第251話 トリスタン王国 5

トリスタン王は、オズワルド王国とライオネル王国の両方を戦争に巻き込むつもりと思う。


戦争するための目的は何だかわからないが、物欲の土地がほしい?、資源が欲しい?、奴隷が欲しい?など色々あるから何が目的かわからないけど。


雇われている冒険者だって、王の目的がわかって雇われている奴が、どれぐらいいるのか。


冒険者だって金で雇われてると思われるから、高いのかもわからない。


冒険者だから大規模な迷宮攻略という名目で集められて、本当は、戦争に駆り出されたことを、知るときには遅いと思う。


たぶん、そのときには、正規軍の兵士が後ろから狙っていて、敵前逃亡すれば殺されることだってある。

これは前世の時に敵が使った手だ。


なんだか非常に狡猾のような気がする


トリスタン王は、口ヒゲを生やしていて低い声で話す人物だ。


トリスタン王の声がすると、部屋全体に響き渡るくらいの音量で話している。


人物的には狡猾で豪傑と言ったほうがいいかもわからない。


その声を聞いたら、誰だって逆らう意欲が失うくらいだ。



このままでは戦争に突入してしまうので、前回と同じように物資を奪うか?


精神魔法を使うか?


しかし王だけではない可能性もある。取り巻き連中も同じ考えを持っている可能性もある。


しかし王がいなくなった国は、分裂して内乱が始まることがある。

特にカリスマ性のあるトップがいなくなると、国が乱れて、内乱や物取りや強奪、暴行などが増えていく、それが他の国にも影響が出ることも考えられる。


特に、この国は、王のカリスマ性で強引にいろいろな国を併合しているから。


多分、まとめ役の王がいなくなってしまうと、次の人がいないと分裂すると思う。


そんなことになれば争いが、また起こってしまう。


どうすれば良いか、悩む!


今ここに座っている全員に対して、「トリスタン王は、すごく豪傑でカリスマ性が強く非常に厄介だ。たとえ桜が1人いなくなっても、あと目争いが起きる可能性がある。戦争をしなくなるようにすることと、この国の人を争いに巻き込まれないようにしなければ…」


「ご主人様は、苦労が多いなぁ」とロゼッタ


「私たちが滅ぼしてあげようか?」とアレク


「そうよ、私たちに任せればいいのよ」とパトリシア


3人の神獣が、すごいことを言い出した。


「そんなことしても解決にはならないよ」とソフィア


「この国がアレクたちで滅んじゃうよ」とアリシア


3人の神獣が怖いことを言ってたのを聞いていたら、神獣たちの言い分を聞いていたら、ヒントになっていいことを思いついた。



この王都に一番、近いのは、ライオネル公国だ。


良いことを思いついたけど、うまく運べるか、どうかわからないけど。


しかし、どう運べば結果的に、俺が考えているようになるのかが問題だ。


そんなことは、やって見なければわからない。


じっくり考えたとは、実行してみるだけ。




俺は、考えたことを、実行するために仲間に説明した。


説明を終えて、やってみなければわからないと言うことを言われて、行動に移すことにした。


そのためには作戦上、セラフィーナをライオネル公国に戻ってもらわなければならない。

ライオネル公国に戻って、準備をお願いすることになる。


セラフィーナに「今からセラフィーナをライオネル公国に戻ってもらうことになる」


「うん、わかってるわ、準備をすればいいんでしょ」


「頼むね」と俺


「じゃ、俺に近づいてくれる、セラフィーナ」


「うん、わかったわ」と言って、セラフィーナは俺の体に手を回した。つまり抱きついた。


そこまでしなくて、いいんだけど、他の女の子の目がキツくなるから。

あとでやりにくくなるのは、俺なんだけど。

まぁいいけど、セラフィーナが抱きついてきたので、いい匂いだし、柔らかいものが当たるし、良いことだらけだから。


「じゃ、いくよ」


「うん」


俺たち二人はライオネル公国のセラフィーナの部屋に転移してきた。


「じゃ、あとは話した通りによろしく頼むね」


「はい、わかりました」


「じゃ、通信魔法装置で連絡してね」


「はい」と言ってきたので、俺は準備はセラフィーナに任せることにしたけど、その前に大きな倉庫に案内してもらった。


そこに、俺は以前から入れっぱなしにしていたものを出していく。

それは、食糧や武器の刀、弾薬などだけど。


これも準備に必要なものだから。


あとは次期国王のセラフィーナに任せて、俺はトリスタン王国に戻ってきた。


そうすると、女の子たちが、椅子に座って紅茶を飲んでいたので、俺も座って、紅茶が出てくるまで待っていたけど、誰でも動かなかったので、自分で入れた。


もう、俺のせいなの??


戻ってきた俺は、トリスタン王国でも同時進行を進めなければいけないので準備をしていくことにした。


タイミングが合わなければ成功しない。


今からやることは、タイミングが非常に大事になるから、そして一気にことをなさなければならない。


もし、遅れれば作戦は成功しない。


セラフィーナとも共同作戦をしているので、セラフィーナとも密に連絡をとりながら、実行に移していかなければ‥‥‥


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