第18話 全力でおすすめしたい!

 久々の個人的ヒット作、来ました。


 もうね、素晴らしいの一言です。普段あまり読まないタイプの作品だったのですが、当たりでした。これはね、読まなきゃ損。



 主人公は、記憶喪失のホームレスの青年。かつてどこで暮らしていたのか、全くわからず、漂うように毎日を過ごしていた。


 唯一あるのは、惨殺された両親と、血みどろの自らの両手が眼前に映る記憶。

 両親は殺されてしまったのか、または――自分が殺したのか。


 青年は、ある日、天使のように美しい子供と出会う。そこから踏み入れるは――残酷な殺し屋の事務所だった。


 クズのような依頼人と、殺人依頼。

 正常な感覚を持った子供と男は、残酷な現実に打ちのめされながらも、自分たちの信念を貫いていく。

 地獄に咲く花のように、もがきながら。



 あ、しまった、横海にしては真面目くさったあらすじ紹介をしてしまいましたね。

 エヘン、エヘン、さて、みどころですが。


 まず、没入感がすごいのです。平和な日本に暮らす人間としては、ありえない世界観の話なんですが。そこに現れる人間の、苦悩が哀しみが丁寧に描かれている。そしてひとりひとりの人間の信念や矜持といったものが、しっかりと描かれていて。


 まるで自分が、同じ「地獄」に引き込まれてしまったような、そんな感覚に陥るのです。


 そして文章表現の美しさ。もはや感動の域です。私もこんな表現ができるようになりたい。本当に勉強になります。


 さあ!この作品紹介を読んで興味を持った方。

 このままページを開くのだああ!


 Ace in the hole. ―最後の切り札―

 作者 mk*さん

 https://kakuyomu.jp/works/16816452219003540691



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