第140話 国
俺は帰りも、同じ馬車で騎士たちに送られて宿に戻ってきた。
俺が宿に到着すると、昨日の件があるので、アリシアが俺の部屋で寝ているかもしれないと思って、4人の女のたちの部屋に来た。
アリシアの様子を聞こうと思ってノックしたんだが、扉を開けてくれたのはアリシアだった。
アリシアに、「もう大丈夫?」
「うん、もう大丈夫、クリスが目を覚まさないうちに目が覚めたから、こっちにいたけど、また、眠くなったからクリスの部屋を借りたわよ、でも1時間くらいで目が覚めたから」とアリシアが言った
それを聞いていたソフィアが笑っている。
ソフィアが、「それで何だったの」と俺に聞いてきたので
「この街の首長様からの呼び出しだったんだ」
「えーっと、首長様って?」
「この国の王様みたいな人」と俺が告げると、みんなは、まだ疑問符を浮かべていた。
俺は説明を始めた。
人身売買グループの拉致していた女の子の中に首長の娘がいたらしい。
その子を助けたから、お礼を言われた。
と言ったので全員が、へぇーそうなんだー と言う感じだった。
さらに俺は続けた。
首長から話があったんだけど、俺にオーリス王国との間を取り持って欲しいと言われたんだ。
そこで、みんなの顔が、唖然とした顔になった。
大体そうなるよね。
なんで俺がしなきゃいけないのよって言う感じなんだけど、自分の国の友好関係を保つと言う事は戦争を回避にもしかしたら、つながると思う。
しょうがないかと言う思いもあるんだ。
全く、もう旅が続けられない。
4人が唖然としながら、顔をもとに戻していたのを確認して、これからの旅の予定を話し始める。
場合によっては、自分の国と、連邦を往復しなければいけないことになる。
日数がかかっても嫌なので、しばらく、この宿を借りておくことを申し出ようと思う。
パーティーメンバーは、それは、それで構わないけど‥
どうせ経費は国費から出るだろうからねぇ‥‥
この国の、この部屋を借りておくと、転移しやすいからね。
この部屋でもいいけど、4人の部屋でもいいんだけ、どうする?って聞いたら
ソフィアが4人の部屋の方が広くていいんじゃない?と言っていた。
どうせ国からお金が出るんだったら両方とも確保していたらとイザベラが言った。
それも、そうだなと思って、宿の受付の女の子のところに行くと、しばらく部屋を借りれないかと言うと、簡単に了承されたので、1ヵ月分のお金を払っておく。
もちろん食事はつけないで、と言っておいた。
次の日に、また朝から馬車が来たので呼び出された。
首長の家に行くと、今度は首長と文官が数名いた。
友好国の詳しい詳細を詰めなければいけないので、それを文章にして持っていってもらわなきゃいけないので、その打ち合わせと言う事らしい。
1日かかってしまった。
宿に帰ってきたときには薄暗くなっていた。
俺だけ夕食が遅れたので、1人で夕食をとることになる。
夕食を食べていると、お風呂上がりの4人の女性が来た。
もちろん、いつものメンバーだ。
俺が料理を食べていると、「どうだった?」とソフィアが聞いてきたので、詳細を詰めてきたのと、親書をもらってきたと伝えた。
そして今いる宿は、2部屋をランクアップした状態で、この国が持ってくれるそうだ。
ランクアップができると言うことなので、この宿の、もう少しいい部屋に俺たちは移ることになった。
ランクアップした部屋は、すごく豪華で広い。
そして俺が泊まるシングル用の部屋も、5人ぐらいでも泊まれるような部屋を1人で使わせてもらっている。
ランクアップした部屋で、全員でテーブルの周りを囲って座ってもらっている。
今から来た時のように馬車で変えるのは嫌なので馬車を、ここに預かってもらって、王都に戻ろうかと思うんだけどと話す。
1回、見た所は転移が使えるので馬車が邪魔になってしまった。
そうすると全員が、屋敷に戻れると言うことで顔が明るくなった。
いつ出発しても良いと首長には言われているので、今から出発することにした。
王様への心親書を持って。
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