第303話 神獣と戦争13
夜に居酒屋にいて酒を飲んでいるウルフ。
まぁ、別に夜に居酒屋で酒飲んでいるのが、悪いわけじゃない。
ずっとみているわけには、いかないので、目を離すことにした。
悪いことをしているわけじゃないから。
俺は意識をウルフから離して、時計を見たら、夜の12時を回ったところだったので、時間はあるから魔法の能力アップをする事にした。
さっきまで走っていたエリアから、俺の部屋に戻ってきた。
「う〜ん、何が必要になるかな」と考えている。
今は料理のスキルよりも、戦う事に必要なスキルを獲得するか、伸ばす方を優先事にしているんだけど、何のスキルをしたらいいか?
あっ、そうだ、拘束するスキルってあるのかな??
拘束スキルで動けなくする、もしかしたら、そんなスキルがあるかもしれないので、勇者だから、なんでも多く持っていてもいいんじゃない、と思って、してみる事にした。
同じようにイメージで魔法を考えながら、体を動けなくするイメージで拘束魔法を作っていく。
手や足を動かそうとしても、動かすことができないイメージで、あとは、どれくらい強くしていくか、なんだけど。
人によって力も違うと思うから、強度を考えていくことをしないと。
そして体に、密着していればするほど、動かしにくくなるから余裕をなくすこと。
また体が光り始めたけど今度は黄金色でもなく青でもなく赤色で光始めた。
この光の色の違いは何かあるんだろうか?
そういえば前世の時に魔法の練習をしているときに、魔法のイメージを変えると色が変わったことを思い出した。
その時は色が変わることが、面白くてイメージを、いろいろ変えて色の変化で遊んでいたけど。
今、思えば魔法の色が変わったのは、種類が関係しているのかもわからない。
拘束系の魔法は赤い色なのか??
じゃ、土魔法は、と俺は考えて実際にやってみる事にしたけど、空間には土がない、ことを今、思い出した。
後でやってみよう。もう外に出るのは、めんどしいし。
魔法によって色が違うのは、たまたま、なのかも知れないから。
いや、待てよ、俺がイメージする時に、色をイメージしている事に気がついた。
例えば、速く走るためには、高速で景色が変わっていくから、俺は黄色のイメージを持っていた。
拘束の魔法の時は、危険な魔法と言うイメージを持ってしまって、赤色になったんじゃないかな??
俺のイメージで色が単純に変わっているだけか?
じゃ、拘束の魔法を作るときに赤いイメージじゃなく、黒いイメージを持つと、黒く光るのかな。
でも、もう、作っちゃったし。
「う〜ん」
と考えれば、色は関係ないのかぁ
でも、より強く拘束させることができて、ウルフでも動けなくすることができれば問題はない。
でも巨大化した、ドラゴンのロゼッタを拘束できるくらいは簡単なことなのかも。
やっぱり、女性の力の強さよりも男の力の方が強いだろうし。
女性のウルフがいたら、男性のウルフの方が腕力は強いけど、奥さんの尻に敷かれるということもある。
でも、睡眠魔法で短時間で寝ることができたから、すごく時間が有意義に使える。
これだけしても、まだ3時だよ。
でも、これからは、そう言う有意義な時間を持つことができるのか、疑問だ。
奴の気配を見てみる事にしたら、女性と一緒にいるみたいだ。居酒屋の2階が、そういう部屋になっている。
女性との関係を見ることもいいけど、息が荒くなるから、やめておいた。
俺が時間があるから、空間から外に出てきた。
外に出ると、少し肌寒いけど、良い風が吹いているから気持ちがいい。
まずは先ほど、考えた土魔法を実践してみる。
土魔法を実践する前に、今、現在がどれぐらいのレベルで作ることができるかということを考えて鍋を作ってみると、普通に鍋ができたけど。
比べることができないと本当に変わっているか分からないから。
土というと茶色というイメージがあるから、その茶色を頭にイメージしながら、土魔法が強くなるとイメージしてみる。
