第27話 一目惚れ
がたがたかぽかぽ……と、馬車が森の中の道を進む音と振動が続いている。
挨拶回り兼新婚旅行といった名目で、馬車は広い広いフォート家の敷地、針葉樹の深い緑が馬車の窓を流れていく、竜が棲むという鬱蒼とした森を抜けようとしていた。
『貴女のことを知るためには、私のことを話さなければならないように思えたからです』
魔術師がわたしに黙って施そうとしていた、精霊すら退けるほどに強力な加護の術は、本来なら魔術師の調整なくして発動すれば身体に大変な負荷がかかり危険なはずだった。
フォート家の守護精霊だという蔓バラ姫に強引に精霊の世界へ連れ去られかけ、人の常識ではまったくありがた迷惑でしかない、ほとんど襲われたも同然な状況に術が暴発した。
にもかかわらず、緊張と疲労で三日間寝込んだ以外は特になんともなかったわたしの魔術への耐性を訝しんだ魔術師は、その理由を探るため、わたし共にわたしの故郷ユニ領へと向かっている。
『私はフォート家の魔術師ですから……
馬車の中、わたしを引き寄せそう言った魔術師の顔を見詰める。
その長い移動の間で、これまでほとんど彼の口から聞かされることはなかったフォート家や彼自身のことを話して聞かせてくれるのだという。
領地の挨拶回りも兼ねているから、魔術師は金色の縁取り刺繍を施した濃紺の丈長のジャケットを羽織った領主様らしい貴族然とした姿で進行方向と逆向きの席に腰掛けている。
斜めから見る横顔は、頰から顎先にかけて差す陰と窓からのほんのりとした光に輝く銀髪に彩られた、いつ見ても巨匠の彫った像のように麗しい横顔だった。
結婚式の時は肩にかかるくらいだった髪が少し伸びている。
「……しかし、なんですねえ」
「え?」
「この体勢でそんな風に貴女に見詰められては、つまらない話にこの甘い時間を費やすのは惜しいような気がしないでも」
「は!?」
そういえば、引き寄せられるままにずっと彼の腕の中。まるで恋物語の挿絵で乙女が恋人に甘えるがごとく、魔術師の胸にわたしは身を預けたまま大人しくおさまっている。
「あ、あああっ……甘くないからっ!!」
彼を突き飛ばす勢いで、全力を込めた両腕で彼から身を引き剥がして元の席に戻って、んっと気を落ち着かせるように口元に握った手を添えて軽く咳払いして取り繕う。
あまり取り繕えてなさそうにも思えるけれど……頬が熱い。
「そ、それで。あ、あなたの話って……」
「貞淑はたしかに美徳のひとつに数えられるものではありますが、その夫にまでも適用される身持ちの堅さは多少緩めてもらえないものでしょうか。唇は許してくれるのに」
「それは……って、いま、そんなことどうでもいいことですっ!」
「どうでもよくありません。私達は新婚で、これは新婚旅行なんですよ。狭い馬車の密室に夫婦二人きり。道中甘い時間を過ごすものではないですか」
「ふざけて時間延ばししないで」
胸に手を当て芝居じみた動作で嘆くように訴える魔術師を半眼で睨めば、仕方がないと肩をすくめた。
そんなに渋るほど、話したくないことなのだろうか。
だったら本人が話すと言ってくれているとはいえ、強く促すのも気が引ける。
「……もしかして話すのも辛い話?」
「いえ、そういったわけでは。愉快な内容でもないですし、人にある程度理解できるように話すとなると長くて面倒の一言で尽きるもので」
腕組みして、思案するように顔を心持ち上向けて目を閉じた魔術師に、はあと相槌を打つ。
長い話。
フォート家が、王国の前身、七小国の王家だった頃に遡ったりでもするのかしら。彼の名前、ルイ・メナージュ・ヴァンサン・ラ・フォートという長い名前に含まれる、人と人でないもの達を統べた偉大なるヴァンサン王。伝説の王の名を背負わされるのだと彼は言っていた。
「ですので、こうせめて話すに当たって愉快に話し進められるような動機付けといいますか推進力といいますか、馬の鼻先にぶら下げる人参のようなものがあるといいですねえ」
「はぁ?」
腕組みを解いて、ぱたぱたとその膝の上を両手で主張しながらにっこりと笑んだ魔術師に、思わずため息をついて窓側の壁に体ごと向きを変えて寄りかかりながら、嫌ですと返した。
「どうしてですかっ」
「長い話なのよね。そんなおかしな座り方で聞いていたら酔いそう……」
「おかしなとはひどい……新婚なのに」
