第62話 捨てられない
頭が痛い。
二日酔いよ。
腹立たしかったとはいえ、飲みすぎたわ。
あの後、ミミモケ星は神の力で作り直した。
人間たちは原始的な生活をしているわ。
また変なイラストを描いて、変態にならなきゃ良いけど。
そして、また管理する星を変更することになったのよ。
今度は、ミゴキシという星を管理するのことになったのよ。
コーンカツ星とよく似ている星で、人間も住んでいるわ。
文明レベルも同じくらいよ。
他の詳しい情報は、天使たちが調査中よ。
さて、この星では何が起こっているの?
気が進まないわね。
「神様ー!大変ッスよ!!」
マイケルがやって来たようね。
かなり慌てているようね。
これは、いきなり問題発生のようね。
あぁ、やれやれね。
「神様!人間が全滅しています!!」
「ええ!?いきなり!?なんでそんなことに!?」
「死因は家の中にあった大量の物に押し潰されての、圧死のようッス!」
「圧死!?なんでそんな状態なのよ!?」
「詳細は不明ッス。現在調査していますけど、ちょっと意味が分からない状況で難航中ッス」
「なるほどね。なら、ここは神の力で調べましょう!」
「流石神様!よろしくお願いします!!」
「任せておきなさい!」
では、発動よ!
「な、なんだってーーー!!!そんなくだらない理由なの!?」
「原因が分かりましたか?」
「この星の人間たちは、浪費家で、物が捨てられない性格の持ち主みたいね。物を頻繁に買ってきて、捨てることもなく、家の中に積んであったみたい。そして、それらが荷崩れを起こしたようね」
「それで家の中が、あのような状態になりました、と」
「そのようね」
「あきれますね」
「まったくね」
「それで人間たちをどうしますか?」
「そうね~。どうしましょうか?」
「浪費癖と、物が捨てられない性格を直して、生き返らせますか?」
「こだわりが強すぎて、直るか分からないわ」
物に対して、執着心とこだわりが強くて捨てられないらしいわ。
「なら、いつものッスか?」
「そうね。ちょうどよく全滅してるし、いつもので良いかな」
ミゴキシ星の人間たちは、生まれ変わった。
「終わったわ。さて、飲みに行きましょうか!」
「そうッスね」
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