第189話 空間魔法

空間魔法で作った空間を見つけて、魔法と言うのは本当に奥が深い。


考えようによっては、本当に、まだまだ魔法を開発することができるかもわからない。


その1つが今回、見つかった空間だ。


空間を自由に操ることができて、自分の意のままに拡大したり狭くしたりすることができる。


そしてその中に空気もある。


だから生物でも滞在することができる。


もし仮に研究して、それを持ち歩くことができれば、野宿なんかする必要はない。


そして自由自在に大きくしたり、小さくしたりすることができるので、自分の家を作ってその空間に置くことができるんじゃないだろうか。


とにかく空間に入れてしまえばいいわけだから。


しかし、それじゃ、物置か、ゴミ溜めになってしまう。


広い空間に安全を確かめるため、日数を置きながら何回も繰り返し転移してみる。


そして、それをパーティーメンバー全員が見ている。


そして今度は、椅子を持って転移してみた。


そうするとできた。


そして、今度は椅子とテーブルを異空間収納に入れて、白い空間のスペースに出してみると、ちゃんとしっかりと機能して、テーブルと椅子が設置できた。


なるほど…‥…


つまり、ここの空間は、俺が持っている異空間収納の上級バージョンと言う感じかな。


これは固定されたものになるので、俺の魔法とつなげることができるのかなと言う思いや、自分でも作ることができないかと考えてみる。


もし自分で空間を作ることができれば、持ち歩いているわけだからすごく便利だ。


テントなんかも、崩すことなく、組み立てたまま入れることができる。


もしかしたら屋敷も入るかもわからないけど、景色が見えないのでやめておいた。


温泉を入れることができれば最高なんだが、空間だから、湧き出してくる温泉を供給する事はできない。


何ができて、何ができないのか!


それを見極めることだ。


普通は俺が持っている異空間収納は、自分が入れない


しかしこの空間は人が入れるほどの大きさがあって空気もあるから生物が収納できる。


なるほど!!


なんとなく理解できた。


安全だということが確認できたので、いちどパーティーメンバー全員で空間に移動する。


もちろん魔法陣を使わないで、俺の能力で転移してする。


メンバー全員が広い空間に転移すると、


「うわー広い」とアリシアが1番に言っていた。


「向こうまで全然、見えないわ」とソフィアが言っている


「ここで練習すれば、自然を痛めなくていいわね」とイザベラ


「……」とコリン


アレクは空間を走り回っている


ロゼッタはアレクについて回っている。


なんだか遊び場みたいだ。


俺も遊び心でちょっとロゼッタに「ドラゴンになってみて」と言ってみたら、本当に巨大化してドラゴンになった。


ドラゴンになりながら「本当に空間は、広いわね」としゃべっている。


それを見ていたアレクが虎に変身した。


以前、ドラゴンを見たことがある全員は、虎になったアレクを見て驚いている。


2人とも普段は、かわいい女の子の格好をしているので、ギャップがすごい。


虎のアレクは、アリシアを背中に乗せて走り回っている。


それを見たロゼッタは、ソフィアとイザベラとコリンを背中に乗せて歩いている。


なんだか楽しそうだ。


俺も載せて欲しいなと、ちょっと考えていた。



誰にも載せてもらえないので、俺は空間を作ったと思われる人の資料を取り出した。


人物の名前は書いていないが、やはり資料を作成した人物が空間を作ったようだ。


この人物は、作った空間を何に使っていたのか?


この空間の中に、ものがあれば判断しやすいが、何もない。


この空間の利用方法を考えたら、弾薬の倉庫とも考えられない事は無い。


今現在は、何もない空間だから判断しようがないけど。


この空間は他人が作った空間だから、俺も空間を作ってみようと座り込んで資料を見ている。


空間の作り方は、読み進めていくと、本当に面白い。


もし俺が、空間魔法を作ることができれば、色々と便利なので実際に作ってみることにした。


俺がいつも作っている結界魔法と言うのも違うし、隔壁ともう違う、存在するのは空間だ。


この空間をイメージして作ってみる。


実際に目で見て確認することができるし、それをイメージすることができればと思って、俺はやってみた。

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