第41話 完全解決の筋道と解脱。

王との戦い。

僕は可能な限り身体に指示を送る。

思い通りに動いてはくれないが「万能の鎧」の付与は自動防御を3枚にして、身体強化に関しては「瞬きの靴」の高速移動で対応することにした。


王は前回同様に寄越せと言いながら迫ってくる。

今回はリーンが居る以上、接近戦は可能な限り避ける。


高速移動のお陰で、リーンを抱きしめながらでも僕の動きは俊敏で、リーンも僕の事を考えてくれているのだろう。邪魔にならないように力を入れて振り落とされないようにしてくれているのがわかる。


反撃を思案する僕にリーンは「いいよ、使って。遠慮なんてしないで」と言ってくれて、僕はリーンの声にあわせて6本の剣を出した。


出てきた剣の本数にリーンが「12本でいいよ」と言ったが僕自身6本で戦いたかった。


そのまま6本の剣で王を切り刻み、再生が遅れた所で手を止めると王はその場に崩れ落ちる。

リーンが居てくれるからだろう、光の剣を6本出し続けても辛くならない。


ここで王は「雷鳴の杖」と「晴れの玉」を捧げたので僕は再度攻撃をしかけた。

僕の攻撃で王は変身すらままならない。

しばらく斬り続けたが、王の再生は止まる気配がないので悪魔化をさせる事にした。



悪魔化した王の体毛は橙色だった。

橙色でもやる事は変わらずに王は殴って来たり「【アーティファクト】」の連続攻撃をしかけてくる。僕は直接攻撃は高速移動で回避して3連続は3枚の防壁で防ぎ、すかさずカウンターで6本の剣を出して切り刻む。


遂に王は再生が止まり膝をついて肩で息をし始めると前回同様「海鳴りの扇」と「千里の眼鏡」を捧げて立ち上がると体毛は赤色になっていた。


この後、最後の攻撃が来る。


僕が言葉を話さなくてもリーンは僕の気持ちを察して「キョロ、いいよ使って。全部を使って」と言ってくれたので、僕はその声に従って目の前に12本の剣を並べて防御姿勢を取る。


