第二人生の憑依生活/石田優香の場合

 オレの名前は杉村シゲル。

この物語の主人公だ。

ある日、オレは会社への出勤の途中で交通事故に遭い、カラダを失ってしまった。


 病院では意識不明の重体と言うことになってしまっているらしいが。


 そんなオレは今、ある女子大生のカラダに憑依している。どうやらオレの幽体は誰かに憑依していないと自我を保つことが出来ないらしく、仕方なく彼女を選び憑依したのだ。


「おっ?コイツが学生手帳か⁉︎ん、まぁまぁな名門校に通ってんな‼︎しかもホント、コイツの声綺麗だわ‼︎」


 路上で優香ちゃんに憑依したオレは、一目さんに彼女の部屋に忍び込んだ。住所は知らなかったが、そんなもの彼女の記憶を使えばすぐに分かる。


「あっあっ♪私は優香、石田優香❤️今は○○大学の化学技術部にいて、将来のITについて学んでるの♪趣味はこの一眼レフのカメラで色んな風景写真を撮ったり、友達と旅行したりする事なんだけど、実はとってもオナニーが大好きで、むっちりスケベな女の子❤️えへっ♪」


 鏡の前でのストラップショー!!

最高過ぎる!!コイツの記憶がどんどんオレの元へと入り込んでくるわ!!


「おぉ・・・。おっぱいのサイズもたまんねぇ〜❤️女って良いよな、何度もイケて!!」


 最初は身を守るために仕方なく優香ちゃんに憑依したオレだが、初めての女のカラダにいつの間にか優香ちゃんを弄んでいた。


「ダメ・・・。これ以上イジられたら私!!」

「何驚いてんだ。今お前のカラダはオレが憑依してんだ!!だからお前はオレのモノなんだぜ!!」

「はい、シゲル様に憑依して頂き幸せです❤️」


 この時オレは一人の女に憑依できる時間にデメリットがあるのも知らずに、必死にアナニーに打ち込むのだった。


「えっ?もうお風呂に入らないとダメだわ❤️」

「何言ってんだ!!もう少し楽しませろよ!!お前のカラダ!!」


 そうこうしているうちに時間はとっくに深夜を過ぎて1時を回ってしまう。


「ふぅ・・・。あれから何回イッたっけ?楽しかったな!!コイツの体は中々のモノだ。明日からももっと楽しむぞ!!」


 そして翌日。

再びオレは激しい頭痛に見舞われるのだ。


「はぁ良く寝た!!ってか、もう朝の9時?ヤベェ!!今日は金曜日だからコイツ授業あるんだったわ!!」


その時!!


「うっ・・・。何だよ、また、カラダが変更・・・」


 やはりだ。

どうやら一人の女性に乗り移ってられる時間は24時間みたい。


 それを過ぎると強制的にその女性から離脱するようだ。つまり、24時間以内なら、別の女に乗り移っても大丈夫。


「ちくしょう・・・!!これからって時に!!まぁいいや、コイツの記憶から中々の人材が手に入ったしな!!」


 オレは空中でそう言うと、優香ちゃんの記憶から捕まえた情報を手に、次の獲物へと向かうのだった。


何故かって?

そうしないと生きていけないから!!

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