第9話 体験入部
「失礼します。体験入部で来た、森澪です。ミオって呼んでください。」
「体験入部?顧問から聞いてないな…浜田先生は適当だからな…まあいいや、ミオくん…でいいかな?」
「はい!よろしくお願いします。そういえば…あなたは…?」
「あっごめんね、名前言ってなかったね。俺はこの部の部長をやってる
「レン先輩って呼んで良いですか?」
「それでいいよ。」
「じゃあ、改めてよろしくお願いします!」
その後、顧問の浜田先生が来るまでレン先輩から説明を受けていた。
「うちの部活は弱小だしメンバーも少ないからほぼみんな自由にやってるんだ…」
「男女合同でやっているんですか?」
「そうなんだよ…男子部員が少なすぎて女バスと合同でやってるんだよ…」
「大変そうですね…」
「あっ!ごめんごめん!遅れちゃった!」
顧問の浜田先生が部活開始してから約1時間程経ってから来た。
「先生遅いよ…みんな待ってたのに…」
「ごめんな…うちのクラスの帰りのホームルームがめっちゃ長引いちゃって」
そんなことを話しているとボクの横に1人の女の子が来た。
〜〜〜
「モリミオ。話があるの。」
「えっと、たしかモギさんだったよね?」
「そう。私は茂木莉奈。」
「それで話とは…」
「あなた、何様のつもり?」
「何様のつもりとはどう言うことでしょうか?」
「私はバスケ経験たっぷりの癖に久しぶりと嘘をついてるあなたが大嫌いなの、なるべく関わらないで。」
「それだけですか?」
「まぁそんな感じ。とにかく関わらないで。」
〜〜〜
change
私は茂木莉奈、女子高校生、バスケ部所属…
実は私は前に彼、森澪に会ったことがあるの。
「ねぇねぇミオくん。なんでミオくんはそんなにバスケがじょうずなの?」
「俺はバスケを練習しまくってるからな!リナも俺みたいに強くなりたかったらもっと練習するんだぞ!」
私は小学生の頃、彼に惹かれていた。
バスケがうまくカッコいい男の子はモテる。
私は彼に追いつくために練習をしまくり、今は女バスのエースを務めている。
それなのに…彼はバスケを久しぶりと言った。
あの距離を1発でシュートをするにはそのシュートを極限まで練習しないとできない…
彼はやっぱり嘘つきだ。
〜〜〜
change
(茂木さん結構言い方キツかったな…?)
(あれは…痴漢!?)
「すいません。痴漢ですよね?」
そう思い横の方を見ると、そこにいた少女は茂木莉奈だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます