第404話 何作る?

すみません。本日こちらが二話目です。

よろしくお願いします

☆。.:*・゜☆。.:*・゜


「ふぎゃああああっ」

しゃかしゃかしゃかしゃかっ

だれか助けて~!


『⋯ほら、あと最後のガーガーさんだけだよ。頑張って』

「ふみゃ~あああっ」

ばしゃばしゃばしゃばしゃっ

大ちゃん、スパルター!鬼は、鬼はここにいるよぉぉぉ


『ガー!?こないで~!』

ばしゃばしゃばしゃばしゃっ


『⋯まてまてー』

「ふぎゃああああっ」

大ちゃん、棒読みが怖いー!


大ちゃんの無表情と棒読みが怖すぎて、ちびっこたちも妖精たちも、がーがーさんたちも、いつも以上に必死に逃げたから、サーヤがもうヘロヘロです。でも、ようやくがーがーさんがあと一羽!


『⋯ほらほら、サーヤ足動かして』

「ふぎゃあああっ」

鬼ーっ!しゃかしゃかしゃかしゃか


『⋯はい。つーかまーえたー』

『があ!?』

「ふみゃあ!」

たっち!


『が~つかまっちゃった~』

『⋯お疲れ様』

「ふにゃあぁぁ~」

終わった~最後のガーガーさんつかまえた~。

目が回る~足がたこ~。もううごけない~。

ぶらーんとずるずると、みんなのとこに戻ると(戻されると)


『お疲れ。大地、よくやってくれたな』

おいちゃん、なに言ってんの?

『⋯それほどでも』てれ

だいちゃんも、なに言ってんの?

「きゅう⋯」ばたんっ

鬼だ、鬼が二人もいる~


『あらあらまあまあ、サーヤ、とんでもない目にあったわねぇ』

「おばあちゃん⋯」うりゅう⋯

声がしたから抱きつこうとしたのに、おばあちゃんてば、まだジーニ様のお胸に張り付いたままなんだね⋯


〖離れてくれないのよぉ〗ぐぐぐっ

『あらあらまあまあ』ぽふぽふぽふっ

そうみたいだね。おばあちゃんが

「ごめしゃい」


『サーヤ~大丈夫~?』

「はく~ぅ」うりゅうりゅ

ハクたちが心配して来てくれました。顔、ぺろんってされます。

ぴゅいきゅい『『ないてりゅ』』なでなで

『おいかけっこしてた』

『はずなのにね~?』

『あれは』

『あそびじゃ』

『なかったね』

みゃあ『しごきだにゃ~』

『きゃはは、しごき~』


「あい」えぐえぐ

サーヤもそう思う~


『がー?おかしいな?』

『あそんでたはずなのに』

『ね~?』

『が~、こわかった』

『とくに、だいちさまの』

『『『『『まてまてー』』』』』ぶるぶる


『⋯ええ?ちびっ子に合わせて、かわいさを出したのに』


『『『『『ええ~』』』』』

『『『『『こわい~』』』』』

ガーガーさんも、ちびっこも妖精さんも、みんなで全否定。

ガーガーさんたちもごめんね。あの棒読みは怖いよね


『クリーン。よいしょっ』ピカッ

「う?」

綺麗になったら抱っこされました。

『まったくぅ、なんでこうなったのかしらねぇ?ねぇ?サーヤ』よしよし

「わかりゃにゃい」

結葉様でした。ほんとに分かりません。サーヤ、楽しく遊んでたはずなのに。しくしく


〖ヒール〗

「うにゅ?」

ありゃ?なんかぽかぽか?

〖回復魔法ですよ。楽になりましたか?〗

「う。えりゅしゃま、あいがちょ」

〖いいえ。頑張りましたね〗

なでなで。

「あい⋯」しくしく。

エルさまも優しいです。


『サーヤ、それじゃあ、畑どうするぅ?』

「う?はちゃけ?」

なんだっけ?