前回の魂を使い切る前の僕とは違い、リーンの力もある。

きっと防ぎきれる。


悪魔は「喰らえ我が最後の力」と叫んだあと5連続攻撃を仕掛けてきた。


最後に聞こえてきたのは悪魔の発する、「【アーティファクト】【アーティファクト】【アーティファクト】【アーティファクト】【アーティファクト】」と唱える声だった。



閃光と衝撃で何が何だかわからなくなるが僕の身体にしがみつくリーンの感触が僕を現実につなぎとめてくれる。


衝撃の中リーンが声にならない声で「キョロ!!」と言って僕を呼ぶ。

僕はリーンを安心させたくて喋ってみたら声が出て「大丈夫だよリーン」と言えた。


そこからは手も足もやや怪しい部分があったが動くので「ごめん、もう少しだけ使わせて!」と言うとリーンは「いいよ、私の全部をあげるから勝って!」と言ってくれた。


僕は12本の剣に力を籠める。

今までとは全く違う剣の感触が伝わってくる。


「これなら防ぎきれる!!」


防ぎきれる確信のあった僕はリーンを掴む左腕に力を入れて「リーン、僕から離れないで」と声をかけるとリーンも「うん、私離れないよ!」と返してくれる。


一瞬リーンを見た後で光の剣に意識を向けて「【アーティファクト】!!」と力を込めると光の剣は金色に発光し衝撃が来なくなった。

しばらくすると、光が晴れて目の前にはボロボロの広場と灰色になった悪魔が居た。



僕は念の為に光の剣で悪魔にとどめを刺すと悪魔は粉々に砕け散った。

僕は勝った…、いやリーンのお陰で勝てたんだ。


僕が「ありがとうリーン。僕は勝てたよ」と言うとリーンは「キョロ、良かった。後はトキタマちゃんが完全解決の筋道を見つけてくれればいいんだね」と言う。


そうだ、これで一の村の皆が助かる筋道が出来ればトキタマが「跳べる」と言ってくれる。

それで僕の旅は終わることが出来る。

僕はトキタマが「跳べる」というのを待っているとリーンが「キョロ…」と僕を呼ぶ。


「何?」

「トキタマちゃんで完全解決をすれば浪費していた魂が戻るって。だから今までの浪費していた分が戻ればキョロは生き永らえることが出来るって神の使い様が言っていたの」


僕はリーンが何で一緒に戦ってくれていたのかをようやく完全に理解をした。ただ魂を繋げるのではなく、浪費分が戻るまで付き合ってくれていたリーンに「そうか、その為にリーンが付き合って跳べるようになるまで魂を共にしてくれたんだね」と感謝を伝える。



だが、この後いくら待ってもトキタマは何も言わない。

しばらくするとフードの男が戻ってきた。


手にはあの「支配の王錫」が握られていて「王よ、おめでとうございます。さあ「支配の王錫」を手にしてください」と言った。


ここで手を伸ばせばまた元の木阿弥になる。


…なんだ?何が足りない?何でトキタマは何も言わない?


リーンが「支配の王錫」を手にしようとしない僕に説明を求めてきた。


僕は「支配の王錫」を手にしないと兵隊たちが死んでしまう事。だが前の時間で僕が「支配の王錫」を手にしたらアーティファクトのバランスが崩れて悪魔化してしまった事をリーンに伝えた。


僕の説明を聞いたリーンが「そっか、でもこれを持たないと駄目なのかもね?」と言う。僕は前回の事もあるので「でも試すにはリスクが大きすぎるよ」と返す。

周りを見て「うーん」と悩んでいたリーンは僕を見て「ふふっ」と笑う。


「どうしたの?」

「これを持ったらキョロは王様かーって思ったの。そうしたら私をお妃様にしてくれる?」


リーンはやはり女の子でお城でお姫様やお妃様というものに憧れがあるのかも知れない。

でも僕はお城暮らしなんて性に合わない。


「僕は王様なんて嫌だよ。普通に狩りをして父さんや母さん達みたいに暮らしたい」

「そっか残念。でもさキョロが王様になればもう誰も死なないで済むと思ったんだけどな」


「誰も?」

「ううん、ごめん。倒した王様はもう悪魔になっちゃっているから駄目だけど、村に来ようとしていた兵隊たちは殺さないで済むのになって…」


この言葉にフードの男が「はい、王がそのように命じてくだされば兵隊たちは誰も命を落としません」と割り込んできて「ですから、さあ!」と迫ってくる。



この時僕は別の事を考えていた。


……誰も?


そうだ。

この旅…今回の状況ではあの村に迫った兵隊以外は誰も殺していない。


僕はその事が気になって「リーン、僕が村を守るために人を殺したのは嫌だった?」と聞くとリーンは「え?…うん。それは…嫌だったよ。キョロには人殺しなんてして欲しくないよ」と言う。


その時、成人の儀の宴で殺した兵隊達の事、怯えたナックの事、後で泣いていた母さんと父さんの事を思い出して僕は呟くように「そうだ、母さんも泣いていた。父さんも辛そうだった」と言った。


リーンが不思議そうに僕を見て「キョロ?どうしたの?」と聞いてくる。

僕はリーンを見て「僕が次に跳んだら誰も殺さない」と言う。


そのまま「村に来た兵隊も、四の村のあの憎らしい村長ももう殺さない。この王様も殺すんじゃない、助けるんだ。もう人を辞めているから助け出せないけどこのまま生きて罪を重ねないように悪魔化する前に助けてあげたい!」と続けるとリーンは「キョロ…。凄いよ。それが出来たらキョロは誰も殺してないよ!」と言って泣いた。


