英雄の泊まる宿
陽が昇る前の早朝。
まだ辺りが寝静まっている中、とある宿屋の庭で懸命に木刀を振る少年の姿があった。
身長は成長期が来ていないのか百六十もないが、その大人びた顔つきや屈強と形容できる引き締まった身体がその歳に似合わない練度の高さを醸し出している。
小一時間程素振りを行った少年は流れるようにその場へと座り込み、瞑想を始めた。早朝の薄っすらとした青空に白い髪、そして引き締まった肉体と初めて見る人は摩訶不思議に見えるこの光景も、数年間毎朝行っていれば様になっている。
この一連の作業を陽が昇るまで続けた後は汗を流し、宿泊部屋に二つ用意されている朝食の一つへと手を伸ばした。パン二個にスープ、ソーセージが三本、炒り卵にサラダと朝にしては中々ボリュームのあるラインナップだ。
血縁関係でもない所謂他人が営む宿屋ではあるが、少年はこの部屋の住人と言っても差し支えない程度には泊っている。最早ここが実家と言っても過言ではない。その証として汗を流し終えて部屋に戻ると毎回できたての朝食が置かれている、と言えばどれほど長い付き合いになっているのかは想像に難くない。
「おはよう、トーゴ。準備はある程度終わっているみたいだな」
「おはようございます、師匠。着替えたらすぐにでも」
その部屋に現れる、一人の男性。見た目二十代の若々しい顔立ちとは対照的に一切動じない表情からか、厳かな雰囲気を醸し出している。トーゴへ声をかけながら最低限のものしか置かれていない部屋を見渡した男性はその対面へと座り、朝食のパンへとかじりついた。数回の咀嚼を終えた後はスープを一口。
ふぅ、とため息をつく。
「相変わらずここの朝食は良いな。作り手の愛情が感じられる」
「はい、美味しいと感じます」
「ああ、とても美味しい」
何の変哲もないただの日常風景。だが二人がこうやって面と向かって食事を取るのはかなり珍しい。世界情勢がそのゆとりを持たせてはくれないのだ。
世界は今、混沌を極めている。
数百年前から始まった人類と魔族の戦争によって大陸全土が戦場と化し、人類、魔族両陣営に現れた各英雄達によって一進一退の攻防が続いている。
だが英雄というものはそう都合よく現れない。
そもそも都合よく現れていたら英雄と称されたりはしないだろう。
人は寿命が数十年に対して魔族に寿命は存在せず、倒されない限り半永久的に生き続ける。結果として人類側が劣勢になるというのは必定であり、現在七つある大陸のうち人類が統治しているのは三つだけだ。
元々七つ全てを統治していたところから考えて少ないとみるか、戦力差から見て多いと取るのかは個人の自由だが、そのうちの一つは今から五年前に奪還したもの。つまり最近まで統治していた大陸は二つということだ。
三つ目の大陸はここ数年のうちに英雄と呼ばれる人物が複数人誕生したことにより奪還ができた、人類反撃の狼煙だ。奪還してから五年しか経っていないため環境としては良いと言えないが、拠点は住めるレベルにまで復興している。その復興の主軸となったのは、その大陸で奴隷として働かされていた人達だ。
まだ体格ができていない子供達や憔悴しきっている者たちは本土へと帰還し、奴隷たちの中から有志を募って復興へ助力して貰った。酷ではあるが、当時大陸のことを一番知っていたのは奴隷たちであり、その協力は必要不可欠だったのだ。
休ませてあげたい、という声も当然あった。
そこまで働かせるのは人ではない、とも言われていた。
だがその声は、庇われているはずの奴隷達によって否定されたのだ。
当初は奪還に成功したことにより多少の余裕が生まれ、準備を怠らず段階的に大陸を奪還していこうと方針を固めていた。
勿論復興は元奴隷達以外で行う予定であり、志願したところで働かせるつもりは毛頭なかったのだが、魔族の奴隷制度を解放された奴隷たちから知ることにより状況は一変することになった。
