第3話 ヌルヌルしてない人生は麺がないラーメンと一緒!

「なんか廊下濡れてないか?」

笑一と太郎は廊下を歩いていたら変に濡れた廊下に違和感を感じた


「太郎!気を付けろ!これは奴の仕業だぞ」

笑一は太郎にそう言った瞬間に笑一は背後から襲われた!


「おっお前は隣のクラスのヌルヌル星から来たローション使いのヌッルーか」


「今日こそ笑一君、僕と戦って貰うよ」

笑一はヌッルーと幾度となく激戦の戦いをしてきて良きライバルの関係だった


「良いぞお前のヌルヌル勝負今日は俺が勝たせて貰うぜ!」


「笑一君今日の勝負はこれだ!」

ヌッルーは勝負の道具を背中に隠していたのを取り出そうとした時


「今日は笑一君に勝つ為に用意して来たよ、勝負はお皿からお皿に豆を相手より早く全部移せた方の勝ちだ!」

ヌッルーがお皿を背中から前に出そうとした時に、自分の手がヌルヌルだった為に廊下に落としてしまった


「フッ!今日は笑一君、僕の負けだよ!まさか君がそんなに好戦的だとは思わなかった、だがこの先歩くのは気を付けろよ!廊下にはローションを満遍なく塗っておいたからな!」


「なっ!そんな事をしたら誰かがケガをするだろう!」

太郎はテカテカになった廊下を見ながら驚愕した


「ワーイワーイ!人間カーリングやろうぜえ」

笑一は水着に着替えて遊ぼうと駆け出した


「止めろ!笑一こけ!」

太郎が笑一に声を掛けた時には笑一は後頭部からずっこけ、眼球を廊下の天井に打ち上げた


「くっ!まさか!これもお前の罠だったのか!」


「フフフ、今更気が付いたんですね?貴方に勝つ為に負けたフリをしたんですよ」

ヌッルーはそう言いながら勝ち誇った笑みを浮かべた

笑一に近づこうとヌッルーが歩き出した


ドコーン!廊下にけたたましい音が響いた


「笑一君やるね?まさか僕を転ばすなんて君はやっぱり僕のライバルだ」

ヌッルーは廊下に顔面から転び、廊下に穴を空けていた


「いや!それお前が舞いたローションが原因だろうが!」

太郎のツッコミにヌッルーの顔が引きつった


「お前いつからそこに居た!」

ヌッルーは太郎の存在に気付いて居なかった


「最初から居るわ」

 