何かをして指定するよりも、いいんじゃないかと思って。
例えばだけど、土魔法で鍋を作って、錬金術を使って本当の鉄の鍋にすると言うこともできるんだけど。
特定のことを思うと特定の者だけが強くなってしまうと考えて、土魔法全部が強化できればと思ってイメージしている。
そのイメージではできないかもわからないけど、勇者の力を使えばできるんじゃないかと思って。
土魔法の能力を高めるために地で作ると言うイメージを考えて魔法を強くすることをやってみる。
やはり色は関係なく黄金の色が輝いて急速におさまってきた。
地魔法が強くなったか分からないので、先ほどと同じようなイメージをしながら地で鍋を作ってみる。
先ほどとは明らかに違う輝きをもつ鍋ができた。
すごい、アリシアのお土産ができた。
鍋がお土産っていうのは、どうかと思うけど、以前、冒険者で旅をしている時にアリシアが、鍋が欲しいなって言っていたんだよね。それを思い出して。
今度は土魔法で、壁を作ってみる
イメージでは、10メートルくらいの前をイメージして、地面に手を置いて魔法を発動してみる。
そうすると瞬時に壁ができた。
すごい、本当に10メートルくらいの高さがあって、壁を触ってみると頑丈だ。
できた壁が、 薄っぺらくて触ったら倒れてしまうと言うこともあるから。
俺はその壁に向かって魔法の練習をしてみることにした。
まず使う魔法は火の魔法
つまりファイヤーボールだ。
手を前へ出すと、もう瞬間的に手のひらの上にファイヤーボールが出来上がる
まだ火の魔法はスキルアップしていないのに。
それだけイメージ力と魔法が連動してきている証拠だろう。
手のヒラで揺らいでいるファイヤーボールを壁に向かって投げつけたら、すごい勢いで飛んでいったけど、壁に当たって消えた。
「ボンッ」
「あれっ」
俺としては穴が開く、イメージだったんだけど‥‥‥
壁の方が強かったみたいだ。
さすが勇者のスキルで作った壁だ。
じゃ、火の魔法も強くなるように、勇者のスキルを使って能力アップをしてみると、先ほどと同じように光り始めて、黄金色だけど、ちょっと茶がまじっている。
火の魔法のスキルアップができたと思うので、使ってみる。
手を上げてファイヤーボールと思わなくても、手を上げる時に、手のヒラにファイヤーボールができていた。
ファイヤーボールを消してファイヤースピアを作ってみた。
別に手を上に挙げなくても、イメージするだけで手のヒラにファイヤースピアができた。
ファイヤースピアを壁に向かって投げてみた。
そうすると、矢が壁に刺さって、穴を開けようとしたが、少し凹んだくらいで穴が開くことはなかった。
じゃ、今度は火の魔法でも、炎を高出力にしてみた。
奴に投げかけて無傷ではいられないくらいの炎を作らないと。
そして氷の魔法
能力アップする前に、今現在の氷の硬さを知るために、作ってみた。
「うん、これくらいだな」
氷の魔法も同じように勇者のスキルを使って能力アップができた。
氷の魔法を使う時は、雪女じゃないから吹雪を作っても、しょうがないので、氷をできる限り硬くすること
以前、物語を書いた本で読んだんだよ、雪女って怖い話を。
氷をできるだけ、鋭く硬くすることをした。
そうすると壁に投げてみたけど、氷の塊が壁に刺さった。
「おー、すごい」
そして最後は風の魔法。
つまりウィンドカッターだ、風をすごく速く刃物のようにして斬りつける魔法だ。
ウィンドカッターの同じように能力アップをする前に試してみて確認をした。
そして勇者の能力をスキルを使いながら風魔法を強化する。
同じように光始めたけど色は透明色だ。
光がおさまってきたのでウインドカッターを使ってみる。
先ほどとは速さも違うし、草がきれいに切れていく。
「スパッ」っていう感じだ。
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