第389話 次は~

お名前を決めるため、親方たちはだいぶ見せてもらいました。


「ふみゅふみゅ」

こんなところでしょうか?

『ふむふむ。ってことは、もういいのか?ところで、腕組めてないぞ?』

「ぶー」

組めてるでしょ?ぷるぷる

『うん。そうね。でも、腕が解けないようにお洋服掴むのはやめましょうね?』

「うにゅにゅ」

ちょっとバランスとってるだけだよ。


そして、見られた親方たちは?


『な、なんだか、何かをごっそり削られた気がする。いや、吸われた?』

『兄貴は食べられそうにはならなかったじゃないか』

『そうだぞ。サーヤの顔見たか?口の周り光ってたぞ』

サーヤだけじゃなく、フゥとクゥにも見られた親方たちは、三人揃って力尽きた。がくうっ⋯


「うに?」

『どうしたんだろな?』

『どうしたのかしらね?』

どうしたのかな?なんで地べたに四つん這いになってるのかな?

フゥとクゥにも分からないみたいです。


『相変わらずの破壊力ですわねぇ』

『すごいにゃよね~』

きゅるる『フゥとクゥまでサーヤ化してるような?』

なんですか?皆さん?



『ん~それじゃ、親方たちはもう大丈夫なのね?』

「あい」

フゥが改めて確認してきます。親方たちのおめ目、アウルとアルも手伝ってくれたからね。大丈夫だよ。


『それじゃ、次はおかみさんたちだな』

『そうね、じゃあサーヤ』

「あい。みちてくだちゃい」ぺこり

今度はおかみさんたちの番だから、ちゃんとお願いします。


『い、いや、ほら、私らは適当で⋯ね?』

『そ、そうだね』

『適当でいいよ』

旦那さんたちがされたことを見てたおかみさんたち、逃げる!


「う?」

なんでじりじり下がるのかな?それじゃ見れないでしょ?そう思っていると


ガシッ

『『『え?』』』


〖ダメよ?サーヤが見せてっていってるでしょ?〗

『ジ、ジーニ様⋯』タラタラ


『そうよぉ。いたいけな二歳の女の子のお願いは叶えてあげないとねぇ』

『む、結葉様⋯』タラタラ


『だめですわよ?逃げないでちゃんと見せてあげてくださいませ』

『そうにゃ。誰しも通る道にゃ』

『ア、アイナ様にニャーニャまで⋯』タラタラ


今度はジーニ様たちがおかみさんたちを、確保!


〖はい。サーヤ。準備出来たわよ〗

『思う存分見ちゃってぇ~』

『ささ。どうぞ。サーヤちゃん、お願いしますわ』

『がんばるにゃ』


『『『そ、そんな⋯』』』

おかみさんたち、捧げられた!


「あ~い」

『じゃあ、見せてもらいましょうね』

『もう一度お願いしような』

「あい。みちてくだしゃい」

きらきらきらきら~


『うっ』

『わ、わかったよ』

『好きにしとくれ』

サーヤのキラキラおめめ攻撃炸裂!


「うにゅ?」

なんでそんなビクビクしてるのかな?まあ、いっか。それじゃあ始めよう!


