第511話 1000年後の世界29
この世界にいる若いジャネットを呼び出したけど、1000年間経過しているのに、あまり変わっていない。
洋服が違うからわかるくらいで、未来のジャネットはタイトのミニスカートを履いているけど、この世界のジャネットは、白いワンピースを着ているだけ。
やはり神獣の流れる時間と人の流れる時間と言うのは違うみたいだ。
人は1000年間も生きていられない。
神獣は、神が作った魔獣だから、この星を守護するには、長い年月が必要だからだろうな。
神獣は守護者だと思うけど、その守護者が悪さをしだしたら誰が止めるんだろう?
それを止めるのは神しかいないよね。
でも神の鎖から離れることができたウルフって、どうなんだろう?
*
おっと脱線ばかりで話が進まないけど、
「このフェニックスは、星の守り神で神が作った者です」
「神さま?」
「はい、神です」
「この世界にも神がいるのですか?」と王
「はい、神はいますが、みんなさんが思っているような偶像崇拝のような上ではありません。本当に実体化している神です」
「では、クリスは神にあったことがあるんですか?」
「はい、あります。3大神の1人とあったことはあります、そして、この星にいる神にも数回あっています」
「やはり、あなたは人ではなく、神に会えるということは神の子なのですね」
「‥‥‥」えっ、俺が神の子になるのか?
「いえ、そうではありません、あっただけです」
「いいえ、あなた様は神の化身」と王
はぁ、まぁ、いいや、ここに住んでいるわけじゃないし。
「神の化身であるあなたに手を焼かせるようなものがいるのですね」
「神クリス様、どうぞ、これからどう動いた方がいいのか、ご指示ください」と王
王がそう言うとエイプリルも、ダイアナもハロルドもエリオットも跪いた。
話がややこしくなるから「全員、立って椅子に座ってください」
「とにかく私は、あなたたち王族を狙った事件を解決しましたので、あとは関係するもの確認して捕らえてください」
「はい、わかりました、神クリス様」と言ってエイプリルが兵士を呼びに行っているけど、フェニックスがいるのは、まずいよね。
念話で『フェニックス、あとで来てもらうから、出直してくれる?、おいしいものも用意しておくから』と言うと
「はい、わかりました。クリス神さま、絶対ですよ」と言って転移していった。
『申し訳ありませんご主人様』とメンバーのジャネットが念話で言ってきた。
『いや、いいよ』と俺、
そこに兵士が10人、入ってきて王が「ジュリアス伯爵とロバート男爵は王族を狙った罪により捕縛した。牢屋に入れて尋問せよ」
「はっ、わかりました」
「おい、立て」と兵士が言うと2人は素直に従って部屋から出ていった。
のちにはジュリアス伯爵とロバート男爵など数名が縛り首になり、領地没収、家族も爵位を継がなくなり、家族は親戚筋に預けられるが、ジュリアス伯爵の家族は我慢しきれず事件を起こして息子は死んで、それを悲観した母親も自殺したそうだ。
ロバート男爵の家族も一気に貧乏生活になり我慢しきれずに預けられた親戚を刺して事件を起こして息子は牢屋へ、母親は精神を病んでしまい病院へ、娘も結婚できずにいるそうだ。
そして関係者としてロバート男爵の上司も捕まり、牢屋に入れられた。
この事件で捕まったのは、貴族が他に5人もいたそうだ。
もちろん直接的な主犯格はジュリアス伯爵だったが他の貴族も領地没収の上、貴族から転落して財産も国に没収されて牢屋行きに。
もちろん所有している屋敷も国が没収することになった。
たぶん、これで1連の騒動は収まるだろう。
*
あとはヒルダの件だ。王位継承権を、どうするか判断しなければならない。
王族と話し合う前に、ヒルダに聞いてみた。
「ヒルダ、王族として生活できるけど、どうする?」
「私は長く村で暮らしてきましたからお城よりも村で生活したいと思います」
「そうだね、それがいいと思うよ」
アリシア「うん、それがいいよ。私もお城で暮らしって言っても無理だから」
「そうですよね」と2人して笑い合っている。
