第4話 レベリング道場
頭蓋骨にダガーが深く食い込み、俺は死ぬ。
相手は冒険者。
それも猫耳と尻尾を生やした15-6歳の二人組だ。
猫の様な真ん丸の眼に可愛らしい顔立ちをしており、まだまだあどけなさを残す亜人の双子。
そう、相手は可愛い双子の冒険者だった。
しかもナイスバディ!
更になんとビキニアーマー!!
それも2人そろって!!!
これが興奮せずにいられるだろうか!?
こんなあられもないナイスバディを見せつけられたら、戦いになる訳が無い。
だが俺も黙ってやられたりはしない。
必死に抗い手を伸ばし続ける。
――
だが結局夢叶わず、敗退させられる。
世の中は無常だ。
「うわ凄!一気にレベルが3つも上がってる!」
「ほんとだ!ユニークスキル持ちだったのかな!?」
双子が互いに両手を握り合い、ぴょんぴょんと跳ねる。
その度に胸がプルンプルンして堪らない。
しかしユニークスキル2つ持ちとはいえ、レベル8のゾンビ一匹で3つ上がるとか。
どうやらこの2人のレベルはあまり高くない様だ。
これはいかんな。
夜の沼地は危険がいっぱいだ。
何故この時間帯にこんな場所に居るのかは分からないが、彼女達をこのままにしておいては、強力な魔物の餌食になり兼ねない。
どうやらここは俺が一肌脱ぐしかない様だ。
――俺はその場でリポップする。
「うわ!おねぇちゃん、ゾンビが!?」
「リポップした!?」
2人はいきなり現れた俺の姿を目にし、一旦収めたダガーを腰のホルダーから引き抜いた。
その姿勢は前傾で低く。
胸の谷間がチラッチラ見える。
うん!最高!
「ぁーうー(よしかかってこい!)」
レベリング道場開始!
決してぷるぷる揺れるあれをもっと眺めていたいとか、あわよくば御触りしたいとかの不純な動機ではない!
これはいたいけな双子を危険から守るための人助けだ!!
巨乳イズジャスティス!
やられてもやられても蘇る、不死鳥の様な俺。
そしてそれを殺し続ける双子のおっぱ――姉妹。
レベリング道場は夜明け近くまで続く。
最後は結局レベル差が大きくなりすぎて経験値が殆ど入らなくなったため、双子は俺を放置して帰って行ってしまった。
その際お礼のつもりか、二人は投げキッスを飛ばしてくれる。
プルンプルンと投げキッス。
今日はぐっすり眠れそうだ。
やっぱ人助けは最高だぜ!
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