第4話 勧誘

「ミオくん!バスケ部に興味ない!?」


今、ボクは勧誘されている。



何があったか全てを話そう



ーーーーーーーー3時間目ーーーーーーーー



「「「「「よろしくお願いします」」」」」


「今回の授業ではバスケットボールをします!」

不満の声が多数だが、運動会の男子からは歓声が聞こえる。


「誰かシュートのお手本とかできるやついないか?」


「はい。」


1人の女子生徒が手を挙げた。


茂木もぎ莉奈りなだ。

彼女は身長が低いが、バスケ部のエースをやっているらしい。


「じゃあ茂木、やってみろ。」


彼女はボールを何回かバウンドさせ、体勢を直す。

そして、綺麗なポーズをとりながら、ボールをゴールへシュートさせた。



「「「「おーーー!」」」」


1発で、しかもあんなに綺麗なポーズをとってシュートができるなんて、素人でもすごいとわかる。


「じゃあ…森っ!シュートしてみろ!」

「はっ…はい!わかりました!」


茂木莉奈からボールを渡された。

バスケは小学生の頃、友達とよく遊んでいた記憶がある。

ボクの記憶の中ではそれだけしかない…はずなんだが、


シュッーーーーーー


「あれっ?森って経験者か?」

「いえ、ボクが最後にバスケットボールをやったのは小学生の頃ですよ?」

「ちょっとバスケ部とか…興味ないか!?」

「考えてみますね。」



その頃、茂木莉奈はボクのことを睨んでいた



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「じゃあ体験入部させてください。」

「いいのかいっ!?」


体育担当の浜田先生がキラキラした目で見てきた。

浜田はまだ勝義かつよしはバスケ部顧問で、昔はそこそこのバスケチームに所属していたらしい。


「では、部活の日程を教えてくれませんか?」

「部活は基本平日は毎日だよ。」

「朝練とかはありますか?」

「朝練はあるけど、強制ではないからしたい人だけって感じだね。」

「わかりました。では明日の放課後あたりに体験入部に行きますね。」

「それは今日じゃなくていいのかい?」

「今日は用事があるので放課後はすぐ帰ります。」

「わかった。じゃあ、明日の放課後、部活で会おう。」

「はい、また。」



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