第133話 ダイラス連邦

ダイラス連邦の国境の町で2日過ごしたが、別に、いい街と言う印象だけで、とってつけて何もない。


2泊3日をダイラス連邦の国境の街で過ごして、俺たちは宿に預けていた馬車に乗って、王都に向けて出発する。


途中、数日かかったが、野営をしたりしたり、街にたどり着ければ宿に泊まったりして、時々は魔物が襲ってきていたが、簡単にやっつけて、雪が降っている場所もあり、雪が降っていれば無理をせずに魔法で使った結界を張って過ごすことにした。


もちろん馬も魔法の結界で被っているので雪に埋もれる事は無い。


魔法の膜は中に入る人を守るために使っているので酸素だけは通過するようにしている。

全部を防ぐ事もできるんだけど、中にいる人が窒息して死んでしまうから酸素だけは通るようにしている。


ダイラス連邦の首都の手前まで到着。

ここまでくると結構、寒くなってきたので、俺たちは、かなりの洋服を着込んでいる。


しかし、ここまで来るまでに、山間部を通ってきたが、そこだけは雪が降っていたが、首都は雪がない。


雪がない道を歩きながら、首都の塀が見えてきた。

塀には、たくさんの人が順番を待って並んでいる。


俺たちは、たくさん並んでいる順番の後について待つことにするが、俺は貴族としての特権があるんだが、特権を使うと待たずに素通りできるんだけど、特権を使うことなく冒険者として入ることにする。


今は俺が馬車の御者をしている。


徐々に馬車が警備をしている兵士に近づきながら、兵士から「国に入る目的は?」と聞かれたので、「冒険者ギルドに行く」と言って冒険者カードを出すように言われて、貴族と言う項目は手で隠している。


馬車の中も見せてもらうぞと、兵士が言うので、どうぞと答えた。


メンバーの4人が、後ろの方で顔とギルドカードを差し出している。


兵士はギルドカードを受け取って、ギルドカードチラッと見て女性の顔を見て、またギルドカードを見ると言う動作を繰り返している。


なんだろうな?


女性ばかり乗っているから珍しいんだろうか?


しばらくの時間がかかったが違う兵士が来て、今いる兵士に「どうした?」と聞いたので、その兵士は「何でもない」と答えていたが。


何かあるのかな?

兵士が、「もう、行っていいぞ」と言うので馬車を進めた。


俺が気になって、後ろを振り返ると、兵士が、こちらを見ていた。

なんだろうなぁ?


しばらく街の中を馬車を走らせながら、宿を探す。


街を回りながら、数件の宿を物色するために馬車を止めて、しばらく宿を見ていたり、「この宿はお風呂はないか」と言ったり、いい宿を見つけようとしているんだが、すぐには見つからないので馬車を止めて、市場みたいなところがあったので、多くのテントが立ち並んでいる所に行ってみる。


まだ到着したのが午前中と言うこともあり、多くの人で賑わっている。


いろいろな店を回りながら、良い食材があったら購入して行く。


おいしい食べ物があれば食べたり、情報収集して良い宿の名前を聞き出す。


宿の希望としては、1番目はお風呂があること、1番目は綺麗なこと、3番目は4人部屋と1人部屋があること。


3番目は現地に行ってみて空いてるか、空いてないかと言うことを確認しなければいけないか。


数件の宿の情報が集まったので、1番、近い宿から行ってみる。


1番近い宿は、お風呂はあったけど、ちょっと古い感じがする。


馬車から宿を見ただけだが


なので2番目に紹介された宿に行ってみる。


2番目の宿は、外見上から見ても結構、綺麗だ。


そして扉は閉まっているけど扉のガラス越しに受付の人が見えるんだが、俺と同い年くらいの女の子が座っている。


入り口の横には、一泊分の料金と、お風呂あり、女性に人気と書いてあった。


ここに入ってみようと思って、馬車を止めた。

1人が残って馬車を見ていなければいけないので、イザベラに代わってもらった。


4人で中に入っていくと、同い年の女の子が「いらっしゃいませ、お部屋をお探しですか?」と聞いてきた。


代表してソフィアが、「お風呂があるのと、4人部屋と1人部屋を1つずつ欲しいんですけど」と言うと、受付の女の子は台帳を確認して、「えーっと、大丈夫です」と答えてくれた。


「10日間、泊まりたいんですが大丈夫ですか?」と俺が切り出したら、受付の女の子は、「はい、それも大丈夫です」と言ってくれたので、「じゃぁお願いします」と俺が言った。


そして全員分の料金を俺が払った。


受付の女の子が、「朝食と昼食と夕食を出すことができますが、どうしますか?、別料金になりますが」


と言ってきたので、

「朝食と夕食をお願いします」と言って、料金を払った。


食事代はあらかじめ早めに言ってもらえればキャンセルはできるそうだ。


でも早めに言わないと、食材が無駄になるのでキャンセルができなくなって料金を没収されるそうだ。


受付の女の子が、「冒険者さんですか?」と聞いてきたので、

アリシアが、「そうなんです」と答えていた。


宿の支払いを終えると、鍵をもらったが、馬車で、きているんだけど、どうすればいいのか?、と受付の女の子に聞いたら、近くに宿が提携している専門の業者がいるそうなので紹介してもらった。


馬車を預けて、階段を上って鍵の番号の部屋に行くと、女性の部屋が3階にあって、1人用の部屋は4階にあるそうだ。


なので全員で部屋の確認のために3階の女性の部屋に行くことにした。


鍵を開けて中に入ってみると、きれいな部屋でベッドが4つあって、ベッドの横に。テーブルが置いてあって、椅子が4脚置いてある。


後は洋服など収納するためのクローゼットがある。


結構4人でも広くて余裕がある部屋だ。


女性陣の部屋を確認することができたので、もう1階を上って俺の部屋に全員で行ってみる。


俺の部屋は階段を上って、すぐの部屋だった。

なんだか少し緊張するよね。


部屋がどんな感じか分からないし、物置小屋のような感じだったら、どうしようと考えたけど、そんな事はなく鍵を開けて中に入ったら、1人部屋だからベット1台と小さいテーブルと椅子が1脚、そして小さいクローゼットがあるくらいだ。


俺の部屋を見たイザベラが、「な〜んだ普通ね」と言って自分の部屋に戻っていった。


アリシアは、俺の部屋の中に入っていて窓を開けてみた。

窓を開けると、面の街灯がよく見えて遠くの街並みまでよく見える。


この街でも、4階建ての建物と言うのは高い方みたいだ。

全員で景色を見ていると、しばらくすると3人は自分の部屋に戻っていった。


誰もいなくなった俺の部屋が、寂しそうにしているように思えた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


お読みくださりありがとうございます。


ブックマーク、ハートマーク、星マーク、評価も、感想も多くの方に応援いただき、大変、励みになっています。


頑張って更新できます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る