「おーい!お前達何をしておるか!ローションはローションプロレス以外の使用は校則で禁止しておるじゃろうがぁぁ」


「ヤバいぞ学年主任の黒テカリが来たぞ!」

笑一、太郎、ヌッルーはマットに乗り廊下を高速移動して逃げた


※学年主任の黒テカリ先生はムキムキ星から来たマッチョな先生だ

趣味は筋トレで授業の9割を自習にして自分は筋トレに励む筋肉大好き星人だ  



「知ってるか笑一!奴が帰ってくるらしいぞ」

太郎は神妙な面持ちで笑一の先を歩きながら語り出した


「奴はこの学園を入学してから2日で自分の物にした伝説の男だ」


太郎は笑一の方に振り返り笑一を見た

「ぬっ?」

笑一はアホみたいに長く伸びた餅を食べながらトランポリンをしていた


「何だっけ?聞いてなかったわ」

トランポリンしながら天井に頭を打ち付けていた


「もーもーもー」


?牛が校内に居るのか?どこからかモーモーと鳴く声が聞こえて来た

廊下の端から制服を来た二足で歩いてくる牛の様な生き物が向かってくる


「笑一アレが伝説の人だ」


「伝説なんてくだらない!俺がこの学園の覇権を握ろうと毎日紙相撲をどれだけ練習したか」

笑一はお手製の紙相撲をセットした

「笑一!その細かいセットはなんだ?」

太郎は紙相撲の台に着けられた絵が気になった

そこには女子部員と思われる女の子と

相撲部員が切り絵でセットされていた




「部長もう止めて下さい!それ以上やったら体が壊れちゃいますよ!」


「離せ!俺にはこれしか無いんだ!」


「何でなの(泣)なんで男の人は皆そうやって自分を大切に出来ないのよ」


「女の子に涙は似合わないぜ!これでその涙を拭きな」


「貴方は?」


「俺か?俺はただの通りすがりのハレー彗星さ」


「彗星さん!部長を止めて欲しいの!お願い助けて(泣)」


「こんか美しい人に言われたら断れないな、俺に任せてそこで休んでな」


「ありがとう(泣)」


「おい!部長さんよ?アンタ女を泣かせたな?」 


「あぁ?それがどうした!俺はこの為に今まで血反吐も吐きながら頑張ってきたんだ簡単に諦める事が出来るか!」 


「ならそれに俺が勝てたらもう無理は止めて、そこの女を幸せにしてやれるか?」


「はっ!ポッと出のお前に負けるか!その勝負乗ってやるぜ」


「部長もっと純粋に楽しんでたあの頃に戻ってよー」

女子マネージャーの涙に正気を取り戻した部長


「ふっ!その目のお前と戦いたかったから良かったぜ」


「俺は?そうかマネージャーのお陰って訳か?ならこの勝負はマネージャーの為に負けられない」


「行くぞぉぉぉぉ」

「行くぞぉぉぉぉ」


これは部長とマネージャーが造り上げた

紙相撲協会に語り継がれる

創設時代の紙相撲の歴史だった





「いや!なんの話だよ!紙相撲にそんな恋愛パートあったの!」


太郎のやつ興奮して!思春期の男はしょうがねーな

「おい!太郎!とりあえず外周走ってこい?さっきからうるさいぞ?」


「何でだよ!むしろ勝負の結果は?その後どうなったんだよ!」


「フフフ!お前達そんなくだらない事で争ってて良いのか?モー?」


「だれだ!貴様!」


「いやさっき言ったじゃん!伝説の」


「あっ!伝説の誰かだな!早く自己紹介しろ!」

なんだコイツの余裕な表情は!

俺と太郎のやり取りを悠然と聞いてだけ?てか表情が読みにくいわ!


「俺はモー牛星出身の牛田牛乳

紙相撲部部長にして全宇宙紙相撲協会を作りたい男だ!」


「太郎あっちでサッカーやろうぜ!」


「良いよ」


「俺も混ぜて」

お前は!ヌッルーじゃねぇか!

やっぱり俺と遊びたくなったんだな


「ヌッルー君、アハハハ」

「笑一君キャハハハ」


「捕まえたぞ!逃走犯が!直ぐに黒テカリに突き出してやるわ!」


「待って!その前に少しだけでもサッカーをやらせて!お願い!」


「しょうがねーな!じゃあやるか!」


「うん!ありがとう笑一君」


「じゃあ行くわね?オラァァァァ!その角にダンクシュートじゃぁぁぁぁ」


「笑一君そんなの牛田君が可哀想よ!

ってもう1本角が余ってる?!

隙だらけじゃボケぇぇぇぇぇ」


「笑一!急にサッカーボールを角に刺すのは失礼だよ!

それにヌッルーもなんで女子の制服着てるの!」


「お前らぁぁぁ許さねーぞ!モー!

モーモーモーモーモーモーモーモー」


「ネェ笑子あの人怖くない?1人でモーモー言ってて気持ち悪いんだけど?」


「やっぱり!私も思ってた!ヌル子アンタどうにかしてきなさいよ!」


「いやいやいや!あんな変質者無理だよ勘弁してくれよ!」


「モーモーモーモーモー」


「ねぇ?牛田君?」


「モーモーモーモー」


「ウルサイ!それに息臭いよ?」


「モッ!」


「牛田お前の敗因はサッカーを知らなかった事が原因だ!

サッカーはボールを誰かに因縁付けて打つけるスポーツだ!それが出来なかったお前は負けなんだ」


「違うわ!子供達が外でそんなスポーツやってたら楽しく応援出来ないわ!」


牛田お前は俺の中で生き続けろ・・・泣


「勝手に殺すな!可哀想だから!」

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