第6話 半同棲 ②
「半端ならKO〜♪ふわふわしたいならどうぞ〜♪」
「開演準備しちゃ…」
トントントン…
足音が聞こえた。
(やばい…超恥ずかしい…)
ピッーーピッーーピッーー
(洗濯物かな?)
トントントンーーー
「泣いても笑っても愛してね♪」
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change
「開演準備しちゃ…」
歌声が聞こえる。
(もしかして足音に気づいて歌うのやめちゃったのかな?)
(とりあえずあんまり気にさせないように早く洗濯物終わらせないと…)
ピッーーピッーーピッーー
(よし、これで大丈夫…)
トントントンーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お風呂上がった。」
「了解しました。」
「やっぱり、さっき私の歌っていた歌聞いた?」
「はい、聞きましたが…」
「忘れなさい…」
「わかりました、善処します。」
「髪乾かして。」
「いいんですか?」
「うん。レイさんからミオが髪をとかすのとか上手いって前に聞いたから…」
「了解です、ではそこに座ってください。」
ブォーーーー
「髪綺麗ですね。」
「急に何よ…」
チカはすこし照れながら返事をする。
「ずっと家に篭っていると聞きましたが、髪がとても綺麗です。ボクもここまで綺麗な髪は見たことないです。ちゃんと毎日髪を大切にしているということですよね。」
「本当に何言っているのよ…上から目線ね…」
「髪乾きましたよ。自分の部屋に行きますね。」
「わかったわ、おやすみ。」
「はい、おやすみなさい。」
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(チカさんの髪綺麗だったな。化粧教えてあげたい。)
「はあああああ…寝よっと…」
コンコンーーー
「入っていいですよ。」
「ミオ、一緒に寝なさい。」
「え…あの…なぜそのようなこと…」
「いっつもはお父さんと一緒に寝てるのよ…でも今日はいないし、1人じゃ寝れないし…」
「じゃあいいですよ。ボクは床の方で寝るので。」
「イヤッ!一緒のベッドで寝よ…」
「チカさんはボクと一緒でいいんですか?」
「ミオに冷たい態度をとったのは謝る…だから一緒にっ…」
「いいですよ。わかりました。でも僕のベッドはそこまで大きくはないので狭いですよ?」
「いいわ、私、人を抱きながらじゃないと寝れないのよ…」
「わかりました…」
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「寝た?」
「まだ起きてますよ…」
チカはボクの服を掴み、足をボクの体に絡ませてくる。
「おやすみなさい。」
「おやすみ。」
「明日からも一緒に寝てね。」
「はい…」
その日はこれで終わった。
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