第7話 依頼達成

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!????」


「「はぁ!?」言われてもしょうがないだろ?、第一この依頼は王家からの依頼だからな。」

「いや、そうかもしれないですけど…」

あ、理解できても納得ができないことってこういうことなんだな。

「まあどっちにしろ冒険者ギルドに行くぞ。」

「…そうですね。」


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「ここが冒険者ギルドだ。」

およそ5分ほど歩いたところでカインさんが言った。

確かにいかにも冒険者ギルドだ。

外にまでむさくるしい笑い声がする。


カインさんが思いっきり扉を開くとギルドは静寂に包まれる。

「カインが返ってきたぞーー!!!!」

ギルドの中の人の一人が声を上げる。

その声をきっかけに辺りがこれでもかと騒ぎ出す。

カインさんの人気はすさまじいんだな…

僕は少し後ずさる。


「カインさん、依頼のほうはどうでしたか?その男性は?」

ギルド嬢と思われる女性が声をかける。

「ああ、光の柱の犯人だ。」


「「「「「…は?」」」」」


ギルド全員の声が重なる。

「いやたぶん本当だ。だってクラーケンを一撃で倒したんだぞ。目の前でそんなの見せられたら信じるしかなだろ。」


「「「「「…は?クラーケンを一撃!!?」」」」」


「というわけで、こいつは王城に連れて行くから依頼達成だ。」

みんなが唖然としている中でカインさんが僕の手首をつかんで手早くギルドを出る。


「あれでいいんですか?」

「逆にあのままいたらお前質問攻め、悪くて喧嘩売られるぞ。」

…冒険者になろうとしている人にそれを言うのか。…不安だ。


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王城の正門前に着くと、

「光の柱関連だ。犯人を連れてきた。」

「な、あの犯人がこんな弱そうな人間?」

少し驚かれたようだ、…僕ってそんな弱そうか?


中に入った僕たちは応接間にて王様たちを待っている。

そうすると間もなく、

「王様のおなーりー!」

僕は頭を下げる。


「まあまあ、よく来たものだ。といっても来させたのだがな。表を上げよ」

僕は顔を上げた。

思っていたよりも若い人だ。

年は…20代後半ってところか?

「カインよ、そこの男が光の柱を出したというのだな。」

「はい、名はユリス、彼が今回の光の柱の犯人だと思われる人物です。」

「は!、どんな奴が出てくるのかと思ったらこんな弱そうな若造わかぞうか。

きっと話題欲しさに嘘でもついているのであろう。まさかほんとだというのか?」

「大臣様、彼はここに来るまでに一撃でクラーケンを切り伏せています。」

あの小太りのおじさんはこの国の大臣らしい。

「何!、8年間も困らせてきたクラーケンをか?ばかばかしい。

そんな小僧で解決出来たら苦労しない。王様この者どもは戯れ事を言っているにすぎません。」

クラーケンって有名だったんだな。


「…名は、ユリスといったな。」

「ひゃい!」

…噛んだ。

「まあ、そんな緊張しなくてもよい。光の柱は本当にお前が出したのか?」

…!、一気に周りの空気が変わった。

「はい、僕が出しました。」

そういうと一気に空気が緩んだ。さすがは王様、すさまじい圧だ。


「…うん、嘘をついていないようだね。じゃあ中庭で魔法を見してくれるかな?」

僕は中庭で魔法を見せることになった。



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読んでいただきありがとうございます!

次回からようやくユリスの能力が書けます。…長かった。

よければ評価お願いします!


すいません、大臣の表記を飛ばしていたので追加しました。

ゴメンナサイ。

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