#01. My Detective Bureau
俺は
俺はバッグの中に入っているスマートフォンを取り出し、リナイエの連絡先を探した。そして、電話を一本かけた。
「もしもし、リナイエ?」
「はーい。どうした、拓也?」
「えっと、少し話したいことがあるからいつもの場所に集合できる?」
「了解!」
数秒の電話は一瞬で終わり、俺とリナイエはいつもの場所に集合することになった。いつもの場所とは俺の探偵事務所だ。探偵事務所は俺とリナイエしか知らない秘密の場所にある。
俺はお母さんに「遊びに行ってくる」と一言言い、家の扉を閉めた。それは、俺のお母さんも俺が「世界最高の名探偵」ってことを知らない。だから、俺は毎回似たようなことを言って探偵事務所に向かっている。
家を出て10分ほど歩くと、俺は中学時代に通っていた
「お待たせ、リナイエ」
「あ、拓也」
リナイエは俺の挨拶に気付いてくれた。そして、リナイエはいつも通りに俺に飴玉を一つ渡してくれた。
「ありがとう。それじゃ、行くか!?」
「了解!」
この日、
ここが俺とリナイエしか知らない秘密の探偵事務所だからだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます