第317話 新たなる戦い2

俺は、アリシア、ソフィア、イザベラ、コリン、シャーロット、セラフィーナと結婚の約束をした。


結婚の約束と言う事は、婚約と言うことになる。この世界でも当たり前だけど。


ということは婚約指輪を送ったりすることも必要になるけど、6個、買うことになる。


俺たちは、神獣たちが作った多重空間を、全て解除して外に出てきた、出てきた先は、どこでも指定できるので、 ブラッドフォード大公国の山肌に立っている山荘に転移をした。


温泉で俺の静養も兼ねて訪れることが決定した。決定したというのは、俺以外の全員が賛成したから。


本当は、俺は王都に戻ろうかと思ったんだけど。


でも、どこにいようが、人が多いところは危険だ。


いつ、奴が仕掛けてくるか、わからないから。


なので一番、人が少ないところで俺の持っている山荘になったわけだ。


もちろん、ここでも俺は結界魔法を発動をするけど、以前とは違い、俺一人で神獣たちが張った結界魔法を越えて強化することができたから、最強結界になった。


例え、神でも、この結界を通ることはできないと思う、たぶん。


神に対して絶対という言葉は使うべきじゃない。


神は、それを超えてくる存在だから。


俺は、随分前から過信はすることはしなくなった。


俺は勇者でも、救世主でも、神にもなったそうだが、まだ、全部の能力がわかったわけではないし、どう使うか考えている。


初めから神として生まれた奴とは違う、神を初めて、数ヶ月?だと思う新米神だ。


でも前、聞いた話では俺は勇者と救世主になる可能性があったそうだが、前世のアルベルトと、今世のクリスの二人が、その可能性を持って生まれていたそうだけど。


生まれつき勇者の可能性を持って生まれても、開眼しないこともある。


俺の場合は、前世と今世の二人のスキルが合わさって勇者と救世主として開眼したみたいだけど。


スキル持ちで生まれても、そのスキルが開眼することなく、一生を終えることもあるそうだ。


開眼するには、多くの努力することが必要になる。


俺の場合も、かなりの努力を要して開眼しているけど、本当に冒険者になってから、いろいろなことがあった。


俺は今は17歳から18歳になろうとしている。


冒険者になるために村を出てきたけど、確か、村を出てきた時は、15歳だったと思う。


この星では15歳は一人前として扱われるけど、初めの頃、冒険者ギルドにいくと背が低かったら受付のお姉さんから、坊や、って言われていたことを思い出す。


今では笑いが出るくらいのエピソードだ。


俺は以前の身長を遥かに超える数ヶ月で身長が180センチ以上になっている。


これも魔法力の関係かと思っていたけど、勇者スキルなのか、救世主スキルなのか、または神のスキルなのか、わからないけど、神のスキルだとしたら、その時から神の称号があったのか???


でもチートスキルでも使いこなさなければ意味はない。


でも、使えるようにしてチートの能力を存分に使わせてもらおうと思う。


俺が、結婚を決意して、一番、変わったことが、もう一つある。


それが、眷属化だ。


俺が神だから、アリシア、ソフィア、イザベラ、コリン、シャーロット、セラフィーナが指輪のステイタスでわかったことだけど、俺の眷属として登録された。


しかし、一度、登録されると、俺から離れてしまうと、眷属の繋がりがなくなることは、もちろんだけど、魔法契約と同じなので、簡単に解除ができなくなるそうだ、これは、あとで、ジャネットが話してくれたことだ。