僕はリーンの涙を見て何かがわかった気がして「リーン、ありがとう!!僕頑張るよ!」と言った時、トキタマが「お父さん!跳べるよー!!」と完全解決の合図をくれた。



そうか、誰も殺さない事が足りなかったんだ。

僕は全てを解決した後、1人で消えるつもりだった。

だから人を殺しても平気だったんだ。

でも僕自身もリーンも、父さんや母さんもみんな僕が人を殺す事が嫌だったんだ。

僕が人を殺せば、みんなは本当の笑顔になれない。


その事に気付いた僕は今ようやくこの旅の終わりが見えた。


僕はフードの男に「もう一度僕はこの時に戻ってくる。その時に何とかして「支配の王錫」を使う。もう少し待っていてくれ」と宣言をする。

この言葉にフードの男は「はい!わかりました」と返事をする。


フードの男が一歩下がった時、リーンが「キョロ、1人では無理でも私が居るよ。私が一緒に居るから」と言ってくれる。僕はリーンを見ながら「そうだね、きっとそれなら何とかなる」と返事をした。


僕はトキタマを見て「トキタマ!!」と呼ぶとトキタマは元気よく「はい!」と返事をする。

僕はもう一度あの場所をイメージして「跳ぶよ!」と声をかけた後で「【アーティファクト】!」と唱えた。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



99回目の時間。


跳んだ先の感覚がいつもと違う事が気になった僕が目を開けると横にリーンは居なかった。

僕は慌ててて「リーン!?」とリーンの名を呼んだが返事は無い。


まさか、何か問題が起きたのか?

僕がダメでリーンが無事なら構わないけど…。

とにかく心配になる。



僕が慌てて居ると「お父さん」と呼ばれる。

目の前にトキタマが居た。


時を跳んだ時の事なのでトキタマに聞くのが一番だと思って「トキタマ!リーンが、リーンが居ないんだ!」と言うとトキタマは慌てる事なく「あのお姉さんなら大丈夫です。先に行って待ってくれています」と言った。


「え?何で…」

「ここは0と1の間です。僕がお父さんとお話がしたくてお父さんに残ってもらいました」


トキタマが急に0と1の間に居て僕と話がしたいと言った。

でも何故急にそんな事を言い出したのだろう?気になった僕は「話?どうしたの急に?これが終われば明日以降でも話せるよ?」と聞き返すとトキタマは少し残念そうに「ダメなんです」と答えた。


「ダメ?どうしたの?」

「その前に、僕が聞きたかったことを聞かせてください」


僕が頷くとトキタマは僕をまっすぐ見て「お父さん、僕は駄目なアーティファクトでしたか?」と聞いてきた。


僕は首を横に振って「そんな事は無いよ」と答えるとトキタマは「本当ですか?」と更に聞き返してきた。


僕はトキタマとの旅を思い出しながら「うん、沢山助けてもらったよ」と言うとトキタマは「僕は、お父さんに使ってもらう事ばかりを優先したり、お父さんを騙したり、勝手にお父さんを戦わせたりしました」と言って申し訳なさそうな顔をする。

