第2話 グローブジャングルの中に居ないとかなり怖い事になる

「ねぇ今日のランチどうする?」


「そうね、良い所知ってるからそこでランチにしましょう」


「そういえばどうなのよ、最近彼氏と喧嘩したみたじゃない?」


「本当許せないんだよね!」


「えっ結局何が理由で喧嘩してたのよ」


「それがね!トイレットペーパー4マキなんだって、もう信じられなくて私は3マキじゃないと満足出来ないの!

拭いてる感覚って大事にしたいのよ!」


「えー私なら絶対その場で別れちゃうわ・・・」



おい照美寝てるか、起きるんだ照美

「あっ今のは夢か!でも眠いからまた寝よう?夢なの続き気になるし」



「そんなに泣く必要無いよ、アイツが悪いんだからアンタは悪くないよ!」


「ウッウッだって私があんな事を言わなければ良かったのかなって思うと泣」


「今回は何が理由で喧嘩したのよ?」


「階段上る時は右足からか、左足からかで私と反対の事言うんだもん!!」


「そうなのねぇへぇ?でアンタはどっちからなの」


「私、私は掛け声が必要なんだ!

行けるぞ!良いぞ良いぞ踏み出せぇぇぇ

って言ってくれないと気持ち良く階段と対峙出来ないのにさ泣」


「へぇぇもう別れなよ・・・」


なんだ!さっきまでのは夢だったのか!なんて最高な夢を見れたんだ




「照美笑一はどこだ」

教室に入ってきたのはTKG学園で笑一の数少ない友達である鈴木太郎

鈴木太郎はごくごく普通の普通の高校生である、自分にキャラ着けをしようと頑張っているが無理をしている感が周りには痛い程に伝わっている


「太郎お前はどう頑張っても高校デビュー失敗してんただから、無理すんなよ?」

制服もキッチリ着こなす鈴木太郎

友達にして何も害が無く、笑一には有り難い存在なのだ


「笑一、今日学校終わりにウチでゲームやろうよ」


「えぇ俺は近所の公園の遊具を悪ガキから守らないとだからパスするわ」


「何だよその活動、正義の味方もそこまでは面倒見てくれないよ!」


「フッ!だ から俺が公園の平和を乱す悪ガキから守るのさ」

笑一は日夜公園の平和を乱す悪ガキから弱き子供達の遊具使用の為に奮闘していた


「でもお前こないだ、警察に注意されてただろ」

笑一は近所でも有名な変質者だった

悪ガキから守って居るのだが、子供達には簡単には譲らない事から保護者達とも争いが生まれていて、最近の悩みになっている


「俺が守っているのは将来を担う子供達なんだよ!太郎お前も一緒に行くぞ!」

太郎お前も公園の平和と未来を守る戦士になるんだ!



ーーーーTKG学園近くの公園ーーーー


「太郎着いたぞ!ここが俺が守っている公園だ!」


「ハハハ!お前がこの公園を守っている照美笑一だな!待っていたぞ!」


「だれだ!」

なんだ!アイツはブランコを立って乗っているだと!あの技は真遊具会心流に伝わる奥義「勇気のスタンディング」だ!近頃は見れなくなっていた技じゃないか!


「俺はTKG学園3年・遊具王

ジョージ・エンジョイだ!」


「太郎奴は凄いぞ!」

なんて奴だ!ブランコをこいで水平ぐらいにしているぞ!怖くないのか!


「そうだね?高校生が全力で遊具を遊ぶのはかなり凄いよ!」


「俺も負けてないぞ!太郎!回せ!」

このぐるぐる回る名前を知られていない奴!(グローブジャングル)で回転したまま体当たりだ!

「必殺ぐるぐるアタック吐き気は自己責任でお願いします!くらぇぇぇぇ」




「ねぇ?兄ちゃん俺アレ乗りたいよ?」


「なんだお前まだそんな事言ってんのか?」


「だって兄ちゃんあの回るやつの外に掴まって飛ばされない様にしてるの楽しいんだもん」


「しょうがないやつだな?じゃあ兄ちゃんが回してやるから掴まってろよ?」


「うん!」


「行くぞ!オラーーーーーー」


「兄ちゃんもっと回してよ!速く回して!」


「良し!行くぞーー」


「兄ちゃん手が離れそうだよ!怖いよ」


「良いぞ!そのまま飛んでいけ!」


「兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

「って助けてあげろや!」


「ぐはっ!」


「油断したなジョージ・エンジョイ!

子供1人助けられない貴様に公園で

遊ぶ資格はない!お前が真遊具会心流の使い手なら俺もお前に見せてやろう!」


「お前!まさか!それは!」


「そうだ!俺は国立公園流から派生した

ジャングルジム真拳の使い手だ!

ジャングルジム真拳!秘拳!ジャングルジムから地面に足が着いたら負けって案外長期戦になるから疲れるよね!」


「うわぁぁぁぁぁぁ」


「お前は公園を心の底から愛していないから負けたんだ!」


「クソが・・・」


「笑一!大丈夫だったか?」


「太郎!今日もまた1人悪ガキを倒した

公園の平和は俺が守ったんだぜ」

太郎はどこか冷たい目線を送ってきてるな?

まぁ?俺が余りにもカッコ良く見えたのか?しょうがないヤツだな?


「なんだ?太郎?サインでも欲しいのか?

ヒーローからサインが貰えるとでも思って居るのか?」


「私達はサインが欲しいですね」


誰だぁ?俺のサインが欲しいなんて?

やはり人気者は大変だな

どれどれどんな子達が欲しがってるのかな?

振り返って確認してやるかな?ガキンチョ達よ!


「すみません、警察なんだけどちょっと話を聞かせて貰っても良いかな?」


「えっ?」

ダレ?コレ?ナニコレ?目つきめっちゃ怒ってるやん!


「君が通報してくれたんだね?」


「はい!」


「太郎!貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


「同じ制服だけど君達は友達なのか?」


「そっ!」


「違います!変なヤツが公園で暴れてたんで通報しました!」

貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

裏切りやがったなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


「ちちちち違うんだ!俺はブランコを独占してるヤツが居たから子供達の為にそいつをブランコから降ろしたんだ!」


「その彼は・・あそこで白目で泡を噴いてる彼の事かな?」


「そっ!そうだアイツは悪い奴なんですよ!」


「そうなんだね?とりあえず暴行の現行犯で一緒に署まで来て貰えるかな?」


「止めてくぇぇぇぇぇぇぇぇ」


「じゃあな?笑一」


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」


その日笑一は警察署で警察官・親・担任から説教をされ

次の日には学校で有名人になった

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