動ではない。


「てっきり、さっきの私の話も詰まらずについてこられてから、アンタのことを学者か何かかと思ったよ」

「俺達の国じゃあ子供のうちにあれくらいは教わるんだ」

これにはルルが「へぇ、天才の国だね」と言って関心している。


御代はルルとの会話が気になって「お兄、ルルさんの話って何だったの?」と聞いてくるので俺が「割り算と掛け算と足し算」と話すと「それで学者様ねぇ」と御代が笑う。

「日本が凄いって事だろ?」と俺が返すと御代は「でもルルさん、お兄はその中でも下の方ですから」と余計な事を言う。


「そうなのか?」

「はい、今は職にも就いていませんでしたから」

無職と聞いたルルは「そうか」と言って俺をまじまじと見る。



順番的にルルが「次は私だな」と言って皆に簡単な経緯を話す。大半はさっき聞いた話だったが、ルルは御代の為に話してくれている。


一通り話すと新しく「そして、ここからが私の実験の成果の話になる」と言って胸に付けた三角の宝石を右に回転させる。上を向く頂点が変わると一瞬の光の後、ルルはルルではなく青い色のノレルになっていた。


「これが私達の成果だ。私は火、水、氷、雷のアーティファクトを限界まで引き出して使えることが出来る」


そうしてノレルはまた三角の宝石を右に回転させて頂点が変わると今度は赤いルノレになっていた。


「ルノレは風、解毒、回復、時が得意なんだよ!」


ノレルが再び頂点を変えるとルルに戻った。


「これが私の実験の成果だ。まあ、2年も時間はあったので、これ以外にも初期の頃の研究で無機物を有機物に…って意味わからんか、モノを生き物にする研究とアーティファクトを自作する人工アーティファクトの研究が成果だな」

2年で3つも成功させている辺りが危ないが凄い奴だと思った。


「ああ、言い忘れたが、私に近いのはノレルの方だ。2人に分かれた後、真っ先にルノレを水槽に放り込んで、私…と言うかノレルにはレシピ通りにこの三角の宝石を用意してから眠りについた」


別れた後に足し算から掛け算にしたと聞いていて不思議だったがそういう事だったのか。


この説明を聞いてマリオンが「…モノを生き物に…」と言いながらルルを見てブツブツと言っている。

視線に気付いたルルがマリオンに向かって「お前も何かあるのか?」と問いかける。


慌てるように「いや、マリオンはマリオンだ、何もねぇよ」と言うカムカを制してマリオンが立ち上がってルルを見つめる。


ルルは面白そうに「何だ?私に何か言いたそうだな?」と言うとマリオンが口を開いた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ルルを見たマリオンは「私は人形兵士」と言い始める。フィルさんとカムカが制したがマリオンは止まらなかった。

マリオンの説明は自身が兵士の代わりとして作られて、専用の擬似アーティファクトの塊の鎧を着て戦う存在だと告げた。


そう言われなければ全員がマリオンを人間だと思っていただろう。

正直今も半分信じられない。


話を聞いたルルは興味深そうに「それで?」と言ってマリオンの話を聞く。


「モノを生き物に変えられるなら私を人間にして」

「ほう、それは面白い考えだな。だがそれをお前の家族は望むのか?」


「わからない、お爺ちゃんも私の元になったマリーも望まないかもしれない。でも私は人間になりたい」

「もっとお前の事を話せ」

そうルルが言うとフィルさんとカムカも諦めたようで3人でルルにマリオンの説明をする。


話を聞き終えたルルは「そうか、お前はあの御仁の孫になるのか」と言って懐かしそうに笑う。


「え?お爺ちゃんを知っているの?」

「ああ、昔まだサウスとイーストで交流があった頃にな。その時の経験が私に人工アーティファクトを作らせた」


マリオンが「お爺ちゃん、やっぱりスゴイんだ」と喜ぶと、ルルは「あの御仁ならば人と相違ないように命を与えられるだろう。マリオン、それでお前は人になって何をする?もしかすると今の身体の方が何かと良いかもしれないのだぞ?」と質問をする。


ルルはマリオンを認めたのか初めて名前で呼んだ。


「私は人間になって、人を…カムカを愛したい。カムカと生きたいの」

「ほう、確かにそれは人でなければ難しいな」


「だからお願い」

「私は構わない。研究に一つ新たな成果が追加されるだけだ。だが前例もない一発勝負だぞ?やれるか?」

ルルの質問にマリオンは「やる」と即答をする。


ルルは「まあ、私は一発勝負は嫌いなのだがな。マリオンに覚悟はあると言う事か、それで?そこまで愛されているお前はどうだ?」と言ってカムカを見ると、「俺?俺は正直マリオンに無理はさせたくない。だがマリオンがそうまでして人間になりたいと言うなら俺は支持をする。そして俺が受け止められるものは受け止める」とカムカは言った。


頷いたルルは「ならば明日は20階を目指そう。私の研究室で作業を行う」と言う。

ルルはマリオンを人間にする気になったようだ。


「だが、マリオン…一つ覚悟をしろ。もし命を得てもそれで人になれず。人でも人形でもない別の存在になってしまう事もありえる」

「平気。私は人間になってカムカを愛する。」


「カムカ、お前は人間以外の存在になってしまうかも知れないマリオンを受け入れられるか?」

「マリオンはマリオンだろ?平気だ」


ルルは「ならば明日、奈落の地下20階で作業を行おう」と言うとブツブツと作業に関して考え始めてしまった。


解散ムードになったとき、フィルさんは心配そうに「マリオンちゃん…」と声をかける。


「いいの?せめて通信球でペックお爺さんやマリーちゃんに言えば?」

「言ったら何言われるかわからないからいいよ。それに私がここまで考えてしまうのはお姉ちゃんがアイツと見せつけるからなんだからね」


「え?私?」

「いつもいつも幸せそうな顔したりヤキモチ妬いたりしてるから、私も人間になりたくなったんだよ」

この言葉にフィルさんは「そうか…じゃあ、私は応援するね」と言ってマリオンと握手をした。


握手を見たカムカが「じゃあ、今日はここで解散だな」とに取りまとめるとウノが引き継いで「ここでの事は他言無用です」と全員に言う。


皆が頷くとウノは「特にテツイ。このことは姉にもアインツにも、勿論イーにも話してはなりません」と釘を刺し、テツイが「はい!」と元気良く答える。

正直俺はテツイのこの返事が怖い。


本来なら女性陣と男性陣で部屋分けをしたかったのだが、城に入った時には6人で帰りが3人と言うのはウノが困ると言うので、小屋に戻って全員で寝泊まりをする事になった。


3つあったベッドは女性陣に渡して俺達は床で雑魚寝する。

何か周りに振り回されっぱなしだった一日だったが御代が治ってくれたのが一番大きな成果だったと思う。

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