第5話 昭和20年代の空気を味わいたい時ー

普段自分が手に取る作品と、ちょっと違ったものを読みたい。そう思ってTwitter で、「小説読みます!」企画をやってみたんです。


・・そしたら!

めちゃくちゃ当たりを引きました。


舞台は昭和二十年代。第二次世界大戦が終わって、日本が復興へ向かって走り始めた頃。


私の父親がちょうどこの頃の生まれなので、「ああ、こんな時代に育ったんだなあ」というのを、想像しながら読み進めました。


本当にすごいなあ、と思ったのは、その時代を知らない私でも、当時の様子が色鮮やかに浮かぶような時代考証の確かさ。

ご本人も「この時代を生きた人に失礼のないように調べた」とおっしゃっていましたが、作品に対する真面目な姿勢に、普段は猫背な私も、思わず背筋を正してしまいました。


ざっくりいうと、様々な事情で施設に預けられた子どもたちが、一攫千金を狙って『黄金の骸骨』を探してたびに出る物語なのですが。


まあ、この登場人物たちが個性豊かで。そしてしっかりと肉付けされた立体的な主人公たちが、ときにはお互いに助け合いながら、ときにはむき出しの感情をぶつかり合わせながら、物語の中を躍動します。

「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせますね。


まだまだ物語は続くようなので、今後も楽しみに読んでいきたいと思います。


気になった方、いらっしゃいましたら、ぜひ作者様のページを訪れてみてください。


1949年夏、黄金の骸骨を探しに

作者 釣舟草さん

https://kakuyomu.jp/works/16816700427465571394




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