「そういうのもういいですから。勿体ぶらずに話すならさっさと――」
言い終える前に衣ずれの音がして、横目に狭い中で腰を上げる魔術師の姿が映り、わたしが馬車の壁際に寄り掛かって空いた場所に、魔術師がどかりと座り込む。
「あの、なに?」
「なにってあなたが私の側に来るのが嫌だというので、私が貴女の側に移っただけです。言われてみれば私の側は進行方向と逆向きですし」
「いや、そういったことではなくて」
「長い話を膝突き合わせて話すのも苦痛です。それに触れていたい。手くらいならいいでしょう。これ、忘れていますよ」
彼が差し出してきた卵色の手袋に、あっと思っているうちにはめていない左手を取られて、彼に外されたはずのそれを再びはめ直された。
子供じゃないんだから手袋くらい自分ではめるのに……むずむずするような気恥ずかしさを覚える。
「どうも……」
斜めに座っていた姿勢を直し、まるで彼のジャケットの刺繍の金色と色を合わせたような鮮やかな黄色いドレスのスカートの上で、手袋をはめた両手を一度重ねて再度ため息を漏らして、右手を隣に座る彼の左手の甲の上に持っていく。
手袋をしていない彼の薬指に、金属の輪っかだと言いながらわたしに合わせて嵌めている指輪が見えて、胸の奥がさざなみたつような妙な気分になった。
「ん?」
「いえ、別に……どうしてそんなにわたしを気に入ってくださっているのかと」
「一目惚れして苦労の末に結婚にまでこぎつけた妻ですからね」
苦労の末にというのは違うのではと釈然としないものを覚えつつ、指の隙間に彼の指が絡むように右手を持ち上げられて、曲げた指の山に手袋の上から彼の口元が触れるのに、だからどうしてと思う。
「そもそもその一目惚れというのが……錚々たる貴族の方々とそのご令嬢がずらりと揃った王様の誕生祭の場で、自分で言うのもなんですが見初められるようなものは持っていないと思うので」
「誕生祭の場ではないですよ」
「は?」
耳を打った言葉に思わず勢いよく彼の顔を振り仰げば、わたしの手を口元に固定したままおやどうしましたと彼は首を傾げる。
手の指に軽く触れるだけのキスをされたままなのが、なんとなく間抜けな感じに思えつつ、こちらはそれどころではなかった。
「なにそれ、初耳っ」
「おや?」
「だ、大体、あなたと会ったの誕生祭だし、その時ナタンさんにわたしのことを聞いてって王宮の図書室で言ってたじゃないっ」
「ええ、王都のご令嬢だろうと人に尋ねてもそれらしき令嬢はいず、貴女がどこのどなただかさっぱりわからなかったもので、そしたらあの場で仕立屋と話していたものですから」
「だ、だってあなた普段は領地に篭って王宮に来ることなんてないんでしょ!?」
「式典や社交の場には行かないだけで、たまに王に呼ばれて渋々出向くことはありますよ。フェリシアンかオドレイから聞いていませんか?」
「そういえば……」
彼は東の国境を守る辺境伯でもある。
共和国とは講話が成立しているわけでもないし、一切、王宮や王とかかわりなくいられる訳がない。会議か密談かなにかに呼ばれることもあるだろうしそうでなくても魔物や魔術の類のことで軍部からなにかしらの要請を受けていたって不思議じゃない。
わたしが王都の令嬢だと思って探していたのなら、それらしいご令嬢がいなかったってそりゃそうだ。
だってわたしは王妃様の第一侍女でも、爵位無しの田舎領主の娘で貴族のご令嬢ですらない娘だもの。
それに前任の王妃様の第一侍女は四十半ばの既婚者女性で、彼はナタンさんから聞くまでわたしが第一侍女だとは知らなかったようだし。
「誕生祭でないなら一体いつ」
「そうですね……その三ヶ月ほど前でしたか。てっきりあなたもその時のことと認識しているかと思っていましたが」
「いえ、全然」
「まさか覚えてもいなかったとは。仮にも王妃の第一侍女が王宮で言葉を交わした相手であるというのに」
「ええと……あの……」
「いえ、いいんです。気にしません。通りすがりのめったに王宮にも顔を出さない変人魔術師なぞ、王妃の第一侍女にとって覚える必要は出入りの職人や商人よりないのは当然のことですから……王の友人であろうが直接関係はないですからね、ええ」
「大人気ない」
はあっ、と左手を額に当てて記憶を遡ってみる。
誕生祭の三ヶ月前?
