第411話 海苔の前に、ちゃんとね!

『さあ、では、ジーニ様にご馳走を作る前に、今やっていたことをおさらいせねばの』

『そうだのぉ。途中で終わらせたらいかんのぉ』

「しょうでちた」

『『『『『は~い』』』』』

練習中だったね~。じぃじたちの言う通りです。


『ちょうどいいですから、山桜桃ちゃんたちもご一緒に練習いたしましょう』

『そうにゃね。フゥたちと、青葉ちゃんたちもやるにゃ』

『『は、はいっ』』

『『分かりました』』

『『『『な、何を?』』』』

おお!そうだね!みんなで練習!青葉ちゃんたちは何が何だか分かってないみたいです。大丈夫!怖くないよ!


『じゃあ、三回ずつ成功した者から、のりとやらを作りにいこうかの』

『そうだのぉ。子供らはわしらが順番に見よう。アイナ様や精霊たちは、フゥたちを頼んで良いかのぉ』

『お任せくださいませ』

『じゃあ、始めるにゃ!山桜桃ちゃんと春陽くんは、ニャーニャが見るにゃ!』

『『お、お願いします』』

『おまかせにゃ!』


そんなわけで、みんな別れて練習して

「うにゅ~ちゃめて~ぇ、ばびゅんっ」

パンっ

「できちゃっ!じいじ!できちゃっ?」

三回当たったよ!


『ほっほ。サーヤも合格だの。よく頑張ったの』

「やっちゃあ!」

ばんざーいして、ぴょんぴょんです。

『サーヤ、良かったね~』

「あい!」

ぼすっ♪一足先に合格してたハクに抱きついて、もふもふを堪能します!ご褒美もふもふ~♪

『あとは、モモとスイだのぉ』

『中々難しいの』

そうなのです。どうしても双子は⋯


ドガーンっ

ぴゅう~『む~うう、また~』

きゅう~『こげちゃった~』

上手くいかないみたいです。モモは悔しがって、スイはちょっと落ち込んでます。


『ふ~む。さすがエンシェントドラゴン様のお子たちだの』

『まだ赤子で、この力はさすがだのぉ。だがの、加減は大事だからのぉ』


ぴゅきゅ~『『う~』』

あ~双子が落ち込んでる~


『もう少し柔らかい溜め方ができたらの』

『何か、柔らかいのが実感出来るような見本はないかのぉ』

「うにゅ?」

お見本?柔らかい?⋯なにか、浮かんだような~?ん~?


ぷりゅんっ


「ふあっ!わかっちゃ~!」

あれだ!


『え~?なぁに~?』

くふふふふ。柔らかくて、ぷりゅんぷりゅん⋯それは


「あうる~ある~!ちびすらちゃ~ん!」

スライムさんたち!!理想的なぷるるんぼでぃ!水まんじゅう!じゅるり。


ぷるん『呼んだ?』

ぷるる『なんだ?』

ぷるぷるん『『『⋯⋯』』』


「ぷりゅんぷりゅんにょ、みじゅまんじゅう、やわりゃかぼでぃ~♪」じゅるり

ほら!最高のお見本!


ぷるる『『ヒッ!食べられる?』』

ぷるる~『『『⋯⋯っ』』』ガタガタ


「う?たべにゃい。もも、すいこまってりゅ。みちて?」じゅるり。

『サーヤ、お口光らせたらダメだよ~』

「う?」

光ってないよ?じゅるり。


ぷるる『『み、見せる?』』

ぷるる~『『『⋯⋯』』』

なんでふるえてるのかな~?


「あい。じぃじ、かめじぃ、おみほん♪」

どうかな?どうかな?


『なるほどのぉ。アウル様たちかのぉ。サーヤ、いい考えだのぉ』うんうん

「えへ~?」

やっちゃあ!


『アウル様、アル様、すみませんがモモとスイの手に乗ってもらえませんかの』

ぷるる『『そういうことかぁ』』

ぷるるん『『⋯⋯』』ぴょんっ

おお!まずはちびすらちゃんが!


ぴゅいきゅい『『ぷにぷに~』』

お~モモとスイがちびすらちゃんをつんつんしてる!


