第4話 光の柱 ②

〈ユリスside〉

もうあの日から3年がたった。

その間誰も来ることはなかった。


そして島内部をほぼ探索し、ほんとにここまで長かった…

最初のころは追いかけてくる魔物まものから全速力で逃げていたこともあったっけ。

…今思うとなつかしいほんと1日がになったような感覚だった。

そしてようやく悟った『何か伝えないと絶対に助けは来ない』と。

…正直、気づくのに遅すぎたと思う。

だから3日前に目立つように得意な雷魔法で巨大なビームを天に撃った。

その時何か割れるような音がしたが、気のせいだろう。

久しぶりに全力で魔法を撃ったから今でも体がだるい、魔力切れだろう。


そんなことで3日間ずーっと家の中から窓の外を見ている。

この家はここにきて半年ぐらいで作ったログハウスだ。

父さんが大工なので家の建て方は知っていたが、会心作だ。


そんなことを思いつつ昼ごはんのオークのステーキを食べ終わると、その時はやってきた。



………!!!!!

人だ、ついに人がやってきた。

僕は急いで家を飛び出す。

見間違いじゃない、本当に人だ!本当に来たんだ…!

そう思いつつ僕は涙を流し、全力で手を振る。



こうして、ユリスのにも及ぶ遭難は幕を閉じた。



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読んでいただきありがとうございます!

今後テストが迫っているため更新が遅れしまうかもしれません。(´・ω・`)

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