第12話 父と娘
一日の仕事を終えて、魔術師の邸宅に戻る。
王宮の自室に戻りたかったけれど、父と共に招かれてしまっているのだから仕方がない。
玄関ホールで迎えてくれたオドレイさんに挨拶していたら、父様も外から帰ってきた。
「お帰りなさいませ。ジュリアン様。
「ああ……こりゃ、どうも」
手にしていた黒檀の杖を父様は恐縮しながらオドレイさんに渡す。杖の先端はかなり土埃で汚れていた。
もしかして、ずっと外にいたのと尋ねればまあなと父様は答えた。
「久しぶりだから挨拶したい人もいたし、お土産もあるし」
「お土産? 特になにも持ってないじゃない」
杖以外はなにも持っていない父様の手元を見れば、途中までは抱えていたんだが……書店の店主が見かねてそれまで買った荷物と一緒に、明日ここに届けてくれることになったとの説明に、一体どれだけ買ったのと呆れる。
「ドルー家や領地の子供等とか……」
「紙とか本とか種とかおもちゃとか買い込んだのね」
話しながら、オドレイさんに促されるようになんとなく応接間へ、気が付けばお茶のカップを手に父と同じ
あまりに自然な流れで落ち着いてしまったものだから、部屋の隅に控えているオドレイさんに賞賛のまなざしを送ってしまう。
意識させずに人を寛がせるのは、使用人の高等技術だ。
彼女は魔術師の従者なのに、まるで立派な執事や家政婦長並みの働きをする。
見習いたい。
「美麗な紙や本は田舎では手に入らんだろう。育ててみたら面白そうな作物の種や、小さな子等が喜びそうなものも……伯爵家の頼まれものもあったしな」
そう言って父が胸元から取り出した小さなメモを見て、なるほどと納得した。
形の良い文字がびっしり書いてある。
きっとお土産の大半は伯爵夫人の頼まれものねと思った。
伯爵とは、元々ユニ家が仕えていた、王国西部に広大な農地を領地として有しているモンフォール伯爵家のことだ。
その夫人は後妻で四十過ぎ。モンフォール伯とは二十離れている。
先の夫人との間に息子が三人。現夫人とはたしか娘が一人で、すでに同じ西部の貴族の家に嫁いでいたはず。
高齢のモンフォール伯が長い移動は身に堪えると誕生祭を欠席したから、夫人は王都へ行けないのを残念に思っていたに違いない。
「化粧品や石鹸ね。夫人は王都のものがお気に入りだもの」
「まあそんなものだ」
ユニ家は、高祖父の代に冷害に強い葡萄の品種改良を行った功で、現在の領地を自分の土地として与えられた。
当時のモンフォール伯はただ土地を与えただけでなく、領主としてその地を治め、独立することも高祖父に許した。その恩もあって、独立してもユニ家は伯爵家を
そんな伯爵家の遠戚筋にあたるのがドルー家で、そのドルー家の娘だった人がわたしの母様だ。
父が、王都の学校の試験勉強のために伯爵家の客分としてお世話になっていた頃、母も行儀見習いとして伯爵家にいた。同じ屋敷で度々顔を合わせ、年も近かった二人は恋に落ちた。
父は王都に出たあとも母と文通を続け、二人の気持ちは変わらなかった。
貴族の親戚筋のお嬢さんと元農夫の息子では身分違いなのだけれど、一応、ユニ家は小規模ながら領主家ではあり、伯爵家の口添えと当時困窮していたドルー家の事情もあって、縁談は揉めることもなく円満に進んだらしい。
だから結婚してたった七年で母様が病気で亡くなってしまった時は、父をはじめ皆ひどく悲しんだ。
「帰る時どうやって持って帰るつもり?」
「一つにまとめてしまえばそう大したものでもないさ」
「ふうん」
「お前が王宮勤めなのは、お祖母様を説得し、紹介状を書いてくれた伯爵様のおかげなのだから」
「たしかに」
わたしは母様そっくりな孫娘と、ドルー家のお祖母様にとても可愛がられた。
本当は行儀見習いもお祖母様からドルー家に来るよう言われていたのだけれど、領主といっても爵位がない家の娘で五歳の時に母を亡くしていることを案じてくれたモンフォール伯が、折角父親が王都に
地方の貴族
母親がいなくてもきちんとした教養と礼儀を身につけている証明になるし、良縁に巡り会う確率も増す……かもしれない。
王宮の行儀見習いに応募するには二通の紹介状がいる。
一通が法務大臣様で、もう一通がモンフォール伯だったから、田舎領主の娘でも身元は確かと判断された。