トキタマの表情はきっと皆にはわからないと思うけど僕にはわかる。

それだけ長く旅をした。呪いと聞いて困った事はあったけどトキタマ抜きではこの結果にはならない。やはり沢山助けてもらった。


「うん、全部知っている。あのトキタマが寝た日に全部聞いたから知っているよ」

「やっぱりお父さんは知っていたんですね」


ムラサキさんの指示でトキタマを眠らせた日の話。

やはりトキタマは感づいていた。

それは亡霊騎士との戦いでフィルさんが僕の魂を気にしていたから当然だろう。


「うん、それでも僕はトキタマを憎く思った事は無いよ。だからこれからも一緒に行こう」

僕の言葉にトキタマは「お父さんはお姉さん達が言うように本当に優しいですね」と言って微笑んだ。


「そうかな?トキタマも僕の大事な家族だよ」

「嬉しいな、僕はアーティファクトなのに泣いてしまいそうです」


トキタマは大粒の涙を流す。

それを羽根で器用にぬぐっている。


「でも、もうお別れなんです」

「お別れ?どうしたの?僕がトキタマを使いすぎた?」


「そうじゃありません」

「ならどうして?」


トキタマが僕と一緒に居られない。

それが気になってしまって慌てる僕にトキタマが嬉しそうであり困った顔で「解脱できました」と言った。


突然の言葉に「え?」と聞き返す僕にトキタマは「お父さんのお陰で僕は解脱が出来ました。ありがとうございます」ともう一度言った。


解脱…確かに神の使いから聞いてはいたけど、条件は教えて貰えなかった。


「え?トキタマの条件ってなんだったの?」

「僕の解脱は沢山跳ぶ事です。たくさん跳んで、価値のある経験を僕自身がすることで解脱できます」


「解脱をするとどうなるの?」

「僕は神様の所に行けます。神様の所で平和に暮らせます」


神様の所に行く。

だから僕とはもう居られない。

僕はてっきり解脱をしたトキタマは僕といられると思っていた。

僕はそんな事を思いながら気になった事を聞く。


「じゃあ、この世界から「時のタマゴ」は消えるの?」

「また新しい「時のタマゴ」が生まれます。でもそれは僕ではありません」


トキタマとは別の「時のタマゴ」、それが生まれる。

「兵士の剣」も箱庭に戻ると神の使いが言っていた。だからそういう物なのかも知れない。でもやはりトキタマが神様の所にいくのも新しい「時のタマゴ」が出る事もなんか少し嫌な気持ちになっていた。


トキタマは僕を見てゆっくりと「なのでお父さん、僕と跳ぶのはこれが最後です。もうお父さんは死んでも元に戻れません」と告げる。

そう、何かの判断をミスしてもトキタマで修正することが出来なくなる。


僕はついやりすぎて殺してしまったかもしれない亡霊騎士のマリーの事を思い出す。

気を付けないと…。


僕が真剣に考えているとトキタマは「何回もお風呂を覗いたりすることも出来ません」と言う。


「え?…トキタマ…」

「何回も綺麗なお姉さんとキスすることも出来ません」


僕はトキタマの言葉に驚いて「トキタマさん…待って」と言う。


「はい?」

「それはわざわざ言わなくていいから」


不思議そうに僕を見て「そうですか?」と言うトキタマ。

何か、しんみりしていたはずなのだが、トキタマの発言でちょっと空気が台無しになった。

折角だからトキタマともう少し話をしたい気持ちから「ねえ、聞いてもいい?」と聞くとトキタマは「はい?」と言った。


「今までトキタマを解脱させられた人って居たの?」

「いいえ、お父さんが初めてです」


「じゃあ、他にS級のアーティファクトを解脱させられた人は?」

「何人かいるです。ババアなんて簡単なので何人も解脱していますよ」


トキタマがバカにするようにムラサキさんの事を話す。

ムラサキさんを嫌っているからなのか本当に解脱が簡単なのか気になった僕は「ムラサキさんの解脱方法って簡単なの?」と聞くとトキタマは「はい、沢山の種類の毒を綺麗にすることです」と教えてくれた。


「あー、トキタマに比べれば簡単そうに聞こえるね」

「はいです」


話が終わると0と1の間はしんとしてしまう。

しばしの沈黙。


僕は思ったまま「トキタマと離れるのは悲しいね」と言うとトキタマも「僕もお父さんと離れるのは辛いし、寂しいです」と言う。


「一緒だね」

「はい」

僕とトキタマがしんみりするとトキタマが「で、本題です」と言い、そのままトキタマは嬉しそうで自慢気に「僕からお父さんに、解脱させてくれたお礼の贈り物があります」と言った。


