#13. Lunch Time
時は現代。
4限目の歴史の授業を終えると、誠一、
「おー。かなり大きいな、この学校のカフェテリアは」
「そうだね。李子もそう思わない?」
「うん。私もそう思うよ」
誠一がカフェテリアの規模に感心してると、美穂たちも揃って感心している。
「みんなは、何注文する?ここのカフェテリア、色々なメニューがあって迷うんだよなあ」
「私、海鮮丼にするよ。お姉ちゃんによると、この学校の海鮮丼は女子生徒にはかなり人気なんだって。価格も安いし、カロリーもくて美味しいからだって」
「そうなんだ。って、え?美穂ちゃん、上の学年にお姉ちゃんいるの?」
「いるよ。3年生に」
「そうなんだ」
いつの間にこんなに仲良くなってるんだ、この二人は。まだ、出会って二日目
だと言うのに。不思議で堪らない。やっぱり、誠一は中学の時から凄いなあ。
俺と李子は誠一と美穂とは少し違う性格なので、二人の会話にあまり入れてない。無理に入ろうとすると、何かをやらかしてしまう気がする。李子も同じように考えたのか、看板に書かれてあるメニューを眺めていた。
「李子は決めたの?」
「あ、いや、まだです」
「そうか。俺もまだ決めてはないけど、もり蕎麦にしようかなと今考えている」
俺は、自ら李子に話しかけてみた。やはり李子とはどこか似てるような気がして、美穂よりも会話しやすい。
俺たちは自分の食べたいメニューを決め、列へと並んだ。俺は結局もり蕎麦を注文することに決めた。俺は他の三人よりも少し早めに注文の品物が来たため、先に一つテーブルを確保しておいてあげることにした。
「俺、先に席見つけとくわ」
「うん。ありがとな、拓也」
俺はみんなからの感謝の言葉を聞くと、空いてる席を探し始めた。
あ、あそこ空いてる。
俺は、もり蕎麦が乗ったお盆を持ちながら空席のテーブルへと向かう。空席の隣のテーブルで女子生徒一人と既に昼食を取っている男子生徒に俺は一言声をかけておいた。
「お隣失礼します」
「どうぞ。どうぞ」
俺の言葉に気づいて俺の方へと振り向き、返答してくれるとそこには俺の知っている顔があった。
「あ」
「き、君は」
「あ、あなたは」
俺とその男子生徒は互いにビックリした。その男子生徒とは、今朝のジョギングで出会った彼だった。俺と彼が互いに驚いてると、遅れて誠一たちがやって来た。
「おー。拓也。席ありがとな。って、その人誰?」
誠一は、俺の目の前にいる彼に直ぐ気づいたらしい。
「セイくん、その人誰?」
彼と共に食事をしていた彼女らしき人が誠一の後に続いて反応した。
「今朝ジョギングした時に公園で彼と会ったんだ。立形水飲水栓が壊れていたから、そこで水を少し貰っただけだ」
「そうなんだ」
セイくんと呼ばれている人は、彼女にシンプルに優しく教えてあげた。
「セイくん?はこの学校の生徒だったんですね。僕は、昨日入学した1年3組の上月拓也です。よろしくお願いします」
「セイくんという呼び方は
「とりあえず、座りましょうか。ほら、誠一たちも座りなよ」
「お、おう」
横から見ていた誠一たちはそのまま席に着いた。それから俺と下村くんは色々と会話を交わした。
もう一人の女子生徒は
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