もっと早く言って欲しかったけど。


でも、全員が 了承してくれた。


イザベラなんかは、クリスから離れないわ、と言っていたけど、あんな金持ちから離れられないわ、と言っていた。


でも、俺たちは、冒険者なんだけど、忙しくて冒険をしていない、初めの頃こそ、冒険者稼業をしていたけど。


たぶん、もう冒険者になることはないと思う。


冒険者になるために、村を出てきたのに。


オーリス王国では、俺の屋敷をウルフが、襲い、俺が張っていた結界で防げたけど、その時に、雷魔法が結界に当たり、すごい音がしたことは、王都中に知れ渡っている。


そして空中に飛んでいるウルフと俺も見られている。


もう、隠すことはできないから、これからは勇者として、振る舞うことに考えている。


何か、特別なことをしても、あいつは勇者だからって思ってくれるだろう


だから、堂々と歩いていける。


でも、これからは、いつ、あいつが来るかもしれないから、気が抜けない。


でも、 体の傷は言えてきたけど、休養も必要だ。


だから、山荘の温泉に来て、ゆっくりすることにした。


あとで盟主として所属している国に、説明をする必要がある。


ここの脱衣場は1つしかないので全員で入ってしまうと、俺は、いつも壁側を向いて洋服を脱いだりしていたが、 今日は壁を向かなくて温泉の方を向いて洋服を脱いでいる。


少し違うだけ、壁を剥いている洋服を脱ぐのと、外を向いて洋服を脱ぐのと、大きく違うよ。


壁を向いて洋服を脱ぐと、壁しか見えないけど、温泉の方を向いて脱ぐと時々、女性が見えるんだよ。


まぁ、大概は、ちびっ子たちなんだけど、俺、そう言う趣味ないから。


どうしてか、わからないけど、温泉に近い方にアイリスとエイミーとアデルがいるから、そこが脱ぐ場所になっている。


さっさと洋服を脱いで、わ〜い、とか言って、温泉に飛び込んでいるから。


でも、ジャネットから怒られて、掛け湯をしなさいと言われているけど。


俺が洋服を脱いでいると、女性たちが下着姿で近寄ってきて、本当に傷がないわねと言って見ている。


裸の姿を見られるのが恥ずかしかったので、俺は急いで温泉に入りに行った。


ここには、婚約者じゃない神獣たちもいるんだから注意しないと。


俺を入れて7人と、神獣たち7人の14人だ。


まぁ、婚約者の裸を、少し見るくらいは、勘弁してほしい。


俺だって男だし‥‥‥


今回も、警戒はしなくてはいけないけど、 少しでもゆっくりできるといいなと思う。


本当はもっと神のレイチェルに聞きたいことがあるんだけど、コンタクトが取れないから難しいと思うけど神獣たちに聞いて見ようかな。


裸の付き合いをしながら

「神のレイチェルは、どこにいるの?」


パトリシア「レイチェル様は、異性界にいつもおられます」


「異世界?」


ジャネット「はい」


「その異世界は連絡取れるの?」


ジャネット「はい、取れますよ、特に最近は、物騒になっていますから、返事を返してくれますよ」


「へー、返事がない時もあるんだ」


パトリシア「それはありますよ、お忙しい方ですから」


二人で話してくれる。


「じゃ、今度、聞きたいことが山とあるから、連絡を取ってほしいんだけど」


ジャネット「あのー、ご主人さま、 私たちに頼まなくても、ご自分で連絡できますよ」


「えっ、そうなの?」


ジャネット「はい」


「えっとー、どうやって?」


ジャネット「ただ、話しかければいいんですよ」


パトリシア「普通に話しかけるようにしてみてください」


ジャネット「 その前に、ご主人様が作った結界の中に入れるように許可をしていてくださいね」


パトリシア「 ご主人様の作った家回は強力ですから、許可がないものは入ることができませんから」


じゃ、結界の中に入れるように神レイチェルを許可することにした。


俺が結界を許可すると、な、なんと、すぐにレイチェルが現れた。


でも レイチェルが現れたのは、なんと温泉の湯船の中。


それも洋服を着て温泉に現れた。


「レイチェル様」

「神レイチェル様‥‥‥」


「こんにちは、皆さん」


と言って神レイチェルは頭を下げたけど、神獣達が慌てている。


ジャネット「レイチェル様、温泉は裸で入るものなんです」


「あら、そうなの?」


「そうです」


「じゃぁ」


と言って、一瞬で、裸になった


ジャネット「ちょ、ちょっと神レイチェル様、裸になったら、立っていてはだめですよ」


「もう、難しいわね」


と言って神レイチェルは座った。


俺は、神レイチェルが現れてから、アリシアに目隠しされていた。


でも、アリシアさん、背中に当たっていますよ‥‥‥


神レイチェルが湯船に座ったので、俺の目隠しを解いてくれた。


でも アリシアが目隠しする前に、しっかり見ているけどね。


レイチェルが、湯船に座りながら、こちらに近づいてきて「 聞きたいことがあるそうですね」


「ええ」


「あれから、俺を殺そうとした人のことは分かりましたか?」


「それがねぇ、まだなんですよ、ごめんなさいね」


「神レイチェル、聞いてほしいんだけど、以前、ジャネットと創造神様にあっていますよね」


「えっと、そうですね、お会いしましたね」 ジャネットの方を見て、頷いている。


「神様は、靴を変えるんですか?」


「いいえ、変えませんよ、汚れもしませんし」


「これが神としての服装ですから」


な、なんと、あのエロの姿が神としての洋服だと。


あんな格好でうろうろしているのか?


そういえば今日は、俺が貸した上着も着ていた。


もう、返して‥‥‥



「ジャネットと一緒に、創造神様にあったときに、創造神様の足元は、どんなものを履いていました?」


「えっ、足元ですか?」


「あまり、そこでも注意していないので、分かりませんが、確か、サンダルみたいなもので‥‥‥、ん〜とですね、足には蔦のようなものが巻いてありますね、それが、どうしたんんですか?」


「俺が刺されて、倒れた時に、顔を上げることができなくて、足元しか見えてないんですが、その足元が、創造神様と同じなんですよ」


「そんなことがあるわけないでしょ、あの気位が高い、あの、お方が」


「創造神様のお名前は、なんていうんですか?」


「えっと、確か、創造神様は、ナサニエル様でしたね」


ナサニエルか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る