「贈り物?」

「はい、本来ならお父さんは僕が居なくなればアーティファクトが一つも無くなってしまうじゃないですか。だからその後に困らないように一つ贈り物が出来るんです」


確かにトキタマしかもたない状態でトキタマが解脱していたら僕は丸裸になってしまう。

そうなるとトキタマからの贈り物はありがたい。


僕が「それは凄いね。何をくれるの?」と聞くとトキタマは「これです」と言う。

その時、僕とトキタマの間に銀色の腕輪が現れた。

腕輪はトキタマの羽根をモチーフにした装飾と真ん中にトキタマのタマゴをあしらった宝石がついていた。


「これは?」

「「究極の腕輪」です」


「凄い名前だね」

「はいです。これはアーティファクトの効果や注意点、それに問題点を無効化することが出来ます。だから究極です」


「無効化?」

「はい。お父さんはこれを装備しているだけで剣も鎧も靴も全部、魂を消費しないで使うことが出来ます」


「それ以外にも、あのババアの注意点の毒の副作用の問題点に関してもアーティファクトと唱えてくれたら無効化できます」

聞いているだけで「究極の腕輪」の凄さがわかる。


僕が驚きの目で「究極の腕輪」を見ているとトキタマが「僕にはこんな事しかお礼が出来ないのが心苦しいです」と言ってくれる。僕も「究極の腕輪」とトキタマならトキタマと居たい気持ちがあった。でも今は感謝を告げたいので「そんな事ないよ、ありがとう」と言う。



トキタマはシミジミと「本当なら、この先お父さんが誰をお嫁さんにするのかを見届けて、嫌になったら僕で跳んでもらおうと思っていたんですけど、残念です」と言い出す。


その言葉を聞いた時に僕はリーンやフィルさん、ジチさんやマリオンの顔を思い浮かべてしまう。誰か選べないからとやり直すのはダメだと思った僕は「…トキタマさん、それは笑えないよ」と言う。


「そうですか?」

「そうだよ」


このやり取りだけで流れる暖かい空気。

トキタマも同じ気持ちでいてくれて「ふふふ、お父さんと居ると楽しいです。出来たらこのまま一緒に居たかったです」と言ってくれた事が嬉しくて「僕もだよトキタマ」と言う。


この話から何となく別れが近い事がわかった。


「お父さん、今までずっとありがとうございました」

「僕の方こそありがとう。元気でね」


「はい。お父さんもお嫁さん選びは慎重に頑張ってくださいね」

「…善処します」


「僕、そろそろ行きますね。神様の所でお父さんの事を見ていますからね」

「ありがとう、トキタマ!僕は君に会えてよかった!」

トキタマは「僕もです。さようなら!!」と羽ばたくと旅立って行ってしまった。



シンとする0と1の間、「キヨロス」と呼ばれて振り返ると後ろには神の使いが4人居た。


「今回の事は大義でした。まさか長い歴史の中で「時のタマゴ」を解脱させられる者が出てくるとは思いませんでした」

「その事は僕がきちんと記したよ」


そのまま神の使いが「「時のタマゴ」…トキタマは責任を持って神様に送り届けます」と言ってくれて僕は「はい、よろしくお願いします」と返事をする。


「最後に一つ伝えさせてください。あなたが授かった「究極の腕輪」はほぼ全てのアーティファクトの悪い効果…問題点を無効化できます。「誓いの指輪」の効力もです。なので本来なら最後の戦いに向けてあなたには再度魂を共にする女性を選んでもらう必要がありましたがそれもいらなくなりました。

そしてその腕輪さえ装備をしていればあなたはアーティファクトのさらなる複数持ちが可能になります。「支配の王錫」を持っても問題はありません。

最後の戦い、「時のタマゴ」抜きになりますが何とか勝ってくださいね」


「究極の腕輪」の話が聞けた僕は自分のやるとこがイメージできたので「わかりました」と返事をした。僕が返事をすると0と1の間ではなく一の村、風呂を出た所に戻ってきていた。

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