普段会わないような人と言葉を交わしたなら忘れるはずがないのだけれど。こんな目立つ容貌した人ならなおさら。
「あのいかにも魔術師な格好でいた?」
「宮廷用ローブのことですか? あの日はいまのような格好でしたねえお歴々
が集まる会議に公爵の立場で呼ばれていたもので」
握られた手の指を撫でながら、本当に覚えていないんですねと呟いた魔術師に多少気まずさを覚えるものの記憶にないものは仕方ない。
うーんと目も閉じて考えてみる。
誕生祭の三ヶ月前、三ヶ月前……そういえば、ちょっとした揉め事ならあった。行儀見習いに上がったばかりの内気なご令嬢に目を付けた貴族の男性が彼女に強引に迫って絡まれていたところを助けたことなら。
困ったことで、まあまあよくあることなのだ。
そもそも王宮に行儀見習いに上がるのは良い伴侶を見つけるためや嫁入り前に箔をつけるためといった面もあって、わたしだってそうだった。
だから所謂女好きな殿方、特にまあまあ家の力などが強い殿方が自分より弱い立場の家のご令嬢に時に甘言を弄し、時に権力を嵩に言い寄るといったことはしばしば起きる。
わたしは幸い華やかな容姿でもなし、行儀見習いに上がってまもなく王妃様から目をかけられたこともあってそういった煩わしいことはないどころか、田舎領主の娘と揶揄されたことはあっても言い寄られるようなこととは無縁だったのだけれど……って、そんなことはどうでもよくて。
たしかあのご令嬢は家柄はとても良いけれど少々経済的に傾きかけていると噂の侯爵令嬢だったかしら。
家を立て直せるような相手をみつけるために、おそらくは父親に王宮に送り込まれたのねとわかる気の毒なほど内気そうにおどおどとしていたから、気になってそれとなく目を配っていたら、案の定、そんな輩に絡まれて。
とにかく王家の使用人としても、同じく行儀見習いで王宮に上がった先輩としても見過ごせないし、第一、そういった方はご令嬢だけでなく小間使いの使用人にまで手を出すから、ご令嬢には悪いけれどその家柄の良さへの非礼を理由に使わせてもらって、この機に乗じしっかり釘を刺しておこうと思い、わたしに注意されて早足に去る相手を追いかけて……。
「……そういえば、途中ですれ違いざまに誰かと腕か肘かぶつかったような」
顔も見ていないけれど、通り一遍な謝りの言葉だけ交わした覚えはある。
もしかして。
「あれ!」
「思い出しました? いやあ王宮であんな捕物めいた、それも可愛らしいお嬢さんが大臣の息子を廊下の行き止まりに追い詰めて、彼の父親の立場に響かせるぞと睨みを利かせているのですから」
あれ、見られてたんだ……。
あのあとその大臣のお父様に泣きついてわたしに圧力かけるつもりが、わたしが法務大臣様の伝手で王宮に入っているのを知っている方だったから、逆に連合王国へ翌日ご遊学に出されちゃったのよねえ。
「廊下の角から覗き見ていたと知られてもですから、その前に揉め事の声が聞こえてきた場所へ行けば、廊下の柱の影で内気そうなご令嬢が震えていて聞けば強引に迫られたところを助けてもらったと」
「ならその時、わたしが誰かわかったのでは?」
「王宮に上がって日が浅く、誰かわからないと。名前を聞くのも忘れてしまってどうしましょうと仰ってましたよ」
王妃様とご一緒にいた際に、何度か挨拶交わした覚えがあるのだけど。
言われてみたらあのご令嬢、いつも俯いてあまり人の顔とか見ていなかったのかも。
いやそれはともかく。
「そのどこに一目惚れの要素が?」
「知りませんよ。ですから理屈ではないと言ったではないですか」
とにかくなんでしょう。
お若いのにやけに堂々と毅然とされている佇まいや、廊下の突き当たりから覗き見ていたこちらに向かってくる際の意志の強そうな眼差しが、妙に焼きついて気にかかりまして、彼女は一体何者かと、大臣の息子にああも強く出られるのなら相当な家のご令嬢に違いないと人に尋ねて探ってみても見つからず……と魔術師が話すのを聞けば聞くほど不可解だった。
どう考えても恋愛に発展しそうなことは皆無だ。
「……納得いかない」
「ええ、私とてその時は納得いきませんでしたよ。魔術以外のましてやあんな可愛げもなさそうな小娘一人がどこの家の誰かもわからず、ただ気にかかるなどと」
「可愛げのなさそうな小娘……」
「その時はそう思ったのですから、仕方がありません」
その通りな自覚があるだけに少々癪に障るけれど、魔術師であるこの人は嘘はつけない。それに見えすいた言葉で誤魔化されるよりはましだった。
王宮にいた頃、皮肉めいた言葉でわたしを評している殿方の話なら何度か耳にした覚えがある。