ぷるる『わたしたちにはまだ敵わない』

ぷるる『魅惑のボディ』

ぴょんぴょんっ

今度はアウルとアル!自分で、みわくのぼでぃだって!水まんじゅうだと思うけどな。じゅるり。


ぴゅいきゅい『『もちもちぷにぷに~』』

ぷるるん『『ふふふ。当然』』

いいなぁ。サーヤもむにむにしたい~


ぴゅいきゅい『『やれそうなきがする~』』

ぷるるん『『それは良かった』』

やったね!期待通り!がんばれ~!


『アウル様アル様、ありがとうございますじゃ。ちびすらたちもの』

『では、やってみようかのぉ、二人とも』

じぃじたちが、双子に言うと


ぴゅいきゅい!『『がんばる~!』』

ぴゅい~『ぷにぷに~』

きゅい~『やわやわ~』

ぽわっ


「ふお~?」

『ふむ。さっきまでと違うの』

『そうだのぉ』


ぴゅいきゅい『『ぷよぷよ~んっ』』


「う?」

『『ぶっ』』

双子の掛け声に、ずるっとじぃじたちがすべったけど


『ゆっくり飛んでってるね~』

「ゆりぇてりゅ~」

ぷよんぷよんしてる~

ぷるるん『『⋯そこまでぷるぷるさせなくても』』

モデルのアウルたちも複雑そうです。


ゆっくりぷるぷる飛んでった、プルプルたまが~


ぽひゅっぽひゅっ

当たりました。

ぴゅい『こわさなかった~』

きゅい『こげなかたった~』

うん。そうだね~


『そ、そうじゃの。たしかに壊さなかったし、焦げもしなかったがのぉ』

『サーヤが歩いてるくらいの速さだの』

じぃじ?どういう意味?


ぴゅいきゅい『『だめ~?』』

モモとスイが首傾げて聞いてます。

『いや、あとはスピードかのぉ』

『今の柔らかさのまま、速くできるかの』

じぃじたち、ことば選んでるね~


ぴゅいきゅい『『わかった~』』

ぽわ~

ぴゅいきゅい『『ぷにぷに~』』

おお?さっきよりたまがぷるぷる?

ぴゅいきゅい『『ぷしゅっ!』』

ぷしゅ?

「ふお~?」

『震えながらすごい速くなったね~』

ぷゆぷゆ震えるたまが高速で

ぱしゅぱしゅっ!

ぴゅいきゅい『『あたった~』』

わ~いって、喜んでるけどぉ


「にゃんだりょ?」

『なんかが、変だよね~?』

ハクもそう思う?

『こりゃまた、不思議な技が』

『完成したみたいだのぉ』

ぷるん『当たったとこだけ』

ぷるる『ぷるぷるしてる』

ぷるるん『『⋯⋯』』こくこく

やっぱり~?


ぴゅいきゅい『『もういっかい!ぷっしゅーっ』』


ぷよぷよぷよぷよ~

ぱしゅぱしゅっ

ぴゅいきゅい『『あたった~!じぃじ~』』


『そ、そうだの。できたの。できたのかの?』

『どうなのかのぉ?まあ、成功かのぉ?』

じぃじたち、首ひねひね?


ぴゅいきゅい『『わ~い!』』

「やっちゃ~」

『良かったね~。これで海苔作りにも行けるね~』

ぴゅいきゅい『『いこ~!』』

「いこ~はく~」

『いいよ~はい。乗って~』

「あ~い!もふもふ~」

ハクはちゃんとサーヤが乗れるように低くなってくれます。

ぴゅいきゅい『『じぃじ~かめじぃ~スライムさんたちも、ありがとう~』』

「あいがちょ」

『ありがとう~先に行くね~』

さあ、のりだ~!!


ぷるん『あれは、なんだろ?』

ぷるる『新技⋯』

『絶対に妙な振動があるのぉ』

ぼろっ

『あっ、今になって崩れたの』


しーん


『うむ。先程似たようなものを見たような?これは、後でジーニ様に相談かの?』

『そうした方が良さそうだのぉ』

ぷるるん『『まさかの展開⋯』』

はあ~あぁ


「にょ~り♪にょ~り」

ぴゅいきゅい『『の~り♪の~り♪』』

『の~り♪の~り♪』

海苔、楽しみだね~♪


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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