第205話 誘拐犯 4
王都にいる誘拐犯は、殲滅したと思う。
これを周辺の村まで広げていかなければいかないので、国全体に感知魔法を広げなければいけない。
国全体に広げていく感じ魔法なんて不可能に近いけど、神獣である、アレクとロゼッタの力を借りれば問題ないと思うけど、一応、聞いてみた。
そうすると「ご主人様、もう1人、呼び出してもらいたいんじゃが」とロゼッタが言い出した。
そうするとアレクは、「そうだね、私たちの力でも足りると思うけど、もっと余力があったほうがいいと思うんだよね」と言い出した。
これ以上、女の子が増えてしまうのは、すごく困ってしまうんだけど、現れるのか、男性か女性かはわからないけど、指定ができるのかなと思う?
「もう1人、呼び出してほしいって、どんな人?」と俺が聞くと
「私たちと、仲が良い人のが、もう1人いるんだよね」とアレクが答えた。
やっぱり、女性なのかなと思っているが最後まで望みはもつぞ。
「えっと、それは、どんな神獣?」と俺が聞くと
「熊だよ!」と簡単にアレクが答えた。
熊か、じゃぁ男性かもわからないなぁ。ここで聞いてしまうのは怖いから。
俺だけじゃなく、神獣を、また呼び出すと聞いて他の女性メンバーたちが焦りを感じているような感じだ、どうしてだろう?
今は部屋にいるので、俺が作っている魔法空間に転移することにした。
空間は、どんな大きなものが現れても、あまり関係がない。
全員で魔法空間に転移して、早速、神獣を呼び出す魔法を展開していく。
心の中で思ったが、仲良しの虎と熊とドラゴンの組み合わせなんて! などと考えながら、笑みを浮かべながら、神獣を呼び出す魔法を展開していく。
目の前の空間がゆらぎ始めて、徐々に型を作ってくる。
型を作ったのは、やはり熊だった。
アレクと同じくらいの大きさの10メートルくらいのクマ。
そのクマが四つん這いで現れた。
しかも現れた熊は、すぐにアレクトロゼッタに気がついたみたいで、2人が人型だったので、熊もすぐに人型になっていく。
クマは2人にあえて喜んでいる。
やっぱり女性だった。
クマなのに、どうして女性だと気がついたのかというとお決まりの全裸だったから。
どうして全裸で現れるのか、俺を試しているのか?
全裸を見て妄想に走ったら、噛み殺すとか、食い殺すとか??
「おい、このままじゃご主人様に迷惑がかかるので、魔法で洋服をまとってくれ」ロゼッタが言ったら、
熊は、アレクとロゼッタの格好を見て、変身したクマはミニスカートを履いていた。
クマがミニスカートを履いているだなんて、俺は、吹き出しそうになった。
アレクの時も思ったけど、虎がミニスカートを履いているなんて。
「あっ、ご主人様、なんだか、変なこと考えていない?」とアレクから言われた。
「ううん、ぜんぜん‥‥‥」
しかも、やはり現れたときにはクマの型だったので10メートルを超えていた。
メンバーの女性たち全員が目を見開いていて、その光景を見ていた。
大きさに驚いているのか、全裸に驚いているのか?
久しぶりに、新しく現れた神獣に驚いていたが、ドラゴンや虎は見たことあるなで、熊が女性の型に変わるなんてことが当然のように感じている。
しかし、もう、3人めの神獣なので、慣れる必要もある。
そして俺は3人と一緒にいる熊に近づいて、「君の名前なんだけど、パトリシアと言うのは、どうだい」と言うと、しばらく熊は考えて、いいわと言ってくれた。
熊 = パトリシアだけど、髪も茶色でストレートで長く、バストも大きくてFカップぐらいあるみたい、ウェストが、くびれていて鍛えられているような格好している、年齢は18歳くらいかなっ。
現れて、すぐに、アレクとロゼッタの洋服を見て、ミニスカートになったんだけど、本当に熊がミニスカート履いてると言う感じが今でも吹き出しそう!
考え直さなきゃ。
熊がじゃなくて、普通の女性がミニスカートはいてるんだと思い込むようにした。
しかし本当に神獣の3人は仲が良いみたいだ。
これで男は俺1人で、女性は7人になってしまった。
女性比率が多い、パーティーになってしまった。
パトリシアが人の型になったので、魔法空間から宿の部屋に出てきた。
そしてメンバー全員と挨拶を交わしている。
パトリシアも人懐っこい性格のようで、女性陣に取り込まれているような感じだ。
そしてパトリシアに、今までの経緯を話して、今からやろうとしていることを理解してもらう。
虎のアレクが1番下で、1番上がドラゴンのロゼッタかな?
神獣なので見た目で判断したらだけど。
椅子に腰掛けながら、パトリシアに説明が終わって、国中に感知魔法を展開するのを始めようとする。
そうすると、先ほどと同じようにアレクとロゼッタが腕に抱きついてきた。
そしてパトリシアは、どうするのか見ていると、俺に断って背中側から首に手を回してきた。
3人が俺に密着するような体型を取ったので、全員の胸が当たっている。
にやけそうになる俺の顔を引き締めていくのが大変だった。
それを見ていたアリシアが頬を膨らませながら、俺の右手を握った。
イザベラが、以前のような態度をしなくなったけど、俺の左手を握ってくれた。
そして、ソフィアが下から手を突っ込んで手のひらを握った。
コリンも同じように下から手を突っ込んで手のひらを握った。
俺は目をつぶって集中して、感知魔法を展開していく。
魔法で展開しながら、先ほどと同じように麻の袋に入った子供や手足を縛られた子供を探していく。
しかし、この街には、今現在は、と言う意味で、もういないみたいだ。
「この街には誘拐されている子供は、今はいないみたいだ」と俺が言った。
全員に、これから、どうしようかと聞いてみる
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