第366話 シャンプーとコンディショナーを?

とてとてとて


「もふもふ~♪ふわふわもふもふ~♪」

『そうでしょ~♪ぼくふわふわ~♪』

「あい!ごくらくごくらく~♪もふもふ~♪ふへへへ~」

わしゃわしゃわしゃわしゃ!

温泉からお家に戻る道、いつものようにハクの背中に乗っけてもらってます!


『サーヤ、あんまり動かないの。落ちちゃうわよ?』

「あ~い」

フゥが落ちないように背中を支えてくれてます。今は優しいお姉ちゃんです。

『ん?今は?』

「もふもふ~♪」

なんですか?気のせい気のせい♪


『すごいのだ~!もふもふなのだ~♪きゃはは!』

姫ちゃんもハクに寝っ転がってもふもふを堪能中~。

そうでしょそうでしょ?ハクのもふもふに埋もれてわしゃわしゃするの最高です!


『ぼく、温泉大好き~♪ぽかぽかだし、ふわふわ増し増しだから、サーヤも気持ちいいもんね~♪』

「あい!」

ハクはいい子だな~♪

「ふへへへへ~」

ぴゅいきゅい『『でた~』』

『『サーヤの』』

『『『ふへへへへ~』』』

みゃ~『おかおも、とけてるにゃ~』

なんですか?皆さん。フライとフルーも一緒にもふもふしちゃいますよ?もふもふもふもふ~♪

『『うきゃ~あ♪』』

『あ~サーヤが浮気してる~』

もふもふもふもふ~

「ふへへへへ~」

気持ちいい~♪

『もう!みんなせっかく綺麗にしたんだから落ちないでね』

大丈夫だよ♪優しいフゥがいるからね。

『もう!』

ふへへへ~


『それにしても、温泉ってのは、 ほんとにすごいね』

『体が芯から温まって、疲れが解される感じだね』

『肌も心なしかツヤとハリがでた気がするね~』

『腰痛と肩こりも楽になった気がするよ』

『『たしかに』』

ドワーフさんたちも、かなり驚いたみたいで、腕とか顔とかさすさすしながら歩いてます。温泉気に入ってくれて良かったね。


『ドワーフは風呂好きだからね、家にあるけど、沸かしたお湯と何が違うんだろうね?』

『不思議だよね。こりゃ、癖になるよ』

『シャンプーにコンディショナーだっけ?髪の毛がサラサラになるのもびっくりだね。⋯ぷっ』

「うにゅ?ぷ?」

何か笑えるとこあった?


『ぷっくくく』

あれ~?本格的にひとりで笑い出しちゃったよ~?


『な、なんだよ?不気味だね』

『なんだってんだい?』

おかみさんたちも不気味がってます。笑っているのは大工のおっちゃんの奥さんです。


『悪い悪い。い、いやさ~。くくっ。あとでうちの奴が、あれを使ったらさ~と思ってね?』

「う?」

ドワーフのおっちゃんが、シャンプーとコンディショナーを使うと?もじゃもじゃの髪とお髭が?


さらさら~♪指も通るよ~

ふわふわ~♪風にもそよぐよ~

キラキラ~♪つやつや天使の輪~


『『⋯ぶふっ』』

おかみさんたちが吹き出した!

『ぐふっ』

アイナ様も!

『にゅふっ』

ニャーニャにゃんも!

〖〖⋯⋯っ〗〗ぷるぷるぷるぷる

ジーニ様とシア様はふるえてます。

『あはははははは!』

結葉様がとうとう声を上げて笑いだしました!


それをきっかけに、みんなが笑いだしました。サーヤも、ちびっ子たちもです。

あれ?でも、髪の毛はもじゃもじゃだけど、お髭は気持ちよかったよ?


『ちょ、ちょっと、やめとくれよ!』

『な、なんてこと言うんだい!』

おかみさんたちがワハハハ笑ってます。

『ひー苦しい!やだよぉ!うちのまで想像しちまったじゃないか!』

『私もだよ!三人揃って風になびく輝く髪と髭!くふふっ』

『だから、悪かったよぉ!』

『『『アハハハハハ』』』

おかみさんたち、お互いにバシバシ肩を叩きあってます。


『ぐふっ。だ、ダメですわ。自信ないですわ』

『にゅふっ。ニャーニャもにゃ。顔見た途端に笑いだしそうにゃ!』

『『絶対ムリ(にゃ)ですわ~』』

アイナ様とニャーニャにゃんも笑いが止まらないみたいです。

みんなもだけどね。


『みんな~』

ぴゅいきゅい『『ついちゃったよ~』』

『『大丈夫~?』』

『『『きゃはは~♪』』』

みゃ『どきどきにゃ~』

ちびっ子たちが、にゅふにゅふしながら言います。


「ちゃだいみゃ~」

『ただいま~』

ぴゅいきゅい『『おんせん』』

『『気持ちよかった~♪』』

『『『きゃはは~♪』』』

みゃ『こうたいにゃ~』

みんなでただいまです。


『おかえり。ハク、みんな』

『おとうさ~ん♪もふもふになったよ~♪』

『そうか。良かったな』

「ぎんしゃま、こうちゃい♪」

温泉行ってきて!


〖くすくす。お待たせ。みんなでゆっくりしてきて〗

ジーニ様がみんなに温泉に行くように言ってくれます。えら~い!笑うのも、くすくすで済んでる~。

『うふふ。初めての人にはぁ、ちゃんと使い方教えてあげてねぇ』

『『『ぶふっ』』』

『ぐふっ』

『にゅふっ』

結葉様、絶対わざとだよね?ドワーフさん達とアイナ様たちが吹き出しちゃったよ?

『??はい。分かりました。では、皆さんを温泉へお連れします』

訳が分からないと言う感じのギン様。いいんだよ、分からなくて。


「いってらっちゃい」

『おとうさんも、もふもふになって来てね~♪』

ぴゅいきゅい『『おとうしゃんも、きれきれしてきて~』』

『シャンプーとリンス』

『ちゃんとしてきてね』

『『『きゃはは~♪』』』

みゃ『ボディソープもにゃ!』


『む。我もか?』

『あ、ああ。分かったよ』

絶対だよ!ギン様!


『『『ぶふっ』』』

『ぐふっ』

『にゅふっ』

ダメだよおかみさんたち。


『『??では、行ってきます』』

ギン様は何が何だか?という感じでみんなを温泉につれていきました。


パタンとドアが閉まると

〖〖もう、結葉!〗〗

『お母様、やめてください!もう!』

『ひどいにゃ!』

『え~?いいじゃないのぉ、あのくらいぃ』

とたんにアイナ様たちが詰め寄ります。

結葉様、絶対楽しんでるよね~?

『うふふ』


おかみさんたちは?

『『『ぶふっ』』』

あ~あ、しゃがみこんじゃってるよ~


みんな、一生懸命ドワーフのおっちゃん見ないように頑張ったよ!

早く戻ってこないかな~♪


「にゅふふ~」

『楽しみだね~』

ぴゅいきゅい『『ね~♪』』


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます(*^^*)

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