第388話 ドワーフさんたちを見せてもらおう!

う~んう~ん、どうしよう~

例のごとく、髪の毛わしゃわしゃわしゃ~!


ドワーフさんたちのお名前~

ドワーフさん、土と仲良しなんだよね?土を触ったらなんか思いつくかな~?

さわさわさわさわ


うにゃーっ分からないよ~っ

ばりばりばりばり

ワンコのように前足?で土を掘り~


ふぎゃーっ

ばばばばばばばば

にゃんこのように後ろ足で砂をかけ~


〖あ~ん♪新バージョン♪かわいいわ~♪〗

〖お母様⋯〗

〖シア、無駄ですよ〗


『あれはぁ、触るってレベルじゃないわねぇ』

『そうですわねぇ』


『ぼくもやる~♪』

ばばばばばばばばっ

みゃ『ココロもやるにゃ♪』

しゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃっ

『ハク、止めなさい!周りが土だらけになるぞ』

『ココロも止めるにゃ!』

『は~い。お父さん』

みゃ『わかったにゃ~』


みんなサーヤを見物⋯


うわ~ん!思いつかないよ~!

そうだぁいっそ

「てっちゃん、こうちゃん、せきちゃん」

とか⋯よくない?


『サーヤ、それ鉄・鉱・石って、鉄鉱石ばらしただけだろ?却下だ!』


うううっおいちゃんひどい~!

いい案だと思ったのに~ぃっ

あああ、頭をバリバリ、空を仰いで

「てっこう、こんごう、てんきよほう⋯」

『お前それ、もしかして』

『あらあらまあまあ、ヤ〇坊マ〇坊天気予報~のノリねぇ』

『却下だ。なんだ天気予報って。わかるやついねぇだろが⋯』


うううっおいちゃんがいじめる~う

誰か~お名前を~

ゴロゴロゴロゴロ


『あ~サーヤが壊れてるなぁ』

『なんだか、悪いねぇ』

『ありゃ、マジ泣きしてるよな?』

『滂沱の涙ってやつだねぇ』

『あぁあぁ。採掘してる俺たちみたいな動きまで始めたぞ』

『腰が入ってないねぇ』

ドワーフさんたち最後ひどい⋯



『はいはい。せっかくのおばあちゃんとお揃いのお洋服がダメになっちゃうわよ~』

ぽんぽん。ってはたきながら『クリア』ってフゥが綺麗にしてくれました。

『ほら、また見せてもらおうな。まずは親方達からか?』

ひょい。いつものようにクゥがお膝に座らせてくれます。

「あい」

えぐえぐ


『いよいよですわねぇ』

『そうにゃね~』

『親方たち、頑張ってくださいませ』

『がんばるにゃ!』

アイナ様たちがドワーフさんたちを応援します。


『何言ってんだ?』

『頑張るのはサーヤちゃんだろ?』

不思議がるドワーフさんたちに


『まあ、そのうち分かる』

ぽんぽん

ギン様が親方の肩を叩きます。


『な、なんだなんだ?』

『みんなの目が?

『な、なんか生ぬるいっつうか?』

『遠い目と言うか?』

ドワーフさんたち、訳分からない感じですね。


『今にわかるさ』ぽん

ぽんっと今度はアルコン様が⋯


『まあ、頑張るんだの』

『そうだのぉ』

じぃじ達は完全に憐れんでます。

『『が、頑張ってください!』』

山桜桃ちゃんと春陽くんが涙目で応援します。


『な、なんなんだ?』

『なんだろね?』

なんでしょうね。


『あらあらまあまあ?何かしらね?この状況?』

『まあ、見てればわかるよ』

おばあちゃんまで不思議そうです。


『ほら、サーヤ。お願いするんでしょ?』

『がんばれ!』

「あい」ぐすん

「どわーふしゃんちゃち、みちぇてくだちゃい」ぺこり


『な、なにを見せるんだ?』

『な、なんだろね?』

腰が引けてますね。大丈夫ですよ。食べたりしません。


『名前をつけるのに特徴を知りたいのよね?』

「あい」

『なのでよろしくお願いします』

「ちましゅ」

フゥとクゥがまたお手伝いしてくれます。


『わ、分かったよ』

『お手柔らかにね?』

そんなヒクヒクしなくても、食べませんよ?


『まず、親方たちね』

「おひげ、りっぱにぇ」

『そうだな。三人とも立派だな』

じ~い

『お、おう。ありがとな?』


「きんにく、むきむき、しゅごいにぇー」

『そうね。腕とか凄いわよね』

『おれの何倍あるんだろな』

じ~い


『おう!岩だって簡単に砕いてやるぞ!』

『『ふんっ』』

おお!力こぶ!すごい!


