第406話 お茶の時間

とんとんとん。

「いちゃちゃ」

とんとんとん。


腰が痛くなっちゃったよ。


『中々大変だね~』こきこき

ぴゅいきゅい『『ほんと~』』

『『『たいへん~』』』

『ぼく、毎日手伝いに来ようかな』

『ぼくも手伝う~』

みゃあ「ココロはかんしゃしてたべるにゃ」

『姫もなのだ』

ガーガーさんたちに続いて水草をとってるちびっこ同盟、なかなか大変です。


でも、

『がー!そっちー!』ばしゃばしゃっ

『がー!あっちー!』ばしゃばしゃっ

『がー!つかまえたー!』ばしゃんっ

『『『やったー!』』』

がーがーさんたちはスイスイ泳いで逃げる水草も順調に捕まえてます。

高級水まんじゅうの元も⋯じゅるり。

早くみんなが食べれるくらいたまらないかな~?うへへ。

『サーヤ~お顔きらきらになってるよ~』

なんですか?ハク。そんなことにはなってませんよ。ごしごし


〖サーヤ、みんな、そろそろ休憩しましょうか〗

『そうですわね。みんな、綺麗にしてお茶に致しましょう』

『田んぼから上がるにゃ』

「あ~い!」

ジーニ様とアイナ様たちが呼びに来てくれました。


『ガーガーさんたちはどうする~?』

ハクがガーガーさんたちに聞くと

『ガー。まだ、全部見回ってないから』

『ガー。まだ田んぼにいるよ』

『そっかあ。がんばって~』

「あしょんでくりぇて、あいがちょ」

ぴゅいきゅい『『ありがと~』』

『『また遊ぼうね』』

『『『おてつだいするよ~』』』


『ガー!まってるよ~』

『ガー!じゃあ、行ってくるね~』

『『ガー!』』

バチャバチャバチャバチャッ


わ~行っちゃった~

「はやい~」

『見えなくなっちゃったね~』


『あらあらまあまあ、本当ね』

にゅっ

『そうとう、サーヤたちに合わせてくれてたみたいねぇ』

にゅっ


「ふあっ?」

『わあっ』

にゅって、突然結葉様とおばあちゃんが湧いてきました。でもなんか、全力疾走でもしたみたいに結葉様の髪の毛ぼさぼさ?

おばあちゃんも心なしか、

「じぇえじぇえ?」

ぜぇぜぇして、何してたの?


『あらあらまあまあ?』

『なんでもないのよぉ』

『『おほほほほ』』

「うにゅ~?」

怪しい⋯

『『おほほほほほほほ』』

すっごい怪しい⋯じとぉ


〖ふふ。この二人はね、ゲンをドワーフたちに売ったのよ〗

〖それで逃げてたんですよね〗

〖師匠、お労しい⋯〗す

「ふあっ?」

売った?おいちゃんを?

エル様、最近よくハンカチで目おさえてるね?


『お母様と凛さん、掛け合わせてはいけない気がしますわ⋯』

『確かににゃ。混ぜるな危険にゃ』

『『確かに』』うんうん

うわぁ~おばあちゃんたち何したの?

ギン様とアルコン様まで同意してる?


『売ったなんてひどいわぁ。みんなだってぇ、お酒飲みたさに乗ったじゃないのぉ』

『そうよねそうよね?』

結葉様?おばあちゃん?


しーん⋯

みんな黙ってあらぬ方向を向いちゃいました。これは⋯


『あ~。お父さん、おいちゃんいじめたの~?』

『え?い、いじめてなんかいないぞ?』

ハクがジト目で問い詰めると、慌てるギン様


ぴゅいきゅい~?『『おとうしゃん~?』』

さらにジト目の双子に、アルコン様は

『いや、あのな?いつでも大人は新しい酒を求めていてな?』

じとー

ぴゅいきゅい『『おとうしゃん』』

『う、うう』

ぴゅいきゅい~『『だめだめ~』』

『ぐうっ』グサッ

グサッと、アルコン様のお胸にまたまた何か刺さったみたいです。


『ジーニ様たちも』

『止めなかったんだ~』

〖〖〖え?そ、それは⋯〗〗〗

フルーとフライが神様たちにも疑いの目を向けると


『あーっ!じゃあさっきの』

『そっか!サーヤがおいちゃんのこえをきいたきがしたのは』

『あっ!たすけをもとめてたのかな?』

妖精トリオが思い出して叫びました!

「ふあっ?」

そうなの?

「おいちゃ~ん!」

ごめんね~ぇ!


『あらあらまあまあ、大丈夫よ』

『そうよぉ。大丈夫よぉ』

呑気に言うお二人。だけど


「ふちゃりは、ゆっちゃ、めっ!にゃ、きがしゅりゅ」

『そうだよね~?』

ぴゅいきゅい『『ね~?』』

そうだよねぇ?


『あらあらまあまあ』

『言われちゃったわねぇ』

反省してください?

『『しないんじゃないかな~?』』

『『『だよね~?』』』

そうかも?


