第405話 がーがー警備隊!

『『がーが♪』』

「がーが♪」

『『『『『がーが♪』』』』』

ぴゅいきゅい『『がーが♪』』

ぱしゃぱしゃ


『『がーがあ♪』』

「がーがあ♪」

『『『『『がーがあ♪』』』』』

ぴゅいきゅい『『がーがあ♪』』

ぱしゃぱしゃ


〖いやあん♪かわいい~♪みんなこっち向いて~♪はい、チーズ♪〗

はいっポーズ♪にこっ


ぱしゃっ

ジーニ様?ついにカメラの開発に?

〖違うわ~♪凛が、こう言うと、こっち向いてポーズとってくれるって、教えてくれたのよ♪〗


そっかあ。


『それで?お前たちは何してるんだ?』

おいちゃんが、苦笑いしながらきいてきたけど、見て分からないかな?


「がーがーけいびちゃい!」びしっ!

『の、見習いだよ~』

ぴゅいきゅい『『がーがー♪』』

「『『『『『がーがー♪』』』』』」

ね~♪


『がーがー警備隊?見習い?』

『ハクたちもか?』

アルコン様とギン様も不思議そうしています。

『そうだよ~』

ぴゅいきゅい『『がーがー♪』』


『がー。おいらたちの後ろについてもらって』

『一緒に田んぼの雑草とかとってもらってるんだがー』

『でも、逃げる水草はプロにおまかせがー』

『がー。またサーヤが引っ張られたら大変だもんね』


その節は、お騒がせしました。


「だいじぶ。ふちゅうにょ、とりゅ」

『ぼくがサーヤを見張ってるから大丈夫~♪』

「ぶー。だいじぶよ?」

見張らなくても。


『『『そうか。頼むぞハク』』』

『はーい♪』

おいちゃんとギン様だけじゃなくて、アルコン様までハモったー。

「ぶー」

大丈夫なのに~


今、新しく植えた田んぼの警備中なんだよ。

結葉様が遊んできていいよ♪って言ったから、ガーガーさんたちとお話して、がーがー警備隊の見習いさんになりました!ガーガーさんの真似っ子しながら、泥んこにもなれて、お仕事のお手伝いもできて、一石二鳥?さんちょう?です。


『あらあらまあまあ。ガーガーさんの邪魔になっちゃダメよ?』

「ぶー。じゅまちにゃい」

なんだか、みんながひどいです。

『そりゃ、前科があるからな』

『ああ。すいすい草の仲間に引きずられてたわねぇ。今回も青葉たち呼んでおいた方がいいかしらねぇ?』

おいちゃんが言うと結葉様もクスクスしながらいいます。思い出し笑い~ぃ。

「ぶー」

みんなも忘れていいのにぃ。


『まあまあ。パトロールの続きするんだがー』

「がー♪」

『『『『『がー♪』』』』』

ぴゅいきゅい『『やるがー♪』』

がんばるぞー!



やれやれ、チビたちは何を思いつくか分からないなぁと、思っていると


『それで?ゲン、今回の米は何か違うのか?匂いが少し違うようだが?』

スンスンと苗を嗅ぎながらギン様が聞いてきた。


『すごいな、ギン様。そんなこと分かるのか?』

まじで、驚いたぞ。


『まあな。意識して新しいものは嗅いで覚えるようにしているのだ』

『へぇ。ますます、すごいな。今回植えたのは、前回の食用の米と、新たに品種違いをもうひとつ。それから、餅が思いの外好評だったから、餅米を前回より増やしたぞ。それから、これが今までのと一番違うものだ。酒用の米だな』


『『『『『『酒だと!?』』』』』』ずずいっ


『うおっ!?』

お、親方たち!?いつの間に!?


『おい!今、酒って言ったな!?』

『『言ったよな!?』』

『これで酒ができるのかい!?』

『『どうなんだい!』』


『ち、近い!近い』

なんか怖いぞ!?鬼気迫ってるぞ!


