第9話 王女

「王様!このものはまだこの国に来てから数時間もたっていないのですぞ!」

「まあいいではないか、大臣。第一この者が一番強いであろう。」

「あの…、護衛とは?」

ちょっといろいろ混乱している。

「おお、混乱させてすまないな。ここで話すのもあれだな、少し場所を移そう。」



3分くらい歩いた後、僕は応接間に招待された。

さすが王城、かなり広い。


応接間に着いた後、僕は王様に切り出した。

「ところで王様の依頼は何ですか?」

「まあまあ、そこに座り給え。」

僕は椅子に座る。

「僕がお願いしたいのはこの国の王女、マーガレットの護衛だ。」

王女に護衛?いつも騎士などがついているものではないのか?

「実は、この前殺害予告が届いたのだ。しかもここ最近騎士団の元団長も同じように殺されている、なかなかの手練れだ。だから君に護衛をお願いしたい。」

王様は僕に向かって頭を下げた。

「いや、頭を上げてください王様!」

「そうですぞ!こんなどこの馬の骨かもわからないやつに頭を下げる必要はありません!」

「いやこれはミラべリアの王としてではなく、ダリア・ミラべリアとしてのお願いだ。」

そういって王様は再び頭を下げた。

「…わかりました。その依頼引き受けます。」

「!、本当か!」

「ええ、引き受けます。ところでその王女はどこに?」

「ああ!案内しよう!」

そうして僕たちは城の中を移動し始めた。

隣の大臣はかなり僕をにらんでいるが…



「ここだ、ここがマーガレットの部屋だ。」

「お、おぉ~」

ここが王女の部屋か。

かなり豪華ででかい扉だな。

王様がドアをノックする。

「マーガレット、ちょっといいか。」

すると扉が開き、中から人が出てくる。

「これが私の娘、マーガレットだ。」

銀色の髪に青い目とてもかわいらしい子だ。16歳くらいだろうか。


「はじめまして私はマーガレット・ミラべリア以後お見知りおきを。」

流れを察たのか王女様が自己紹介をする。

「マーガレット、彼が護衛してくれるユリスだ。」

「はじめまして、ユリスです。よろしくお願いします。」

僕は軽く会釈をした後王様から説明を聞く。


「基本的には私が『もうよい』というまではそばについてやってほしい。

今日はユリスも町でやりたいことがあるだろう。町に出かけてきなさい。」

と言われたので僕は王城の外に出た。

別に装備に困っているわけでもないしな。

…じゃあ取り合えず冒険者ギルドに行って登録してくるか。

もしかしたらカインに会えるかもしれないし…



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