『う~ん。見た目的にはあまり違いがないのかしら?』

「しょだね~?」

もじゃもじゃ長い髪の毛に!とんがり帽子。ぽっこりお腹に『筋肉だぞ!』太い足『これも筋肉だぞ!』爪先がぴょんってしたお靴が可愛いです『かっこいいだろ!』かわいいです。


『もっと近くで顔見せてもらうしかないんじゃないか?』

「しょだね~」

『じゃあ、近づきましょう』

じりじりじりじり

ハイハイの状態で近寄る三人。その目はドワーフさんたちを見つめたまま⋯じいぃ~


『お、おう?』

『なんだなんだ?』

『目、目が怖いぞ?』

じりじりっガシッ!

『『『え?』』』

がしっ?後退りが止められた!


『ア、アルコン様?』

『ギン様に吹雪様まで?』

『な、なんですか?』

なぜ押さえるんだ?


『逃げるな。がんばれ』

『まだまだこれからだ』

『そうだな。誰しも通る道だな』

な、なぜ目をそらすんだ?

そんなことを思ってると、真下から


「まゆげ、りっぱにぇ?」

『そうね。太い眉毛ね。強そう』

『おれの二倍はありそうだな』

さっきからクゥは自分と比べてますね


『『『うお?』』』

いつの間に?


「ちゅぶらにゃ、おめめ、かわい♪」

『そうね。おめめはかわいいかもね』

『ん~、三人とも色が違うかな?』

じい~じい~じい~


『『『や、やめ⋯』』』


『親方方、頑張ってくださいませ』

『これからにゃ!』

な、なんだと?


「ほんちょだ~。きりゃきりゃ!」

『そうね。きらきらね』

『宝石みたいだな』

じい~じい~じいいい


『か、勘弁してくれ』

『サーヤたちの方がよっぽど』

『キラキラだよな』


『まだまだだのぉ』

『これからだの』

ええ?まだ終わらないのか?


「うにゅ~?おやかちゃ、きんいりょ?ぎんいりょ?いりょいりょきりゃきりゃ?」

『あら?ほんとに不思議な色ね?』

『親方、もっと目を開けてください』

『ええ?や、やだよ』

ダメです。あけて?じいいっ


ぷるるん『『手伝う』』ぐいっ

『くうっ!』

『兄貴っ』

『親方っ』

スライム夫婦が親方の目を上と下に⋯

「うにゅ~だいやもんぢょ、みちゃい?」

きらきら~

『『お~たしかに』』

ふむふむ


『『『す、すごいね』』』

『次はおかみさんたちですわね』

『心の準備しとくにゃ』

『『『えええ?』』』


「ちゅぎいこ~」

次は弟さん~


ぷるるん『『了解』』

ぽいっ!ぴょん!

親方をポイして弟さんに!


『ゔっ、く、食われる⋯』

『逃げるな弟。お前も耐えろ』

『親方、自分と同じ目に合わせようとしてるな?』

だから!食べないよ?


じい~い

『弟さんは、黒に近いか?』

『でも、やっぱりキラキラよね?』

「ん~ちゅやちゅや?」

『『たしかに』』

つやつやで~

「ふっくりゃ、くりょまめ⋯」

おいしそう。じゅるり


『ヒッ?ワシは食えないぞっ』

食べませんよ?んもう!

『さすがにやめてあげて、サーヤ』

『そうだな。次行こう』

「あい」

『ふ~~ぅ』

失礼ですね?だから、食べません!


「だいくのおっちゃん」

行きますよ!


ぷるるん『『了解』』

ぽいっ!ぴょんっ!

スライム夫婦、良いお仕事!


『う、うわ』

『『逃げるな。耐えろ』』ガシッ

『お、お前らっ離せ』

『『誰が離すか』』

親方兄弟、大工のおっちゃんも道連れ!


『あらあらまあまあ、サーヤったら⋯』

『後で順番回ってくるぞ』

『あらあらまあまあ』

なんですか?


「うに~?おれんじ?ちゃいりょ?きいりょ?」

『大工さんは、柔らかい色ね~?』

『そうだなぁ。なんかに似てるな?』

『『「ん~?」』』

何かに?

ずずいっ!よく見ないと~


『近い近い近い!』

『『堪えろ!』』


ん~??

「あっ」

『『「はちみちゅ(つ)!」』』

「おいちいいりょ」じゅるり

『『そうだな(ね)』』じゅるり


『『『ひぃっ』』』

なんで三人で抱きついてるの?


『お~い、お前たち、やめてやれ~』

『あらあらまあまあ』


「ありゃ?ごめしゃい?」

『『つい⋯』』

気がついたら、おっちゃんのズボン掴んでました。

「えへ~?」にこっ

『『えへへ』』にへら~


『『『笑って誤魔化すな!』』』


ごめしゃい?えへ?

ごめんなさい。えへへ



こそこそ

『フゥとクゥがサーヤに似てる~』

ぴゅいきゅい『『ほんとだ~』』

『『そっくり~』』

『『『サーヤがうつった~』』』


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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