#02. Six Different Powers

 「光龍術こうりゅうじゅつ 次空間スペース!」




 リナイエが光龍術こうりゅうじゅつを使うと、何も無かったところに一つの次空間が現れた。


 

 光龍術こうりゅうじゅつとは、光を操ることができる特殊能力のことだ。それをリナイエは扱うことができる。光龍術こうりゅうじゅつの他には炎龍術えんりゅうじゅつ水龍術すいりゅうじゅつ風龍術ふうりゅうじゅつ地龍術ちりゅうじゅつ音龍術おんりゅうじゅつが存在する。この世の中にはリナイエを含む計6人が各術式を使える。そして俺が知ってるのは光龍術こうりゅうじゅつを使える俺の助手、リナイエだけだ。他の5人は全く分からない未知の存在だ。



 「ありがとう」


 俺とリナイエは目の前にできた次空間の中に入っていった。その次空間を抜けた部屋の中には真ん中に丸いテーブルが一台と、その横にはクッションが二つある。そして周りには本棚と小さなキッチンがあり、本棚には推理小説や資料がずっしり詰まっている。



 俺がクッションに座ると、リナイエは紅茶を入れてくれた。リナイエが入れる紅茶はとても美味しい。俺の自慢の紅茶だ。



 リナイエがもう一つのクッションに腰を下ろすと、俺は早速今回の議題について話始めた。


 「リナイエ、まずはこれを読んでくれ」


 俺は家から持ってきた暗魔キラーロードからの手紙をリナイエに渡した。


 「どうだ?その手紙は」


 リナイエが一通の手紙を読み終えると、俺はリナイエにその手紙について問いた。


 「なるほど...この手紙の最後に暗魔キラーロード専用のハンコが押されてるからこの手紙は本物だね。それに、これ...面白そうじゃん。それで拓也、これからどうするの?」


 いや、それ...興奮するような手紙では無いんだけど...

 俺はそう心の中で呟いていた。


 「えっと、まずは...暗魔キラーロードが今まで暗殺してきた悪人などを調べて、少しでも暗魔キラーロードの正体に関する手掛かりを見つけたいと思ってる」

 「そうだね。だって、これ...正体が先にバレた方が先に殺されるもんね!?」

 「そう。だから、俺も正体がバレないように気を付ないといけない。だから、今日はこれからの作戦について考えようと思う」

 「了解!」


 そして俺とリナイエは作戦会議を始めた。

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