第8話 再会

「セット終わりましたよ。」

「じゃあ学校にいこ。」

「わかりました、チカさん。」


ボクはチカさんに微笑みかけた。

心なしかチカさんが照れているように見えた。



 〜〜〜



「えっ?あの転校生といるのは誰?」


「すごく可愛くない?」


「超タイプなんだけど」



「じゃあ教室入りますか。」

「うん、ミオ。」


「おはよう…ってチカ!?」

「キョウッ!!!久しぶりっ!」

「チカすごく変わったね。」

「実はね、今日はミオに…あっ。」

「えっ?ミオってミオ?」



「あー…口滑らしちゃいましたね。」

「ミオどういうこと?」

「後でちゃんとワケを話すので誤解しないでください。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



放課後、誰もいない教室で3人で集まった。


「それでミオとチカはどういう関係なの?」

「そういうキョウこそっ!ミオを名前呼びするなんてどういう関係なの?」



「え〜っと、いまからちゃんと話すので聞いてください。」

「「わかった」」


「まず、チカさんとの関係について、チカさんはボクのついこの間親の再婚で義理の妹になりました。」

「えっ!?義妹ってこと!?ってことは一つ屋根の下で…」

「何を考えているかはわかりませんが、前に西園寺さんが言っていた『変なこと』はしてませんよ。」

「かっ…」



「そして、ボクと西園寺さんの関係はただのお隣さんです。たまたま、西園寺さんの妹さんを助ける機会があってそこから仲良くなりました。それだけです。」

「じゃあなんでキョウにミオって呼び捨てされてるの?」

「それはボクが名前呼びでお願いしますと言ったら呼び捨てされたのでそのままにしているだけです。」

「本当にそれだけ?」

「はい。」



「なんか超複雑な関係ね。」

「キョウ、それ私も思った。」

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