第369話 孤児支援

孤児たちを支援するために、本とグッズの各国に登録できるところは登録して模造品が出ないようにしたけど、模造品は出ないことはないと思う。


でも登録することで、正規品と認定されれば孤児たちに資金を援助しやすくなる。


孤児たちはオーリス王国だけにいるわけじゃないので、加盟する国だけでも命を救う努力をすることになった。


しかし、あのコリンが、いつの間にか、孤児たちを救うことをしようとしたのか、たぶん、それはセラフィーナが捉えられていたのが一因だと思う。


ブラッドフォード大公国の王族により誘拐犯たちの子供誘拐事件で、多数の子供が拉致されていた。


助けた子供は、親元に帰された子供もいるけど、孤児の子供も多くいる。


それらの孤児を助けるなんて、よく思いついたと思う。


俺が資金援助するよりも、運動することがいいと思うし、それが孤児たちの自立を促すことにもあるから。


孤児は誘拐された子たちだけじゃない、いつの世の中も生活苦から子供をすれることもあれば、商売をしている女の人もいるから、子供を厄介払いする人もいる。


そんな子供を見つけることをして保護することができればいいけど、嫌がる子供もいる。


でも命の危険を見逃すことはできない。


俺たちは、オーリス王国の屋敷に戻ってきて、炊き出しをすることを決めた。


用意するものは、大きな鍋とか、材料とかを買い出しして、あとは作れるものは、先につと魔法や錬金術で、作って異空間収納に入れている。


今回は、カレーを作ることにした。


前の日から屋敷の庭に、にんじんや玉ねぎ、じゃがいもを切ったり、肉を細切れにしたり、あとは大きな鍋で煮詰めていく。


メンバーは、カレーを入れる皿を作っている。


お玉でカレーの味見をするときに、ちょうどいい味になってきた。


あとは、もう少し煮込んでトロトロになってくれれば。


あとは、大量のご飯を炊くこと。


完成したので熱々のまま、異空間収納に入れておく。


俺の異空間収納は、明日の朝には、熱々のまま、出すことができる。


夕方近くまで、カレーを大量に作ってきたけど、たくさんのカレーを消費できるか心配になってきた。


明日は、午前中で用意して、昼前から孤児院の近くで炊き出しをする許可も得ている。


なんせシャーロット王女がいるから。


孤児院の近くにしたのは、そこを街の人たちに紹介することもあるし、孤児院の子供に手伝ってもらうため、もちろんカレーをお腹いっぱい食べる食べてもらうことを条件に。


コリンが、孤児院の人と知り合いだったから、簡単に了承してくれたけど。


俺のことは話していないらしい。


コリンも大小説家と言うことを話しているわけじゃなく、お金持ちのお嬢様って感じになっていると言っていた。


コリンは、あまり話さないから、黙っていれば、本当にお淑やかでお嬢様に見える。


と考えてシャーロットの方を見たら「なんですか? なんだか邪なオーラを感じるんですけど‥‥‥」って言っていたけど。


なんとか、誤魔化したけど。


でも普段はヒラヒラのドレスばかり着ていたシャーロットが、冒険者として行動する時に、ズボンを履くことになったけど、その時に、似合っていなくて、大笑いしたのを思い出した。


笑いを我慢してクククってしていたら、シャーロットに睨まれたけど。


アリシア「クリス、なんだか楽しそうね」


「うん、ちょっと前に、シャーロットが初めてスラックスを履くことがあったでしょう、それを思い出しちゃって‥‥‥はぁ、やっとおさまってきた」


「ほらほら、今日は忙しいんですから、そこでイチャイチャしていないで手伝ってください」とシャーロット


「はい、はい、別にイチャイチャしてないわよ、もう」とアリシア


アリシアは、シャーロットを手伝っている。


「クリス、そろそろ、用意ができるから、お願いしてもいい?」とソフィア


「うん、どこに出そうか?」


「出す前に、ここにテーブルを作って欲しいんだけど」とアリシア


「あっ、そうだね」と言って土魔法でテーブルを作って、その上にお皿とスプーンを置いた。


そして俺は昨日、全員で作った熱々のカレーとご飯を出した。


そして先ほど作ったテーブルの前に、紙で無料配布と書いて貼り付けた。


今日は子供に限らず、大人もカレーを食べれるわけだ。


その意味は孤児と触れ合ってもらうため。


孤児たちが、歩いてきている、面倒を見る人と一緒に俺たちの前にきて「今日は、よろしくお願いします」と挨拶してくれた。


今日のお手伝いは、10歳から14歳の子供たちだった。


つまりエイミーとアイリスとアデルとアレクたちを同じくらいと言うこと。


神獣たちの年齢は、ほとんど変化していない、俺が冒険者になってから3年が、もう経とうとしているけど、神獣たちは1年に一度、年を取ることはないらしい。


ある年齢に到達すると、固定化させて見た目は変化しないとジャネットが以前、言ってきた。


だから神獣たちは数百年でも生きていられるし、第一、人じゃないからね。


いいよな、年を取ることがないなんて。


考えようでは、年を取らずに生きていくことも大変だけど。


さぁ、今日は炊き出しの仕事だ。


「まずは、君たちには、俺たちが盛り付けしたカレーのお皿を手渡す係ね」と3人の孤児の子供に説明する。


「そして君は、スプーンを手渡して」と別の子供に説明する。


そして俺たちは、熱々だから子供に任せられない、ご飯とカレーをお皿にもることをする。


配るのを用意している時もカレーを出した瞬間から人が並べ始めた。


「今日はカレーの無料配布をします」と言うアレクの元気な声がしている。


今は30人くらいの人が並び始めている。


俺たちは急いで用意を始める。俺はカレーを皿に盛り付ける係。


アリシアとソフィアの二人にご飯を皿に盛ってもらい、俺はカレーを入れていく。


近くには、もう一ヶ所あり、ロゼッタとパトリシアがご飯を盛って、ジャネットがカレーを皿に入れている。


皿を渡す係は、アリシアとエイミー、そして子供を指導するのがアデルになる。


こんなことは初めてだから、全員が嬉しそうにしているけど、忙しい。


「クリス、もうご飯が足りないから出して」とアリシア


「こっちも、ご飯をお願いします」とパトリシア


「あっ、ご主人さま、こちらはカレーも出してください」とジャネット


俺は異空間収納から、俺は、あとをアリシアに頼んで、パトリシアのところまでいき、ご飯とカレーを出した。


何もないところから急に熱々の湯気が出るご飯とカレーが出てきたもんだから驚きの声がした。


そして戻ってきて、俺たちのところにもご飯とカレーを出したけど、それを見て並んだ人はまた、当然、驚いている。


そして孤児たちも、唖然としていた。


「ほらほら、急いで」と俺の声を聞いて、起動したけど。


なかなか、こんなマジックみたいなことを目の前で見られることはないからね。


そして、いろんなところでヒソヒソ話が始まった。


「ねぇ、あのカレーをお皿に入れている人って、もしかして‥‥‥」とか、言う声が、忙しくて顔を上げることもできない俺の耳に届いてくる。


別にやましいことはしていないでの、そのままカレーを入れることをしているけど、ちょっと顔を上げてみたら、なんだか人の数が増えている。


‥‥‥足りるかな?


エイミーとアイリスとアデルとアレクに、食べ終わったお皿を洗ってもらうけど、食材の方が足りなくなりそう。


ジャネットから、「ご主人さま、また、お願いします」という声がしたので、もう一度、ジャネットの元に行き、ご飯とカレーを出した。


そこに洗い終えた皿を持ってきたアレクがいたけど、「アレク、頑張ってね」と言うと、「お腹、減った〜」と言っていた。


「これが終われば、食事だからね」と言うと、また、戻っていった。


まだ、並んでいる人がいるけど、そろそろ、終わりみたいな感じ。


「申し訳ありません、たくさん、用意したんですが、もうなくなりそうです」と俺が言うと、

近くにいたおばちゃんが「あんた、勇者のクリス様だろ」と言ってきたので、「はい、そうです」と言うと、おばちゃんは、「勇者様に、カレーを盛ってもらうなんて、なかなかできないよ。と言ってカレーを受け取っていた。



この炊き出しのあいだ、コリンは参加していない。


その理由は、離れたところで、この風景を書いていたから。



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また意味不明な文章があることもありますが、なにぶん素人が書いている文章です。お知らせくだされば、訂正しています。


この物語は異世界の物語です、現実世界とは違いますので、その点はご容赦ください。

あくまでもファンタジー小説です。

前世の悪い記憶を持つ小心者の主人公が成長していく物語です。

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