第291話 神獣と戦争

俺がソロモン王国の姫を暗殺して激怒した王様が、隣国のマクシミリアン国に戦争を仕掛けるための準備をすることになった。


今からは、ソロモン王国とマクシミリアン国の戦争が始まる。


俺が仕向けたことが、良い方向に向かっている。


俺は前世では猪の神獣だったが、生まれ変わったらウルフの顔になっていたが、今までとは違うくらい漲るものがある。


今までは神獣だから死ぬことなんか、なかったから、あまり覚えていないが数百年どころではなく、数千年を猪で生きてきた。


時には、神獣の猪として神から命令されて、街を滅ぼしたり、国を滅亡させたり、多くの人を俺、一人で実行していた。


猪の神獣としての役目が、全てを滅ぼすことだったから。


他にも俺と同じような神獣がいるみたいだが、全員に会うことはない。


ソロモン王国の王様は、姫を殺されたショックで、パニックに陥って周りの意見を聞くことができなくなり、俺の精神魔法もあって、マクシミリアン国に戦争を仕掛けようとしている。


普通、冷静になってみると、わかるはずなんだが国の紋章がついている短剣なんか、賊が持っているはずもないのに、バカなやつだ。


でも、侵入したのがマクシミリアン国の王子様で紋章の入っている短剣を持って姫に会いにきたということもあるから、姫が拒否したから王子様が、その短剣で刺したとか?? と言うことはあるかも? 恋愛のもつれ、または、勝手に好きになっていたとかもあり得る。


そんなのは関係なく、姫の胸に短剣が刺さっていた事実もある。王様は、最愛の姫の死に直面してパニックに陥り、側近の意見が通らなくなってきている。


この国には、王様を諌める人はいないみたいで、王の一言で戦争の準備が始まろうとしている。


「王も馬鹿な奴だ」


瞬く間に戦争の準備に入っていく。


食料や武器や大砲や弾薬を揃えたり、兵士の動きが慌ただしくなり、冒険者も募集している。


街も騒がしくなってきた。


俺は、この機会に城から出ることにした。


兵士を読んで、「王様に渡してほしい」と手紙を書いた。


その手紙には「姫を守れなかった」と


王様には姫を守れなかったからし、傷が癒えたからと言って、宿を変えることにして街で宿屋を探して、宿屋で計画を進めることにした。


そして姫を殺したときに自分で傷つけた傷なんか、遠の昔に治っているけど…


宿屋に宿泊するようになって宿の窓を開けて街並みを見たり、散歩をしながら様子を伺っていると、すごく騒がしくなってきた。


しばらくすると状況がマクシミリアン国にも伝わり、戦争の用意が始まることになる。


俺の思っていた通りに進行しているな。


俺は人間どもにも、神にも一泡吹かせてやる。


見ていろよ、神レイチェル。


俺は、マクシミリアン国の王都の街並みが立ち並ぶ路地に瞬間転移してきた。


マクシミリアン黒の街並みも見納めなと思って街を歩いてみるが、まだ騒がしくなっている様子は無いので、俺は弾薬が置いてある建物を見つけることにした。


俺は神獣でウルフだから鼻が良い。


顔を空に向けて匂いを嗅いでいると弾薬の匂いが漂ってきた。


弾薬の匂いが漂ってきた方向のほうに歩いていくと、城の近くに建物があるのが見える、


建物の入り口には警備をする兵士が経っているけど俺には瞬間転移があるので中さえ、わかれば関係ない。


しばらくは建物の前に立って待っていると 兵士が建物の扉を開けて中に入っていった。


その時に建物の中が見えた。


建物の中が見えたので兵士が出てくるのを待たずに瞬間転移して弾薬庫の建物中に入った。


中にいた兵士が驚いていたけど、俺は、そいつを瞬殺して弾薬を見渡した。


建物の中には、大砲や大砲の弾や多くの弾薬が置いてあった。


俺は弾薬に火をつけることをして逃げた。


建物の外に入れて街を歩いていると、すごく大きな音がした。


「ドッカーーーーン」


街を歩いていても地響きが大きくなり煙が出だした。


街行く人や兵士が騒いでいる。


それは、兵士の一人を捕まえて、精神魔法をかけて、操ることにした。


その男を使って、近くにあった弾薬庫に入っていくように仕向けた。


男が松明を持って弾薬庫に歩いていく。


「おい、貴様、なんのようだ」


兵士は、「ソロモンに家族を人質に取られているんだ。このまま、弾薬庫を爆破させてくれ‥」


「馬鹿野郎、そんなことが許されるか」


と言って松明を持った男を捉えようとしたけど、男の行動の方が早かった。


松明を持ったまま、男は、弾薬庫の中に入っていった。


数秒で弾薬に火が周り、爆発を起こした。


また黒煙がモウモウと上がっていく。


「おい、早く水だ」


「早く消せ」


「引火して、さらに爆発が起きるぞ、逃げろ」



俺はその騒ぎに便乗することなく街を歩いて行く。


街を歩きながら鼻をクンクンさせていると違う場所に、違う弾薬庫を見つけた。


そしてそこにも同じように弾薬庫の中に入って気をつけて爆発させた。


3カ所も弾薬庫が火災を起こして黒い煙を上げている。


すごい騒ぎになっている。


俺は平然と歩きながら路地を見つけて人がいないのを確認してソロモン王国に借りている宿に瞬間転移した。


マクシミリアン国の弾薬を、かなり減らすことができたと思うが、その犯人を推測するとソロモン王国だと思うだろう。


ソロモン王国が戦争の準備のために、相手の国の弾薬を減らしたと考えるのが普通だと思う。


ソロモン王国では戦争の準備のためいろいろな物資が搬入されていたり弾薬も集められていると思うので、すぐにマクシミリアン国も気づくだろう。


あとは、ゆっくり見物して言えばいいだろう。


俺はベッドに横になって目を閉じた。


目を閉じていると俺が帰ってきて妻が迎えてくれてキスをしてくれる、 そして、ヨチヨチ歩きの双子が歩いてきて子供を俺が抱っこする夢を見ていた。


本当に家族が幸せだった頃の思い出が、俺は逆に熱くさせた。


俺が目を覚ましても、妻もいないし2人の子供もいない寂しさに襲われる。


「くそーっ」


今まで妻がいて2人の子供がいて暖かさがあったのか、急に冷えていく感じを受けている。


俺の虚しさ、悔しさ‥‥‥


どうしてなんだ


神獣の俺が家族を持ったからか??


神レイチェル、許さんぞ。


俺のアンジェリカ、 妻のアンジェリカのことを思えば思うほど心が燃え上がる





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