人間が行う奴隷とはまた別の、多種族だからこそ行える地獄のような制度。
奴隷として働かされているだけならまだマシだった。
奴隷たちは時に愛玩動物として、時にストレス発散による虐殺の対象として、時に魔族達の食料として惨殺されていることが知らされ、極めつけは奴隷調達が「裏切り者」によってルート確保されていることが判明したのだ。
もし捕虜となって奴隷にされても大人しく従っていれば助けが来る、なんて甘い考えを消し飛ばした衝撃的な事実は少なくない混乱を招き、確実に存在する「裏切り者」の捜索が全大陸で行われるようになった。
いや、行われるようになったというのは正しくない。
最初は奴隷の家族たちが、その後に同情した者たちが自主的に始めたものだ。
自衛のため、家族を救うためといえば聞こえは良いが、結果的に内容はただの暴動。さらにその隙を狙った魔族の手も加わったことで、一時は各地で大混乱が起きた。それを抑え込んだ第一人者がトーゴの師匠で当時から英雄と称されていた「精霊剣士」レイオスだ。
その立場故にトーゴと朝食を一緒に取ることはおろか、のんびり朝食を取ることすらできないことが多い。先述の通り本来はこの場にいるべき人物ではないのだ。もし理由があってここにいるのならそれはあまり喜ぶべきものではない場合が多く、それをトーゴもよく理解している。
だからこそ、聞かなければならない。
「何かあったのですか? 師匠は確かバーン大陸護衛の任務があったと思うのですが、昨日転移魔法まで使ってここへ戻ってきたという事はこの辺で何か重大なことが起きたということですよね」
朝食を食べ終えたのを確認してからの質問。英雄と呼ばれている者とはいえ制限が少ないレイオスはふらりと街に寄ることが比較的多い。しかしそれが遠方で任務遂行中の英雄、と枕詞が付けば話は別だ。
バーン大陸はまだ奪還したばかりの不安定な大陸だ。その護衛よりも重要なことがここで起きている。しかも他の
「今日でお前とはしばらく会うことがなくなるからな。爺さんに転移魔法を繋げて貰って休息という形でここへ来た。手塩をかけた、というほど時間をかけてはあげられなかったが、私なりに育てた愛弟子を送り出すぐらいの自由はある」
「僕のため……ですか?」
「そのとおり」
トーゴの口がぽかんと開き、顔がひょうきんなものとなった。
トーゴを知る人が見れば、普段とのギャップでさぞかし驚くことだろう。
「学び舎はお前にとっても良い刺激になるだろう。特に学び舎のトップである舎長は歴代最強、次期英雄候補とまで言われている。次点はここのお嬢さんだが、お前はまだ一度も勝ったことはないはずだ。通用しないとは言わないが、未熟であることに変わりはない。決して驕らずにひたむきな姿勢で鍛錬しなさい」
「はい、肝に銘じます」
「……ここまでが師匠としての私の言葉だ」
約束は守るし、普通の生活面で手を焼いた記憶もない。
普段は師匠として厳しく、また英雄として道を切り開いていると自負している。
だからこそ今回は、義父としてせめてもの送る言葉を届けるのが義務だろう。
「折角同年代の友達と学び遊べる良い機会だ。学び舎での出会いはこれからの人生においても大切なものになる。学び舎での生活を精一杯楽しんできなさい———さあ、そろそろ時間だろう。私もしばらく戻ることができないだろうから、世話になったところを回るよ」
虚を突かれたようにぽかんと開けていた口を閉じたばかりのトーゴだったが、まさかそんなことを言われるとは思っておらず再びぽかんと口が開き始めた。普段は表情の変化が少ないトーゴだが、分かりやすいところはとことん分かりやすいのは年相応というべきか。