「しんちょう、あんまり、たかくにゃいにぇ」

『ドワーフさんだからね』

『それに女性だしな。親方たちより、少し低いな』

ふむふむ


『ま、まあ、うちらは種族的にね』

『鉱石採掘する場所は狭いことが多いからね』

『小さくなったって聞いてるよ』

そうなんだ~


「かみにょけ、ながいにぇ」

『そうね。皆さんおさげにしてるわね』

『色は焦げ茶色っていうのか?』

「しょだね~」

それに、ふさふさです。


『う~ん、うちら、基本伸ばしっぱなしだからね』

『そうだね。でも、邪魔だからね』

『ひょいひょいっと編んじまうね』

そっか~


『やっぱり、筋肉質よね』

『均整が取れてるって言うのかな?』

「しゃわってい~?」

きらきらきらきら


『あ、ああ』

『腕とかなら』

『まあ、鍛えてるしね』

ほおほお。それじゃ


てててっ

『ああ、そんなヨタヨタ走らんでも』

むにむに

『ふはは、こしょばいね』

ぺしぺし

『あはは、撫でてくれてるのかい?』


「ふお~」

しゅごい~かたい~


さわさわさわさわ

『ひゃひゃひゃ』

『サ、サーヤちゃん、くすぐったいよ』

『勘弁しとくれ』

「う?わかっちゃ~。あいがちょ」

ぺこっ

『『『う、うん』』』


てててっぽすっ

クゥのお膝に戻ります。


『お帰り』

「たぢゃいみゃ」

『どうだった?違いはあった?』

「うにゅ~おんにゃじ」

『そうか』

『それじゃ、やっぱりお顔を見せてもらいましょう』

「あ~い」

じりじりじりじり

またもや三人ハイハイ⋯


『『『き、来た⋯』』』

なんですか?大丈夫ですよ


「まゆげ、きりっ」

『そうね、凛々しい感じね』

『でも、優しい感じもするぞ』

じい~


『『『うう』』』


「やっぱち、おめめ、かわいい♪」

『そうね。かわいいわね』

『やっぱり色が違うな』

じい~じい~じい~


『『『うううっ』』』

三人、逃げたいが、すぐ後ろには


〖『『『⋯⋯』』』〗

ジーニ様たちが無言でニコニコ。

ついでに逃げたら~ってアウルとアルがお手てをうにょうにょしてます。

逃げられません。


『あ~来たな』

『あれ、反則だよな』

『そうだよな』

『『『ま、がんばれ』』』

ドワーフのおっちゃんたち、なんか言ってます。なんですか?


『おかみさんの目、赤い?』

『そうだな。なんか、こう力強い赤?』

「もえちぇる?」

『あ~たしかに』

『燃えてるみたいね』

じい~


『ううっ』

『すごいね』

『瞬きしてないよね』


「こんないち、あった?」

『『あったかも?』』

「あちょで、おいちゃんに、きこう」

『『そうだね』』

苦しい時のおいちゃん頼み~


『俺を巻き込むなよ』

『あらあらまあまあ』


「ちゅぎ~いこ~」

『そうね。弟さんの奥さんはぁ。あれ?モモの目に似てる?』

『あっホントだな。オレンジとピンクが混ざったような~?』

「きらきら、ちゅるちゅる」

『たしかに、さっきのおかみさんの目もだけど、磨いたみたいに綺麗よね~』

『そうだな。つるつるぴかぴか?』

「にぇ~♪あめちゃんみちゃい。おいちしょう」じゅるり


『ひいっ』ぞくうっ

『あ、あはは。なんか、食べられそうでもあるね?』

『なんか、いたたまれないね』

なんですか?おめめ、隠さないで?アウルとアルが行くよ?


『じゃあ、大工さんの奥さんは?』

『あっ、すごい。濃い青?』

「むりゃしゃき?ぽい?」

じいいいい もっとちゃんと見たくて近づきます、


『ひっ!』びくぅっ

『『がまんだよ!』』ガシッ

『そんな!?』

両脇が道連れにした!


見せて~?じいいいい


『やっぱりキラキラしてるわね~』

『不思議な色だな?』

「あい。きりぇいにゃ、あお?」

こんな鳥さんいたような?


『『『うううっ』』』ぶるぶる

なんで震えてるのかな?食べたりしないよ?


『がんばってください!』

『きっと、あと少しです!』

山桜桃ちゃんと春陽くんが応援します。

なんか、みんなサーヤたちを応援してくれないね?


『ん~、やっぱり目の色かな?決め手は』

『なんかいいのありそうか?』

「ん~なんちょなく。おいちゃんに、きく」

『そうね。ゲンさんがいてくれて良かったわね』

「あい。たしゅかりゅ」

ふい~い


『だから巻き込むなよ』

『あらあらまあまあ』

手伝ってね?


『お、終わったのかい?』

『多分?』

『きらきらはどっちだよ~』

『『『は~あああ』』』

おかみさんたちも力尽きたっ!がくうっ


なんですか?大事なことだったんですよ。



『出たね~サーヤの必殺』

ぴゅいきゅい『『きらきらこうげき~♪』』

『フゥとクゥもだよ』

『たしかに~』

『『『うつった~?』』』

みゃ『そうかもにゃ~』

『キャハハ~』

『どんな名前になるだかな?』

『どんなだろな?』

『おはなかな~?』

きゅるるん『『『『『『『たのしみ~♪』』』』』』』



☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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