「そんなことより公爵様とのことだ。お前はどういった考えでいる?」
突然切り出されて、ぐふっとお茶が気管に入りかけて軽く
ルイ・メナージュ・ヴァンサン・ラ・フォート、最強の魔術師ならぬ大大大悪徳魔術師なその人。
無駄に豪華なこの邸宅を王都の一等地に有する、東部に広大な領地を持つ公爵。
公爵といっても王家筋ではない。
なんでも王国建国以前の七小国が一国の王の末裔、ある意味、その辺の王族よりやんごとない。
王様の誕生祭の出席者リストの筆頭だったのも当然だ。
大半の貴族より上だというのも頷ける。
けれどそんな身分よりもはるかに魔術師として有名過ぎるため、彼を領地を含む正式な爵位や家名で呼ぶ人はあまりいない。
親しみを込めてではなく、遠巻きに、魔術師様や公爵様なんて呼ぶ人が大半。
領地に引き篭もっていて懇意な人が少ないのか、彼を名前で呼ぶ人も王妃様くらいしかいない。
そんな人との縁談だ。
どういった考えもなにも……。
「ええと、その」
「父親に相談もなく婚約したと聞いた時は驚いたが……お前は公爵様の求婚を完全に受け入れたわけではなく譲歩しての婚約だというし。公爵様の手前きちんと聞けずにいたが、もしお前に気がないのならきちんとお断りしなさい」
「断って、いいの?」
頷いた父に、うーんと手にしたカップのお茶を見つめる。
「でも……」
「フォート家が大貴族であるとか、王の誕生祭で立会人が多い中で求婚されたからとか、そんなことはどうでもいい。必要な手続きがあれば儂が問題ないようにする。いつまでもはっきりしないのではお前に求婚した公爵様にも失礼だろう。王の誕生祭から数えたら婚約期間ももう半ばだ」
そう――なんだかんだと日々過ごしているうちに、気が付けばそろそろ二十日。婚約期間の半分が過ぎようとしている。
父親が身分のことで結婚を許さなかったといえば角も立たない。
元々有り得ないような貴賤結婚になる縁談だから世間も納得する。
しかし、いつまでもはっきりしない形で婚約を続けていたら、角を立てずに済む理由もだったら何故早く断らないと禍根を残すことになると諭される。
「お前の評判に傷がつきかねないんだぞ」
「それは、そうだけど」
「それとも躊躇っているのか?」
「え?」
「家や身分のことを気にして応じたくても応じられないでいるのなら、父として申し訳ない」
「あ、あのねっ、父様、そうじゃなくてっ!」
項垂れた父様に、慌ててカップをテーブルに置いてその肩を揺さぶれば、じゃあなんだと再び問われる。
お前の幸せが第一だと真剣な表情で言われて、今度はわたしが膝に置いた自分の手元を見詰めて項垂れる。
「その……好きとか嫌いとか、身分の違いとかより……」
「うん?」
勿論、それらも大事なことではあるのだけれど。
それよりも。
「結婚とか、まだ考えられない……かなあ、なんて」
「はあ? お前……」
自分がいくつだとと言いたげな父様の言葉に、わかってはいますと慌ててわたしは言い添える。
「自分がいま十九歳で、行き遅れ寸前。完全に遅れをとっている娘だということは。でもなんだか、結婚自体にぴんとこないというか」
「ぴんとこない……それは儂と母さんが恋愛結婚だからそう思うのか?」
ため息まじりでなんてことだと零した父様に、ああそれもちゃんとわかってるの恋愛結婚自体が珍しいことだものと答える。
そう、普通はお見合いで双方それなりに釣り合いがとれて好意が持てそうならそれでいい。
あるいは見初められて、よほど嫌な相手や難しい相手でなければお受けするところだ。
王宮で権力争いしているような貴族のお嬢様だとそういったわけにもいかず、なんだか気の毒に思えてしまう冷え切ったご夫婦もいらっしゃるけれど、そういったことはわたしにはあまり縁のない世界のこと。
大抵はまあなんとなく上手くいっているし、玉の輿なんてそれこそ儲けものだ。
「だけど王宮のお仕事は順調でやりがいもあって、まだまだ色々学ぶことも多いし……」
別に、魔術師が嫌いなわけじゃない。
外堀を埋めて追い詰めてくるようなやり方には腹は立つけれど、基本的に自分の権力を嵩にして迫ってくるわけではない。