『そうよぉ。せっかくまた耕したんだしぃ?畑はキラキラよぉ。ほらぁ、おかげで見てぇ?』

結葉様が促すその先には



『ま、まぶしいですわぁ~』

『ご主人、しっかりするにゃ~!』

『ニャーニャ、わたくし、やりきりましたわ⋯』

『わかってるにゃ!あの石の山が証拠にゃ!』

『ニャーニャ⋯あり、がとう⋯』

ぱたり⋯

『ごしゅじーん!!』


しーん⋯


あ、アイナ様、あの後も続けてたの?

『ねぇ?アイナの死を無駄には出来ないでしょう?』


『死んでませんわ~』

『死んでないにゃ!』


「あ、あう」

結葉様?アイナ様とニャーニャにゃんを勝手に殺さないで⋯


『というわけでぇ、何作るのぉ?』

ひくっ。結葉様、ひどい⋯


「えっちょ?おばあちゃん、はくしゃい、しょうが?」

さっき言ってたよね?

『あらあらまあまあ。私にも聞いてくれるの?出来れば、あとこんにゃく芋とか、里芋、春菊⋯』

「うにゅ~」

春菊は~いらないかな~


『あらあらまあまあ、かわいいお顔が台無しよ。春菊、美味しいのよ?』

ぷるぷる。にがにがです。あと、匂いが苦手です。


『仕方ないわね?それじゃ、水菜は?』

それならいいかな~


『そう。それから、やっぱり、お大根と、せっかくだから、お葱や人参も、煮物に適した物が欲しいわね~。あ、あと、餃子にしたいならニラがいるわよ?ニンニクは入れない方がサーヤは好きだから、生姜さえあればいいしね?キャベツにするか、白菜にするかは、気分でね』

「あい。あちょは?かれーちょか?」

『カレーは匂い問題を何とかしてからね。あとは、まだまだお野菜とかおいおいね。サーヤは?』


サーヤはやっぱり~

「りぇんこん」じゅるり


『ぶれないわね。はさみ揚げにしても、煮物や天ぷらも美味しいものね』

「あい。おいち」じゅるり

つくねもお願い~


『ゲンさんは、タケノコよね?普通のタケノコだけかしらね?』

「しゃあ?」

『ん?孟宗竹か?どうなるか分からないからな。まずは普通の竹で様子見よう』

おいちゃん、湧いてきました。

『湧くって、ボーフラみたいに⋯』

そんことおもってないよ?


『キノコも舞茸とかしめじとか、色々種類欲しいわね。お鍋にも、炒め物にも、お味噌出来たらお味噌汁にも使えるし』

『やっぱり、味噌、醤油は欲しいな』

『あと、日本酒作るなら酒米も欲しいわよね』

『そうだな』

「もやち⋯」

急に浮かびました

『もやし⋯』

『あらあらまあまあ。ほんとに子供らしからぬ発想よねぇ』

そうかな?もやし、おいしいよ?


『ねえ?とにかく色々あるのねぇ?』

「あっ」

結葉様、忘れてました。

「ごめしゃい」

ほったらかしして。

『いいのよぉ。美味しいものたべられるならぁ』

「あいがちょ」

『じゃあ、サーヤ種出して、あとは、ゲンと相談しながらやるから、みんなと遊んでらっしゃいなぁ』

「いいにょ?」

『いいのよぉ。今度は楽しく遊んでくるのよぉ』

「あい!」

結葉様優しい~♪


『はい。じゃあ、種出して?』

「あい。でりょ~」

結葉様が出したお皿に種をどんどん出します。制限もだいぶなくなりました。


『はい。じゃあ、行ってらっしゃぁい』

「あい!いっちぇきましゅ!はく~」

『うん。あそぼ~』

わーい!こんどこそ、普通に遊ぶぞー!



『お母様⋯なぜサーヤちゃんにだけ』

『まともなんだろにゃ⋯』

『少しは私たちにも』

『『優しさが欲しい(にゃ)ですわ~』』


〖アイナ、ニャーニャ、不憫だわ〗

〖気を確かに⋯〗ううっ

〖結葉、罪作りですね〗


結葉様被害者の会、どれだけいるのか⋯


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読み頂きありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)感想や星、フォロー、応援などありがとうございます。

明日からまた番外編です。おつき合い頂けたら嬉しいです。

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