〖こほん。ま、まあ、とにかくお茶にしましょう。ね?〗

「あ~い」

しかたないね~


『どうぞ。皆さん』

『紅茶と、ヨーグルトケーキです』

「ふぉっ?しんしゃく!」

相変わらずどこにでも現れるテーブルには美味しそうなケーキとお茶が並んでます。

美味しそう~♪じゅるり。


『はい。凛さんに教わって作ってみました』

『今回はお好みのコンフィチュールをかけてお召し上がりください』

山桜桃ちゃんと春陽くんが配膳しながら説明してくれます。いつもありがとうね。


〖紅茶?コンフィチュール?フルーツソースやジャムと違うの?〗

ジーニ様が不思議そうに聞きます。テーブルの上には色とりどりのコンフィチュールが並んでます。きれいです。


『うふふ。紅茶はね、緑茶と同じ葉なのよ。でもね、加工の過程が違うの。緑茶は和の物に合うけど、紅茶はケーキとか洋のお菓子に合うのよ。あっ、子供たちには飲みやすいようにミルクティーにしたわ。少しお砂糖も入れてね。大人はストレートにしてあるから、ご自分で調整してね』


おばあちゃんが紅茶について説明すると、


『育てる時にゲンからも話は聞いてたけど、本当に同じ葉なのぉ?全然色が違うのねぇ。香りも違うわぁ』

結葉様が、ん~って香りをかいでます。いい匂いだよね。


『自分でアレンジできるというのも面白いですわね』

『このレモンはどうするにゃ?』

ニャーニャにゃんがレモンの輪切りを指さすと


『レモンの輪切りを乗せてもいいのよ。レモンティーというの』

『へ~おもしろいにゃ』


『そうなのよ。紅茶はねハーブやスパイスと合わせたり、生のフルーツや、ジャムやお酒を入れたり、楽しみ方が色々あるのよ。もちろん茶葉の種類が違えば、もっと色々楽しめるわ』


『奥深いのですわね』

『これからが楽しみにゃ』

そうだね~色々あるよね。サーヤはチャイも好きだよ。


『それと、コンフィチュールは、ジャムやソースよりサラリとして、素材の形をあまり崩さないようにしてるのよ。ケーキが甘いから甘さも控えめよ』

おばあちゃんのこだわりです。ジャムはもっと煮詰めたものなんだって。


〖へ~色々試してみるわ。さあ、我慢できないから頂きましょ♪〗

ジーニ様も我慢できないって♪それじゃあ


「いちゃだきましゅ♪」

『『『『『いただきます♪』』』』

サーヤはいちごにしようかな~♪ブルーベリーもいいな~♪あの黄色いのはみかんかな?ん~と、じゃあ~


「いちご♪ちょ、ぶりゅーべりー、はんぶんこ♪」

『はい。サーヤちゃん今おかけしますね』

『紅茶もお代わりありますから、言ってくださいね』

「あい!あいがちょ!」

わ~い!ヨーグルトケーキ♪


『うふふ。これはサーヤたちが作ったクッキーを砕いて底に敷いたのよ』

「ふお~っ!しゃいりよう!」

『う~ん、リメイクと言って欲しかったかしら』

「う?」

どう違うのかな?

まあ、いっか♪ぱくっ


「しゅっぱあま♪おいち~♪」

『そう。よかったわね』

「あい!」

みんなは~?


『美味しいわ!やっぱりサーヤの真似してからのおかわりよね!』

『そうだよな!おれ、つぎあの黄色いのいくぞ』

フゥ、クゥ、あんまり食べるとお昼が入らないよ?


『おいしいおいしい~♪』

ぴゅいきゅい『『おいち~!』』

『『フルーツいっぱいかける!』』

『ん~あま~い』

『ん~すっぱ~い』

『ん~さわやか~』

ハクたちも、ケーキよりフルーツの方が山になってるよ?


「ふおう」

『あらあらまあまあ。こんなに喜んで貰えたら嬉しいわね~♪』

「たべしゅぎ、かりゃだにわりゅい⋯だいじぶかにゃ?」

『あら。偉いわね、サーヤ。でも、みんなよく動くから大丈夫じゃないかしら?』なでなで

「しょっか~」

えへへ。えらいって♪


そういえば、あっちは?

ぱしっ

「う?」

おめめが見えません。


『サーヤちゃん、食べてる時はよそ見はダメですよ(あれは見せたらダメです)』

『そうですよ。前見て食べましょう(教育的に見せたらダメです)』

『あらあらまあまあ。山桜桃ちゃんに春陽くん、いつもありがとうね(色々な意味で)』

『『いえ!これは使命だと思ってますので!(サーヤちゃんに悪影響を与える訳にはいきません!)』』

『そ、そう。ありがとう(苦労かけるわねぇ)』


「うにゅ?」

なんか、言葉以外にも色々あるような?まあ、いっかあ。おててもどけてくれたので、またまた、ぱくっ

「おいち♪」

さすがおばあちゃんのレシピです!


『『良かったです(サーヤちゃんが素直で)』』

『よかったわね。サーヤ(色々と)』

「あい!」


お昼は何かな~♪


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m

フォロー、応援、感想や星など、ありがとうございます

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る