『おう!いいから説明しやがれ!』ぶんぶん


うお、頭が揺れるっ がくがく

『お、おう。そうだよ。日本酒は米から作るんだよ。まだ必要な物はあるけどな、まずは仕込むためにもある程度量は必要だからな。試しに植えてみたんだよ』


まだ酒つくるための蔵やら、樽やら色々必要だけどな。あっ蒸し器もいるのか?大きな布とかも頼まないとな。


『おう。『日本酒は』って言ったな?他にもあるのか?』

ん?他の酒か?


『そうだな、麦からはビールとか、焼酎。あっ、焼酎は芋とか、さとうきびとかからも作るな。あとは、果実からも色々できるな』

ん?ブランデーは果実酒から蒸留して、ウイスキーは穀物酒から作るんだっけか?


『とりあえず、凛さんが料理に日本酒使いたいし、ミリンに酢も欲しいみたいだからな』

俺も欲しいけど。やっぱり日本食には欠かせないんだよな。うん。


『ほうほう。そうか、わしらの作る酒とは違うな』ニヤリ

『そんじゃ、行こうか』ニヤリ

『どこに作るよ』

『そりゃ、酒ならうちらの集落の近くだろ?』

『誰かしらいるしね?』

『子供らの遊び場にするには危ないだろうしね』


ん?

『ちょ、ちょっと待て?行くって?どこに?』

なんでそんな話になる!?


『決まってんだろ?酒蔵作るんだよ』ニヤリ


は?

『酒蔵?な、なんで?』

俺、口に出してたか!?


『お前、向こうで樽とか試しに作ったんだろ?まだ小さいとか言ってたらしいじゃねぇか』


あ?た、たしかに?

『蒸留とかなんたらとかも言ったらしいじゃねぇか』


そ、そういや、酒しこたま飲まされた時に口走ったような?


『果実酒はぁ、私も飲みたいわぁ』


ん?結葉様まで?

『ついでに、醤油とか味噌の蔵も作るからよ。お前がいないと分からないだろうがよ。そうだよな?凛さん』


んん?凛さん?

『あらあらまあまあ。だってぇ、早くお味噌欲しいんだものぉ。おかみさんにちょーっと、相談したのよぉ』おほほ


ま、まさか?


『だからね?どうせならゲンが知ってる酒を聞き出そうと思ってさ』ニヤリ

『そしたら、結葉様と凛が『さりげなく会話の中で聞いた方がきっと楽しいわよ♪』っていうからさ』ニヤリ

『いやぁ想像以上に色々聞けたねぇ』ニヤリ


結葉様、凛さん?どこ行った?

目で探すと、体の大きいアルコン様たちの後ろにこそこそ移動する二人が⋯


『結葉様?凛さん?どこへ行くんだ?』

ピタッと、止まる二人

『え?べつにぃ?』

『あらあらまあまあ?何かしら?』


明らかに挙動不審だな?おい。

『二人して、はめたな?』


『『な、なんのこと?じゃ、じゃあ、失礼!おほほほほ』』

ダッーシュ!


『あっ待ちやがれ!』

ガシッガシッ


え?

『待つのはおめぇだ。ゲン』

『さぁ行くぞ!』

ズルズルズルズル


『ちょ、ちょっと待て、俺はまだ畑に⋯っ!』

ズルズルとドワーフのぶっとい腕に引きずられる俺

『大丈夫!ぽぽたちがいるだろ!な?』


『『『えええ!?わ、分かっただ?』』』

いや、分かってねぇよな?


『だ、誰かっ!』

アルコン様たちの方を見ると、みんな手を振っていた

『すまん。酒は飲みたい』

〖そうね。頑張って〗

〖美味しいお酒お待ちしてます〗

〖師匠ならできます〗


『う、裏切り者~っ!』

酒飲みたさに俺を売ったな!?


『さあさ、行くよ!ゲン』

『楽しみだね~』

『はやく酒盛りしたいね~』

『『『わはははっ』』』


あああっ

『サーヤ~助けろ~!』


「う?」

おいちゃん?

キョロキョロ見たけどいないね?気のせいか~

「があがあ♪」

『『『『『があがあ♪』』』』』

『『ぴゅいきゅい♪』』


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。本編再開です。

いつも応援、感想ありがとうございます。

フォローや星もありがとうございます。

改めまして、今年もよろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る