なんとか今の言葉を理解しようと必死に頭を働かせているのが分かる。
そんな様子にレイオスは微笑みながら「遅れるなよ」とだけ告げて部屋を出ていった。
レイオスは義父としては非常に優しいが、師匠としてはとても厳しい。レイオスが高度な回復魔法を使えるため四肢骨折程度の怪我なら何度も経験させられているし、魔法による攻撃も幾度となく喰らってきた。
むしろそっちの記憶の方が強いが故にあまりにも優しい対応に混乱しているとも言えるだろう。
身体は資本だと形容されることもあるが、トーゴにとっては生命線と言っても過言ではない。
トーゴは魔法が使えない。
使えないというよりは、魔力が無いため使うことができない。
人には誰しも天職というものが存在しており、それは学び舎に入って基礎を学び終えた後、正確には入舎して一年後に大まかではあるが知ることとなる。魔法が得意な天職、近接戦が得意な天職、遠近両立できる天職、戦闘に向かない天職などその天職によって特性は異なるが、その詳細までは歳を重ねてみなければ分からないものが多い。
たとえばレイオスの天職だが、学び舎時代は「遠近両立型の天職」としか判明していなかった。しかし後に精霊を使役していることが本人の口により告げられ、当時存在していた同職の者に証明されたことにより「精霊剣士」であると判明した。
トーゴの天職は魔法適正が皆無なため近接戦向けの天職の可能性が高いが、そもそも戦闘向けの天職ではない可能性もある。
ちなみに天職の中に英雄は存在しない。英雄とは名声や人並外れた実績を讃えられて名付けられる称号に近いものであって、天職に「勇者」は存在しても「英雄」は存在しないのだ。
精霊剣士は近接戦魔法戦諜報戦等どの戦闘スタイルでも戦える万能な天職であり、レイオスは七人いる英雄の中で二番目に強いと言われている。他にも今回のためだけにわざわざ転移魔法を使ってくれた英雄最高齢の御仁は歴代最強の魔法使いと名高く、齢九十八ながら広範囲殲滅能力は他の追随を許さない。
彼は英雄が全く出てこなかった時代で人類の希望を背負っていた英雄であり、この天職というものは彼によって世に広まったと言っても過言ではない。適性が分かることにより自身の力を効率的に伸ばせるようになったことで魔族と戦う者達、俗にいう「冒険者」の質も向上し、人類史上最大の功労者とまで言われている。
「トーゴ、準備はできた? そろそろ出るよ」
放心気味だったトーゴがビクッと動いた。
ドアの向こう側から聞こえてきた決して大きくはなくともよく響く声で完全に意識を戻したトーゴは、自分の姿を見て間髪入れずバタバタと動き始める。
着替えたらすぐ行けるとは言ったが、まだ着替えてはいなかったのだ。
「あ、すみませんミルキさん! 着替えたらすぐ行きます!」
「下で待っているね」
ミルキはレイオスが「ここのお嬢さん」と呼んだ人物であり、入学して一年足らずで学び舎トップまで昇り詰めた一つ上の才女だ。レイオスがいない間トーゴの鍛錬を手伝ってくれた師匠的存在であり、一番の友人でもあり、姉のような存在でもある。
素早く着替えを終わらせたトーゴは大きな荷物を持ってドアの前で立ち止まった。
この部屋は今日から空き部屋となる。トーゴは二年泊っていたこの部屋を離れ、今日から学び舎に通う生徒達専用の宿舎へと移ることとなっているのだ。
やはり感慨深いものもある。
しかし耽る時間もないため一礼だけしてドアを閉めると、視界の端に二つの人影を認めた。
「トーゴ、本当に出るのか?」
「私達は別にここに住んでもらっても構わないのよ」
聞き慣れた声。宿の主にしてミルキの両親だ。
「これ以上いるのは僕の気が引けるので、好意は嬉しいのですがごめんなさい」
「相変わらず堅いなあトーゴは。まあ自分で決めたなら僕達が言う事は何もないよ」
