第2話 異世界に召喚されたらしい
『えっと、説明が必要ですか?』
「当たり前だ! スキル多すぎだろ!」
『あー、それはそうですよね。でも多いに越した事はないでしょう?ちなみに、あなたに拒否権はないですから』
「ふざけんなよ! 勝手に呼び出しておいて勝手なこと言いやがって!」
『そんなこと言われても困ります。これは決定事項なので。それに私を倒さないと地球には帰れませんし』
「えっ」
『あっ』
「いまなんて言った?」
『いえ、なんでもありません。気にしないでください。とりあえずステータスを決めちゃいますね。それではまずはこのステータスでいいですね?』
「おいっ、待て、ちょっと」
『では次に職業を選んでもらいます。この中ならどれでも大丈夫ですので、あなたの好きなものを選んでください』
「おい、無視すんじゃねえ!」
『次は称号と加護を決めていただきます。まずは称号の方から決めていきましょう。こちらのリストの中から好きなものを選んでく…』
「人の話を聞けぇ!!」
『それとももう諦めたんですか? まぁ、仕方ないですよね。所詮はただの人間ですから。どれだけ足掻いても無駄なんですよ。さっさと諦めてください』
「くそぉおおおお!!やってやるよ! やればいいんだろうが!」
『では、その意気込みです。頑張ってくださいね。私は応援しています』
「ちくしょうめ!」
こうして、俺の新たな人生が始まった。
とある村で目が覚めた。
そこは森に囲まれた小さな村だった。
俺はなぜか村人たちから崇められていた。
「勇者様、どうか我らをお救いください」
「お願いします、勇者様」
「どうか世界を救ってください」
「勇者様しか頼れる人がいないのです」
そう言って村人たちが頭を下げてくる。
だが、俺は何が何だかわからなかった。
どうしてこうなったのか。
超絶スキルで異世界無双 〜社畜の俺が異世界召喚されて最強モテモテの冒険者になった件〜 @proteintaro
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