他の貴族の方にありがちな、田舎領主の娘だからと見下すこともない。
むしろ王妃の侍女であるわたしを尊重し、敬意を持って接してくれたりする。
あの裏表のあるひねくれた性格には腹が立つけれど、たしかに王妃様が仰る通り心底悪い人ではないのだと思う。
けれど。
「そんな時に、まるで夢物語みたいな求婚なんてされても。正直、戸惑うばかりで迷惑というか。仮に求婚してくれたのが魔術師様でなくても……」
「は!?」
「大体、あの綺麗な姿の隣で奥様然とする自分の姿だなんて……まったく微塵も想像できな――」
「マリーベル……!」
「父様?」
頭を抱えて俯き、唸るようにわたしの言葉を遮った父様に首を傾げれば、「なんて娘だお前はっ!」と、耳がきーんと痛くなる程、応接間中に響くような大声の雷が落ちた。
「と、父様っ!?」
「そんな身勝手な理由で、公爵様を悩ませていたなどとっ!」
「なっ……身勝手ってっ」
「いくら王宮で皆からよくしてもらっているからといって、いつまでも娘気分でいるんじゃないっ!」
「別に、そんなつもりじゃっ!」
「お前が身分差のことで悩んでいると公爵様から聞き、公爵様の言い分はそうでも、実際は彼が嫌で断りたくても断れずそう言っている場合もあると考えて尋ねてみれば……一体、お前はこの先どうやって生きていくつもりなんだ!」
「どうって」
「いつまでも王妃様の侍女というわけにはいかないんだぞっ!」
「う……それは、そうだけど」
わかっているけど。
そもそも、歴代の王妃の侍女といったら相当な家の出の、結婚して一度王宮を出て、乞われてまた王宮でお勤めなさるような有能で教養高く落ち着いた方が務めるものと相場は決まっている。
わたしがいつまでも独身でお仕えしていても王妃様にご心配をかけるだけだろう。
「お前のことだ。もう二、三年位などと考えているのかもしれないが、そんなことを言っていたら本当に行き遅れてしまう。後妻の口を待つしかないようなことになってもいいのか?」
「や、でもほらそうなったらなったで、家庭教師かなにかで生計を立てるとか、父様の側で領地運営の仕事を手伝うとか、だってわたしは一人娘で……」
「そんな心配なこと許すはずないだろうっ!」
「ひゃっ」
応接間に反響するような、怒髪天を衝く父様の怒り声に思わず肩をすくめる。
父様は怒ると怖いけれど、こんな頭ごなしに怒鳴るようなことは滅多にない。
多少声を荒げることはあっても、法科を修めた人らしくわたしの話もきちんと聞いた上で叱る人だ。
一体、どうして。
そこまで怒らせること言った?
わたしが縮こまったのを見て我に返ったのか、冷静さを取り戻そうとするように息を吐いて、それでも顔を真っ赤にしたまま、わたしをじっと見詰めて父様はわたしを諭した。
「儂が死んだ後、女一人で生きていけるほど甘い世の中ではない。お前は一人娘だがユニ領に縛りつけようとも考えてはいない」
「……父様」
「聞いての通りです、まったくお恥ずかしい」
「え?」
父様の言葉に、応接間の入口へ目を向ければ……困ったような微笑を浮かべて魔術師が立っていた。
いつからそこに。
くっ……と、押し殺したような声が小さく聞こえて、その方向へと目を移せば、壁に額を押し付けるようにしてオドレイさんが肩を小刻みに震わせていた。
もしかして笑ってる?
「オドレイ」
「失礼しました。あまりに旦那様が……いえ、マリーベル様が正直なものですから」
軽く咳払いして、麗人の従者はそう姿勢を正す。
そういえば、完全に親子の言い合いをしていたけれど、オドレイさんがこの部屋にいること忘れてた。
「えっと、いつから?」
「貴女が、私の妻としてのご自分の姿など微塵も考えられないと仰ったあたりから。身分がどうのよりもそうではないかと薄々思ってはいましたが、はっきり言葉に聞くとそれなりに傷つきますね」
「本当に……申し訳ないとしか。早くに母親を亡くしてしっかりした娘ではあるのですが、いささか行き過ぎてしまったかあるいは妙なところで子供のままなようで」
「いえ、だからこそいま立派に王女の侍女として務めているのでしょうし、彼女のそういった面に私も惹かれたわけですから」
なんだろう。
なんだか……わたしを置いて、二人で会話していない?