そしてヒルダの意志を確認した俺は王に会いに行き話をすることにした。
もちろん全員が在籍している。
丸テーブルに座りながら、俺とヒルダがテーブルの近くの椅子に座り、あとは後ろに用意された椅子に座る。
前の前には王が座っているけど、俺が座っている位置が気になる。
それは上座だから。
王族の方が、入り口に近い位置にいる。
俺の方が上座で、入り口のドアをすぐに見ることができるように。
まぁいいけど‥‥‥
そして中間の位置にヒルダが緊張して座っている。
「それ王様、ヒルダの件はどうなりますか?」
「この国では女性でも王になれますが、ヒルダは村で生活することに慣れてしまっているので、この城で暮らせば不安になることもあると思う。
ヒルダ、村で生活するなら、それでもいいと思う。
しかしヒルダとの縁は切るたくないんです」
「ならば放棄ということはしないで、このまま村で今まで通りに生活すると言うのはどうですか?」
「そ、そうですね、いいと思います」
「では、次期皇太女はエイプリルということですね」
「はい、そうなります」
「エイプリル、あなたが次期国王ですから、今から大変だと思いますが国を平和にするためにも頑張ってください」
「はい、ありがとうございます、神クリス様」
「もし、よろしければ皆様の部屋を城の中に用意しますので、しばらく泊まってくれませんか?、もう少しお話ししたいこともあります」と王
「そうですね、分りました、数日間お願いします」
「ヒルダも泊まっておくれ」と王
「はい、皆さんとお話しできれば‥‥‥」
「では、早急に部屋を用意させます」と言って王が直々に伝えるために出ていった。
「もう、お父様ったら、嬉しいもんだから」とエイプリル
「そう、みたいだね、俺たちが城に止まるのがじゃなくて、ヒルダがだね」
「ええ、そうでもないみたいですよ、もちろん一番、年下の妹だからヒルダは可愛いですが、私はあなたに興味がありましてよ」
「はい、私も」とダイアナ
「うん、僕も」とハロルド
「あっ、僕もだね」とエリオット
なんだか全員が俺に興味があるみたい。
その時、部屋を用意すると言って出て行った王が戻ってきて、「では、案内いたします」と王、自ら案内役を買って出てくれた。
俺たちは4人で部屋から出ようとしたけど、ヒルダもついてくる。
ヒルダが、父である王に「あの、僕も皆さんと同じ部屋にして欲しいんですが」
王は「うむ、わかった。ちょうど案内する部屋には、ベットが4台あるから、ちょうどいいと思う」と言っている。
「まぁ、神クリス様は、別の部屋になるが‥‥‥」と付け加えられた。
さすがに神と言っているのに娘と同じ部屋にする事はできないんだろう。
「こちらが女性たちの部屋です」と言って案内してくれた部屋は、無茶苦茶でかい部屋で、隅っこのほうにベッドが5台置いてあった。
3部屋くらいをぶち抜いた部屋みたいだ。
「じゃ、ここで、ごゆっくり」と王が扉を閉める。
「こちらがクリス様の部屋になります」と言って案内されたのは、隣の部屋だった。
そこには女性たちと同じ位の部屋の大きさが広がる。
でも、ベットは一台しか置いていない。
もう1台置いてあるよな後がカーペットに残っていたが、横の部屋に移動したんだろうなぁ。
王は初めからヒルダを、俺のメンバーと同じ部屋にするつもりだったみたい。
「では、ごゆっくり、夕食の時間には呼びにきますので」と言って扉をしめて出ていった。
俺は部屋の中を見渡してみるが、生活感がないので、普段から起き部屋みたいだ。ベランダに出てみたが、そこにはアリシアとコリン、ジャネットとヒルダもいた。
「あっ、神クリス様」とアリシアが冗談を交えていう。
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いつも読んでいただきありがとうございます。
この物語は、ファンタジーの世界の冒険者小説ですので、空想の世界の物語です。
それを理解したうえでお楽しみください
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