「近いんだし、いつでも遊びに来ていいからね」
「ありがとうございます。それではいってきます」
「ああ、頑張ってきなさい」
トーゴにとってミルキを含めた三人は家族のような存在だ。総合的な時間で言えばレイオスが一番長いが、日常的な時間に限って言えば圧倒的に三人の方が長い。
元々挨拶に行く予定だったためちょうど良いタイミングで来てくれたというべきか。
ミルキをあまり待たせずに済んだ。
「お待たせしました」
「ううん、思ったより早かった。それじゃあ行こうか」
ミルキは口数が多い方ではない。目元が厳しいためきついイメージを持たれやすく、学び舎に通い始めてからも友達という友達を家に招き入れたところを見たことが無い。
よく言えばクールビューティ。悪く言えば愛想が無い。
どちらにしても学び舎で近寄り難い存在になっていることは容易に想像つく。
「とりあえず宿舎だね」
「お願いします。重くはないけど動きづらくて」
宿屋から学び舎まではそこまで遠くない。徒歩二十分程だろうか。
このミクニヤ大陸には学び舎の数が四つ、それも繁栄している街にしか置かれていないため配置に偏りがあり、遠方から来る人も少なくない。そのため下宿先として用意されているのが専用の宿舎だ。
入居条件はないが、家からあまり遠くないけど宿舎に入りたい、という人はあまり良い目で見られない。たとえばミルキが入居したい、と言えば受け入れてはくれるが、家が近いため体裁上はよろしくないということだ。
しかし元々家が無いトーゴには当てはまらない。
トーゴとしても宿に長居するのは躊躇われるため、良い機会ということもあり宿舎入りを決めたのだ。
城壁に囲まれた街バルカンは大陸中央に位置する首都ミクニヤからもっとも遠い街であり、海から首都ミクニヤまで続く運河の支流を中心に、そこに立ち並ぶ黒い蔵屋敷が特徴的な街だ。ミクニヤ大陸でも特に精鋭が多いこと、ミクニヤ大陸最東に位置しておりバーン大陸に最も近い街だったことで五年前はバーン大陸奪還戦の軍事拠点として使われた街でもある。
現在はバーン大陸とミクニヤ大陸の貿易中継拠点であり、学び舎までの道のりも非常に活気で溢れている。
「今日レイオス様が来ていたね。この辺りで何かあったの?」
不意に問い始めたミルキ。ミルキもトーゴ程ではないにしろレイオスに教えを受けており、レイオスがいることの重大性は理解している。普段レイオスが戻る際は予め連絡を貰っており、たとえなかったとしてもトーゴか両親から報を伝え聞いていた。
それが無かったときは、いつも緊急時。
ミルキが気にするのも仕方のない事だろう。
「いや僕を送るためにわざわざ来たらしいですよ。僕も驚きました」
「そうなんだ。英雄が定期的に寄る宿屋として有名だったけど、今日からはたまに来る程度の普通の宿屋になっちゃうね」
「そんなことないと思いますよ。おじさん達と師匠は前からの知り合いっぽいですし、この街に来たら毎回顔を出してくれるんじゃないかと思います」
「そうだと嬉しい。私もまだ教えて欲しいことたくさんあるし」
トーゴとミルキの会話はとても淡白だ。二、三回会話したら話題が変わっている、もしくは終わっているなんてこともざらにある。余分な話をしないところは師匠譲りでも親譲りでもなく二人の性格に起因しているだろう。
そういった応酬が数回続いてさらに数分。運河の対岸に学び舎が見えてきた。
しかし二人の進路は前方と右方に綺麗に分かれていく。
「宿舎は運河沿いをこのまま真っ直ぐ行ったらあるよ。私は準備があるから先に行っているね」
宿舎と学び舎は同じ敷地内にあるわけでは無く、運河を挟んで徒歩数分という位置関係になっている。かつては運河の対岸に位置していたらしいのだが、寝坊した生徒が運河を飛び越える、泳いで登校する姿が多々見られるようになり、あわや大惨事というところまで問題が大きくなった過去がある。