「申し訳ないと思いますが、娘のこのような考えを聞いたからには公爵様……」
「父様っ」
お断りするしかない、と。
父様の袖を握ってうんと頷く。
この後たぶん色々とお小言があるだろうけれど、もしかしたら王宮に迷惑のかからない時間をおいて戻るように言われてしまうかもしれないけれど。
わたし一人がなにを言っても魔術師に逆手に取られ、納得いかないままトントン拍子に状況だけは結婚に向かっている、この縁談をひとまず白紙に。
「まったく貴方の仰る通りです」
「え?」
「本来ならこのような娘の我が儘、父の立場から言い聞かせて諭すのが筋であるというのになんて寛大な……」
「は?」
「マリーべルが断れない形で突然求婚し、引くに引けない状況に陥らせたのはジュリアン殿のご指摘の通り。マリーベルのために設けた婚約期間でしたが……彼女の本音はなかなか見えず、やはり父親である貴方に聞いていただいて正解でした」
「んんっ!?」
「マリーベル。彼はお前が戸惑っている様子に婚約期間を設け、色々努力してみたもののどうにもお前と打ち解けられない気がすると。自分が尋ねても本当のところは言わないだろうと仰って」
「えっと……父様?」
「妻を持ちながら地位と権力を嵩に、気に入った娘に手をつけ愛人にするような貴族も多いというのに……お前ほど幸運な娘はないっ」
「ええっ!? ちょっと父様っ……なにを言って!」
「お前が公爵様が嫌だというのなら考えもしたが……そういったわけではないのだろう? むしろこの縁談を断ったらお前のような娘が円満な結婚ができるとは思えない!」
「ひどっ……ひどい父様っ、そりゃそうかもしれないけれど、そんな言い方っ」
「おや、“そうかもしれない”ですか? マリーベル?」
落ち着き払った静かな声に、父様と私が同時に魔術師を見る。
わたしと父様の言い合いで騒がしかった応接間が、しんと水を打ったように静まった。
そこへくすりと、魔術師が低く小さな笑みを落とす。
「はじめて貴女から聞いた前向きな言葉ですよ、マリーベル」
「へ?」
「“そうかもしれない”と。つまり、貴女自身もジュリアン殿同様、“私”でなければ円満な結婚は出来ないと、少しは考えてくれていたということでしょう?」
一度、言ってしまった言葉は戻せない。
そうだ。
この人は。
人の言質を取るためなら、どんな手の込んだことも厭わない大悪徳魔術師。
これはもしかして、ううん、もしかしなくても、まんまとこの人の術中に。
「それは、言葉の綾といいますか」
「なんだ、それなら儂も心置きなくこう言える。家のことなど心配せず公爵様の申し出を受けなさい」
嵌められた――!!
「と、父様でもっ。相手は大貴族様。それに見合う支度金とかっ」
「娘の幸せの為だ。父としてはいささか情けないが公爵様の依頼を受ける」
「依頼?」
「法務大臣殿からジュリアン殿は優秀だとお聞きしまして、フォート家の諸々の書類仕事をお願いしたいと」
「つまり法科を修めている父に、フォート家の契約書など難しい書類仕事の一部を任せたい」
「ええ、領主の立場や仕事もある方にこんな仕事を頼むのは気が引けるのですが、適任な人も見つからず……結構古い記録から処理いただきたいものもありまして。五年間の専属契約と依頼料込み金貨五千枚で打診を」
は?
いま、なんて仰いました?
金貨……ご……。
「ご、せんっ!?」
「はい」
「金貨?」
「ええ」
「銀貨のお間違えでは?」
「なにを馬鹿な……仮にも一領主殿にお願いするんですよ。本来ならもっとしかるべきものをお贈りしてお願いするところです。無粋な上に失礼この上ない通貨で支払えばこれくらいは」
普通支払いに金貨なんか使わない。価値が大きすぎるもの。
金貨一枚で銀貨四十枚。
ええと……たしか今日書いた伝票は、王妃様のローブや衣装諸々で銀貨二千七百五十枚。
金貨にして七十枚にちょっと足りないくらい。
ちなみに農夫の一家であれば、その半分にも満たない金貨二十五枚あれば一年遊んで余裕で暮らせる。
あらためて考えると、やっぱり王宮の生活は庶民には考えられない生活。
なんて、暢気なことを言っている場合じゃない!
金貨五千枚なんて、たしかユニ家の年間収入って諸々合わせて金貨一千枚くらいだったはず。田舎領主だけど、小さな領地でも良質な作物に恵まれているユニ領の領地収入は馬鹿に出来ない。
王都のちょっと裕福な商人くらい、とはいえ領民のために使う諸々のお金もあるし蓄えも必要だからそれほど贅沢は出来ないけれど十分不自由のない暮らしができている。
つまり五年間分の領地収入に匹敵する額の謝礼を、ぽんと一括で出しましょうってこと!?
「もちろん最初は断った、しかし仕事を請け負うことには間違いない」
「王都で法廷に立つ上級役人を五年抱えたなら同じくらいかかります。これは正当な報酬です。もちろん依頼料はごく一般的な部分で特別な案件料は別です」
きっぱりとそう言い切った魔術師に、わたしは信じられないと呆然とすることしかできなかった。
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