その中には、日頃、親しげに言葉を交わす人もいて最初の頃はそれなりに傷つきもしたものだけれどその内、いちいち気にしていたらきりがないと慣れた。
「年頃のお嬢さんの見合いの場にはもってこいな、誕生祭の場ならさすがに探せるだろうと出向いて、仕立屋から貴女のことを聞いて」
その後は、あなたも知っている通りです。
そう、目を細めて私を見下ろした魔術師になんとも言えない気分でそうと応じる。
「前にも言った通り、ああ貴女だと思った。理屈ではない本当にこんなことがあるのかと日頃会うこともない他の招待客と会話しながら、それとなく王妃のそばで立ち回っている貴女を眺めていました」
どう手に入れたものかと。
低く呟くような言葉に、少しだけ背筋が慄えた。
なんだろう、なにかに魅入られ絡め取られてしまうというのはこんななんだろうか、なのに嫌だと思えないのが不思議だった。反発心は大いに覚えるけれど。
「私の父は、子供心にみっともなく思えるほど母を溺愛していました。それが母に伝わっていたかについては甚だ疑問ではありますが」
「はあ」
「フェリシアンの話では父も私同様だったとか。聞くところによれば祖父も……なにかの拍子に見初めた相手に入れ込み、祖父など相手の同意など関係なく屋敷に連れ去ったそうで」
「それ、犯罪では?」
「私もそう思いますが……昔はわりとそういったのは通用したそうで。なにせ無駄に格だけは高い家ですから文句が言えるような家はかなり限られます。もっとも平民階級の娘さんだったようで相手の家はただ喜んだと」
「……」
「言っておきますが、私はそういった考えではないですよ。策は弄しますが、貴女の心は貴女のものです。捻じ曲げて手に入れてもそれは手に入れたことにはならない……」
「策は弄するって堂々と仰ることではないと思いますが」
窓からの光が不意に明るさを増す。
森の切れ間だわと思った。
フォート家の屋敷に来た時に見かた覚えのある湖が木々の隙間から見えた。
貴女の心は貴女のもの……初夜に囁かれた言葉だった。本当は私の心が決まるまで待ちたかったけれどそうできないと言っていたのも思い出す。それ以上先は必死に思い出さないよう気を窓の外へそらせた。
触れられるのが嫌ではないから困る。けれど好きかといえばなんの引っ掛かりもなくうなずくことは出来ない。
いま、自分がどんな表情をしているのかちょっとよくわからない。
「誕生祭」
「え?」
「国中の有力者が集まる場。当然王もいる。この絶好の機会を逃すこともないと行動したものの、正直、何故といった疑問もまだあった」
「だったらどうして求婚なんて……」
「ですから絶好の機会だからですよ。貴女が難色を示さなければしめたもの、難色を示しても貴女に言い寄りかねない者達を牽制し、意中の者がいると示すことで煩わしさの極みな私への縁談の打診に対しても多少の防御になる」
「……とに、この人」
「ん? なにか言いました?」
「いいえ、なにも」
やっぱりあれは既成事実のためで、しかもご自分の利益も多分に込みな求婚だったんじゃないの!
うん、わかってた。
困惑し切ったわたしの言葉への切り返し、きらりと光った眼差し、あれはどう考えたって純粋に思い余って言い寄ったものではなく、油断ならない策略の匂いがあった。
もうっ、なんなのこの人。
私に求婚した時は本当はちょっとまだ半信半疑だったんじゃないの?
そりゃ半分は嘘じゃないかもだし結果的に嘘にはなっていないのかもだけれど怪しいものだ。
それに……貴女の心は貴女のものと言いながら、私がこの人のことを好きになる前提でしかこの人は動いていない。
「……マリーベル?」
息を吐いてうなだれたわたしに、魔術師が呼びかける。
彼にとられていた手は下されて、彼の膝の上で握られている。
触れられるの、嫌じゃないから困る。
けれど、やっぱり。
「納得いかない……」
捻じ曲げて手に入れてもそれは手に入れたことにはならないなんていうのなら、わたしが追いつくまでにしてほしかった……声に出さなかったのに、魔術師はわたしの手を離して、目に眩しいような黄色のドレスの布地を見つめていたわたしの頭を引き寄せると、そうですねと囁いた。
「ですがしきたりと手順を踏まなければ……」
「ルイ?」
「だめなんです。フォート家の
「業?」
本当になにから話すべきかと、困ったような微笑を浮かべた顔が降りてきて目元に頬に唇が触れる。
話し進めるための動機付け、そんな言葉が浮かんで自惚れてると反射的に思う。
「ここからひどく億劫な話なので、動機付けです」
囁いてきた魔術師に、何故だかずるいと思った。
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