第5話 光の柱 ③

 船が砂浜につきすぐに僕は船に乗っていたおじさんのところへ駆けつける。


「助けてくれて…ありがとうございますぅ!」

 僕が泣きながらお礼を言うと、かなり困惑した様子で、

「お、おう…、ところでお前はなんていうんだ?」

「ユリスです、おじさんは?」

「カインだ、お前は何でこんな遠い島にいる?」

「遭難です、遭難したんですよ!、誰も好き好んで3年もこんな島にとどまりませんよ!」

「3年!?」

「そうですよほんと、あれで来なかったらどうしようかと思いましたよ。」

「ん…?俺は光の柱について調べに来たのだが…?」

「ああ、それ僕が出したものかもしれません。」


 そのとき結構大きめな地鳴りがした。

 カインは一歩後ずさって辺りを警戒した。

 僕は「またか…」とため息をつく。

 この島は魔物の種類が多すぎて時々、いや5時間に1回くらいは魔物達の縄張り争いがおこるのだ。

「よ、よし。光の柱の原因が分かったところだし早く帰るか、いや帰ろう!」

 少し怖気おじけづいた様子でカインが言う。

「あ、じゃあ荷物まとめて来ますね!」

 僕は急いで家に戻った。


 家にあまりものを置いていなかったこともありすぐに荷造りが終わり、外で1週間の食糧を調達しているところだ。

 何を作ろうかなと思ったところでダークウルフの群れと遭遇。

 次の瞬間には首をはね落とし、回収する

「魔物も鮮度が大事だからね。」

 3匹しか狩れなかったが、『海だから釣りぐらいできるだろ』と思いカインのもとに向かった。


 荷物を持って砂浜に行くと先にカインが船の上で待っていた。

「お前、…まさかそれマジックバックか?」

「まじk…それって何ですか?」

「…まあいい、それよりも早くここから出ようぜ。」

「?…ああ、そうですね!」


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 3日後…

「…食べるものがないですね。」

「…そうだな。」

 僕たちは食料不足に陥っていた。

 理由は簡単だ、僕が遭難していた合間に何が起きているのかを聞いていたら2人ともテンションが上がってしまいカインさんは酒を飲み、2人でたらふく食べてしまった。

 さらには釣りも1日やって丸坊主だ。

 後2日もあるのにどうしよう…

「1匹でもつれればいいんだけどなぁ。」

「…そうですね。」


 そのとき、目の前の海が盛り上がって突然巨大なイカが現れる。

「やったー!食料だー!」

「「やったー!」じゃねえ!クラーケンだ!S級の魔物だぞ!このままだと死んじまう!」

「どこが急所ですか!?」

「あ!?頭の縦長のところと目のところの間のところだ!」

「わかりました!」

 僕は剣を引き抜き、一閃。

 そこを切ったら動かなくなったので倒したのだろう。

「な…く、クラーケンを一撃…!」

 カインさんは唖然あぜんとしている中、僕は

「刺身、いやソテーでもいいなでもここはシンプルにイカ焼きのほうが…」

 などとごはんのことばかりを考えていた。


 カインがようやく目的地に着くまで、あと2日



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 クラーケン

 S級の魔物

 いえばただでかいだけのイカなのだが、戦うときは水中か船上など動きが制限される場所になるため、かなり厄介。

 全長約20~25メートルほどあり、かなりでかい。

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