【 異能の転生者 】勇者への道、救世主への道、英雄への道……

第120話 アーロン伯爵領 6

お城で国賓クラスの部屋をもらったけど、転移してくるだけじゃなく、住んでもいいと言われた。

え〜なにそれ！

と思ったけど、歩かなくていいので、ありがたく使わせてもらおう。

いち早く何かがあったときには知らせる必要がある、その点、近くに転移ができれば申し分ないから。

でも、やっぱりを王城に住むよりも、自分の屋敷が1番

俺は一度、自分の屋敷に戻ることを考えたが、せっかく王城で豪華な部屋をもらったので、シャーロット王女には部屋から出てもらって、初めて、王城から泊まっている部屋に瞬間移動することにした。

王都に転移して1番、長く時間がかかったのは、王様に説明することと屋敷から城まで歩いてくることだった。

俺は、王城から宿の自分の部屋に転移して来た。

転移した状態で目の前が明るくなってきたら、ベッドの上に、パーティーメンバー3人とアリシアが座っていた。

あれ、何でいるんだろう?

しかも、全員に転移してきたところを見られてしまった。

顔から冷や汗が出てくる。

「えーっと、どうしたの？」と何を言ったらいいのかわからなかったので、一応、口に出して言ってみた。

アリシアが、代表して、「最近クリスの様子がおかしかったのよね」

で「全員で話し合ってちょっと様子を見に来たら、いないし」

「だから、しばらく待ってみたいのよね。」

「出かけているのかと思ったんだけど、しばらく待ってみようと思って部屋で待っていたんだけど、そしたらクリスが急に姿をあらわすし…」

パーティーメンバーに心配させたみたいだけど、アリシアだけは俺のことを知っていたけど、パーティーメンバーにも話す時期が来たと思って俺は隠していることを話し始めた。

実は俺、魔法使いなんだ

と言うと全員が「うん、知ってる」

「それで…」

なんだか悪いことをして追い詰められている気がするんだけど。

しょうがないかと思って俺は話し始める。

「今、王城に行ってきたんだ」

王様に報告しに行ってきたことを告げた。

そして最近、街中で起こっていることを王様に話したと。

全員が驚いたような、びっくりしたような顔をしていたけど、俺は、さらに話を続けた。

それを調査するために、王都から近衞騎士隊を率いた第一皇子がくるんだ。

今まであったことを話し始めると、ソフィアが「ちょっとちょっとアルベルト待ってよ」

「今まで私たちあなたと一緒に行動していたけど、全然、気づかなかったんだけど」

「なんで　もう　そこまで話が進んでいるのよ」とイザベラが言ってきた。

問い詰めてくるような言い方で俺は、さらに顔から背中から冷や汗をかいていた。

ある程度、説明を終えると、アリシアが近づいてきて、「クリス、あんまり心配させないでよ」と言って座っている俺の頭を胸に押し付けた。

胸といっても、バストの上だからね。

瞬間的に俺は動けないでアリシアのされるままになっていた。

そこで、イザベラがコホンと咳をする。

アリシアは顔を赤らめて、俺から離れて、もといた場所に戻っていった。

そして俺は、王様から、転移する部屋をもらったことを教えた。

実験的に、みんなで王城のもらった部屋に転移してみないかと言ってみた。

全員が承諾すると、最初の時は、少しめまいみたいなものが起きるから注意してねと付け加えた。

「私もめまいがした」とアリシアが言った

そして全員で、先ほど王様からもらった豪華な部屋に転移してきた。

そこには、もう誰もいないと思ったが、なぜだかシャーロット王女がいた。

あーまずいと思ったが、あとの祭り。

シャーロット王女に見られてしまった。

なので近づいて、シャーロット王女に秘密にしてくださいねと伝えると、もちろんと言われた。

アリシアがシャーロット王女と仲良さそうに手を取り合って話をしている。

他のパーティーメンバーは部屋を見ている。

すごいね　とか　豪華だねと言う言葉が聞こえてくる。

あまり長居はできないので、シャーロット王女に秘密を知られてしまったが、協力してもらえそうなので、仲間に引き入れてみようかと考えながら、俺の部屋に戻った。

これでシャーロット王女に見られたので隠しておく必要がなく堂々と、この部屋を使って城に戻ることができる。

まさかシャーロット王女がいるとは思わなかったけど。

なんでいたのかな、部屋に・・・・

あとで聞いてみようかな？