第167話 ブラッドフォード大公国 2
今、俺たちはブラッドフォード大公国にいるけど、飛行魔法で飛んできているので、かなりの日数を短縮できている。
宿に泊まりながら、数回、買い物を繰り返していく。
買い物をするときには、女の子たちか、俺が店主から情報を集めることにしているけど、16歳の俺が聞くより、ソフィアが聞いた方が店主も口が緩みやすい。
ソフィアはメンバーで一番の年長だから。
ソフィアを中心として、イザベラ、アリシアが話に混ざっていく方が良いと思う。
俺が口を出すよりも。
ただ、何も事件があることもなく、過ぎていくので平和な国なのかもしれないが、陰で時間が起きていることもあるので夜に出てみることにした。
昼間は女の子たちと一緒に行動するが、夜は危険が伴うので、俺一人で動くことにしている。
と言っても、俺16歳だし、どうしようもなくソフィアに同行依頼をした。
そうしたらソフィアは、同行してくれることになった。
俺たちのメンバーでお酒が得意なのはソフィアだけ、でも得意と言うのは大げさだ。
ソフィアは1杯か2杯くらいしか飲めないみたいだから。
でも夜は、酒場に行くので、お酒を飲めた方が良いので、ソフィアに白羽の矢が立ったというわけ。
俺は、注文だけしてお酒は飲まない。
横にいるソフィアも少しずつしか飲んでいない。
でもソフィアと2人で出かける事なんて今までなかった。
初めての経験だ。
出かける時にアリシアの頬が膨らんでいたのは、チラッと見たけど。
アリシアは俺と同じ年だからしょうがない。
連れていくメンバーが増えると危険なこともあるから。
特に酒場はケンカも多い。
俺とソフィアが酒場のテーブルで座って、ちょびちょびお酒を飲んだりしていると、近くには男たちがいる。
弟とお姉ちゃんが、酒場に来ているように見られているみたい。
実際に、そんな感じだと俺も思うから……
俺が弟みたいだから、ソフィアに近くの男たちが、ちょっかいをかけている。
もう、俺が彼氏だと言っても信じないだろうから、居酒屋を出ることにした。
これ以上、ソフィアに迷惑はかけられないから。
おれ、確かに小さいけど、16歳だから、16歳は、この地域では大人なんだけどな。
ソフィアは今は確か21歳だったかな。
この5歳差を埋めることはできない。
そして弟の俺とソフィアは、寄り添うように夜の街に消えていければいいけど、そうはいかなかった。
ソフィアと俺は夜しか開いていない店を回ることにした
どこかに兵士や騎士がいないか、探したけど、今日はいなかった。
兵士や騎士が酒場にいると、情報を集めやすいから。
愚痴を言う兵士もいれば、酒のせいで情報を漏らす騎士もいるからだけど。
ほんとうは王族と接触したいけど、お忍びで出てきていれば別だけど、そんなタイミングが良いことはない。
もし王族と接触ができなければ、できないで街の状況を確認すればいいんだけど。
俺の一番、理想としている形は、周辺諸国の状況が平和であればあるほど戦争にはならない。と思っているから、近くに火種がなければ、ないほうがいいわけだ。
もちろん俺のオーリス王国とダイラス連邦の国としての協定が詳細を聞いていないので、どうなるのかはわからない。
今では俺は、公爵と言う立場でもあるため他国の利害関係も絡むかもわからないが、戦争を世の中からなくしたいと思っている。
戦争がなくなった世界に、アリシアと2人でいられることが俺の希望するとこだ。
そのためには……
俺たちは、部屋に帰ってきて、温泉に入るために戻ってきた。
俺は今日もかけ湯をして、内風呂よりも、露天風呂につかっている。
露天風呂につかっていると、アリシアと女性3人がタオルを巻いて入ってきた。
なんだか最近は、慣れてしまったのか、普通に大きなタオルだけは巻いて露天に入ってくるようになった。
いちど裸は見ているけど…
しかし大きなタオルを巻いていると言っても、胸元はギリギリだし、下もギリギリなんだよね。
俺たち5人は、湯船の壁に背中を預けて、きれいな星空を見ている。
本当に、ここから見る星空は綺麗だ。
俺は、ここから見える星空を気にいっている。
ここは今から冬になろうとしているので、もっと寒さが厳しくなるだろう。
なんて言うことを考えながら星を見ていたら、ちょっと離れたところで女性たちがヒソヒソ話している。
アリシアがこちらを向いて話し始めた、「ねぇ、クリス、せっかく温泉に入っているんだから、タオルを取りたいんだけど、こちらを見ないでくれるとありがたいんだけど…」
な、なんですと?
はやる気持ちを抑えながら、「うん、わかった」と答えた。
そして横を向いた。
そうすると、動きからわかったんだが、全員がタオルを外したようだ。
という事は今、全員が真っ裸だと言う事。
そう考えただけでも、のぼせてしまいそうだ。
女性たちが、あーやっぱりタオルを外したら気持ちがいいよね、と言っている声が後から聞こえた。
少し至福の時間だった。
女性たちが先にお風呂から出て行くときに、俺はまた目隠しを言われた。
最後のアリシアが出ていて扉のところから「クリス、いいよ」と言ってきたときに、キャッと言う声が聞こえてタオルが、ハラリと落ちた。
アリシアは急いで拾ったが、俺はしっかり見ていた。
アリシアはこちらを向いて顔を真っ赤にしながら、「もうっ」と言っていた。
タオルで体を隠して、「クリスのエッチ」と言ってきた。
温泉から上がった後、また宿に戻ってきた。
じゃあ、自分は部屋で寝るから、と言って別れた。
しかし俺は部屋に帰ってはきたが、寝ることなく、また屋敷に転移した。
ダイラス連邦の屋敷の地下3階の閉じられた部屋へ
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