そのため橋がある、運河沿い、近場という三点を考慮した結果、条件に当てはまる土地一帯を私有地含め買い占め、その代わりに旧宿舎の土地をその買い占めた土地の所持者らに無償で提供するなど面倒事を挟んで現在の位置関係になった。
土地を一帯買い占めただけあって木造三階地下一階建ての食堂や教員の部屋、浴場などがある本棟と生徒が寝泊まりする木造四階建て二人部屋が一階につき八部屋の別棟が六つの計七棟。百九十二部屋三百八十四人が寝泊まりできる大規模宿泊施設だ。
だがそこまでの規模を誇る宿舎も学び舎入舎式当日となれば閑散としていた。トーゴは点々と生徒がいるなかを真っ直ぐ突っ切り、宿舎の管理者がいる本棟へと向かう。
予定通りの時間だ。
「君がトーゴ君だね」
不意にかけられた言葉に思わずビクッと肩を震わせた。優しい声音であったが故に身構えることは無かったが、内心は穏やかではない。
気配なく近づかれたら誰だって穏やかじゃないだろう。
「驚かしちゃったみたいだね。私はここの宿舎を管理しているマーサよ。生徒からは「マーサおばさん」や「寮母」と呼ばれているけど、好きなように呼んでね」
「トーゴです。マーサさん、と呼ばせていただきますね」
マーサと名乗った初老に差し掛かるだろう女性は、物腰柔らかで人当たりが良いと一目で分かる雰囲気を醸し出している。だが見た目で判断するのは早計だ。宿舎の管理人は基本的に引退した冒険者が行っている。
冒険者生命というのは短いもので、入れ替わりが激しい職種でもある。
そしてその引退の要因となるものの中で歳による引退、というものは少なく、大半は四肢の欠損、精神的苦痛、殉職が挙げられる。
マーサは重傷を負った様子は見られず、見たところ精神がやられてしまっているという雰囲気でもない。そしてなにより、レイオスに近い雰囲気を感じる。
柔らかくも決して生温い場所で生きてきたわけではないという、頼もしく包容力を感じられる雰囲気。女性に対しては非常に失礼だが、見た目通りの年齢なら英雄が少ない時代を生き延びた歴戦の猛者だとトーゴは確信した。
「そんなにジロジロ見られても困るよ。私はあくまでも普通の冒険者だったからね」
「あ、すみません」
しかし今考えることでもない。これから長い付き合いになることは必然だ。何も喋らずただじっと見つめられるのは相手からしたら気持ちの良いものでは無いだろうし、印象も良くない。マーサからの指摘にトーゴは素直に謝罪した。
「気にしないで。部屋は二棟二階の三号室。あそこの建物よ。鍵はこれ。あとこの紙にルールやご飯について色々書いてあるから、時間がある時にでも読むのよ」
「分かりました。ありがとうございます」
「最後に三階からは女の子達の部屋だから行かないように気を付けてね」
「はい、気を付けます」
普通に話しているがトーゴはまだ荷物すら置いていない。入舎式もあるため時間もそこまである訳では無く、マーサも当然把握している。二棟と呼ばれた建物を指さしながら鍵を手渡し、最低限のルールを教えるだけに留めた。
その好意を有難く受けとったトーゴもぺこりと一礼して足早に二棟と呼ばれた建物へと向かった。
実際には、向かおうとしていた。
大切なことを一つ聞き忘れていることを思い出したのだ。
部屋は二人一組であることから同居人がいる確率が非常に高く、その同居人について少しでも知った方が後々接しやすいことは間違いない。早めようとした歩みを止めて振り返り、トーゴは多様な思いを胸に浮かべながら問いかけた。
「そういえば一緒の部屋になる人はどういう人ですか?」
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