ある日のハロウィン日記① 番外編
ちょこっと寒い日が増えてきたかな?こっちの世界にも春夏秋冬って季節があるんだって!秋は美味しいものがいっぱいなるね♪
そんで、秋といえば~
「とりっくおあとりーちょ♪」
『ん?そうか、前の世界じゃそんな時期だな~』
「あい!おかちちょーらい?こちょこちょしちゃうにょ?」
『ハハハ。お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!か?』
「あい!しちゃうじょ?」
こちょこちょポーズです!
『そこはお化けのポーズじゃないのか?』
「おばけ、こわこわ⋯」
『⋯いや、本物じゃないからな』
なんて、おいちゃんとやってたら、
『ねぇえ?それ、なんのお話ぃ?』
結葉様が参加してきました。
「とりっくおあとりーちょ~♪おかち、ちょうらいにゃ?こちょこちょちちゃうにょ♪」
にゃんこのポーズでおねだりです。にゃん♪
『あらぁ。可愛い猫さんねぇ♪でも、あいにくお菓子は持ってないのよぉ?』
「しょっか~。じゃあ、こちょこちょ~」
『あらあら?困ったわ~』
くすくす笑ってる結葉様をこちょこちょです。
〖可愛いわ~♪じゃなくて、ゲン、これはなあに?〗
ジーニ様もみんなもやって来ました。
『ん~。前の世界でな?ハロウィンって祭りがあるんだよ。元は豊作を祈るものでな?でも、次第にかぼちゃをくり抜いたジャック・オー・ランタンとか飾ったり、思い思いの仮装したりしてな。子どもたちは「トリック・オア・トリート」っていいがら、色んな家にお菓子をもらいに行ったりするお祭りみたいになってたんだよ』
「とりっくおあとりーちょ~♪」
お菓子食べたいな♪
『その、とりっく何とかと言うのはどういう意味なんだ?』
ギン様が不思議そうに言います。
『トリック・オア・トリート、お菓子くれなきゃイタズラするぞ!って言ってるんだよ』
『それで結葉がくすぐられてるのか』
アルコン様が納得してます。
きゅるる『それより仮装って?』
きゅるる~ん『『『『『『『なに?なに?』』』』』』』
絹さんと子グモさんたちが何かを感じ取ったようです。
『なんて言えばいいのかな?みんな、思い思い非日常的な格好をしてるんだよな~。お化けだったり、かぼちゃだったり、サーヤとかなら着ぐるみとか、妖精とか、お姫様とか?』
「にゃん♪」
にゃんこのマネ~♪
みゃ~『おそろいにゃ~』
『そうにゃね~』
『『「にゃ~♪」』』
三人で同じポーズです♪
『ぐふっ』
〖あ~可愛い♪〗
きゅるる『着ぐるみ⋯前に言ってた。ついにこの時が!』
きゅるる~ん『『『おかあさん』』』
きゅるる~ん『『『『にゃんこはまだないよ~』』』』
きゅるる『妖精とお姫様もないわ』
あ、あれ?いっぺんに着るわけじゃないよ?
『き、絹さん?お色直しじゃないんだから、一着あれば⋯なあ?』
「あ、あい」
こくこくこくこく!
『あら?お色直しってなんですの?』
『なんにゃ?』
みんなも不思議そうです。
『え?結婚式でな?着物とかドレスを途中で着替えるんだよ』
ぴしゃーん!
〖サーヤはまだお嫁になんかあげないんだから~!僕は許さないぞ~!〗
『は?なんでそうなる?』
「あ~いりゅしゃま~?」
がば~って抱きついてきたイリュ様がマジ泣きしてます。
〖サーヤ~!まだお嫁になんか行かせないよ~!お父さんは許しませんよ!〗
「うに?」
なんのこと~?
スパーン!スパーン!スパーン!
『誰が父ですか。この駄神が!』
〖主神、なんであんたがここにいるの!〗
〖お父様!何をしてるんですか!恥ずかしい!〗
おお!いい音が!それより
「ばーとしゃんだ~」にぱ~。
イリュ様もバートさんもどうしたのかな~?
『お久しぶりですね?サーヤ。元気そうで安心しましたよ』
「あい!げんき~!」
バートさんに手を伸ばしたけど、イリュ様がぎゅう~したまんま、いやんいやんしてるから出来ませんでした。どうしたのかな~?
スパーン!
『いい加減にしてください。この駄神が』
〖だって~っサーヤが結婚なんて言うからぁ〗
はい?
『いや、誰も言ってないだろそんなこと⋯』
みんなが呆然と見つめる中、相変わらずイリュ様が泣いてます。滂沱の涙ってこういうの?
『あ~、イル様?サーヤは結婚なんてしないぞ?話してたのはハロウィンの仮装のことだ』
こくこくこくこく
〖ハロウィン?仮装?〗ぐすぐす
きゅるる『サーヤとみんなに着せたい服たくさん!時間が無い!ゲンさん!』
『お、おう?』
きゅるる『それ、いつ?』
『え?向こうじゃ十月の終わりだったけど、こっちにはない祭りだろ?何時でもいいんじゃないか?』
きゅるる『それじゃあ、五日後⋯』
『いや!私たちもいるからね』
『二日でいけるよ!』
『物作りと聞いてドワーフが黙ってる訳にはいかないからね!』
『あ、あの!私たちもお手伝いします!』
『やらせて下さい!』
え?おかみさんたちに、山桜桃ちゃんと春陽くんまで?
きゅるる『みんな』
きゅるる~ん『『『わ~い!みんなで』』』
きゅるる~『『『『がんばろ~!』』』』
『『『『『お~!!』』』』』
きゅるる『それじゃ、ゲンさん三日後にハロウィン!よろしくね!』
ドドドドドッ
そう言ってみんな走って行っちゃいました。
な、なんだったんでしょう?
『あ~。てなわけで、イル様、バートさん、三日後にハロウィンパーティーになったから、よかったら三日後に来てくれ。お菓子持ってな。じゃないと、イタズラされるぞ?』
おいちゃんが呆気に取られながらも言います。
『かしこまりました』しゅぽん!
ほよ?気づいたらバートさんに抱っこされてました。
〖あ~っサーヤ~〗
『うるさいですよ。今度は私の番です。それに、もう帰りますよ』
〖え~!やだやだ!ようやく会えたのに~!〗
『黙りなさい。仕事放り出して来たくせに。戻って終わらせますよ』
〖え~!〗
『いいんですよ?私は別に。あなたは仕事をしていてください。私は三日後またこちらに来させてもらいますので』
〖イヤだ~!僕も~!〗
『それじゃあ、帰りますね?か・え・り・ま・す・よ・ね?』
〖は、はい⋯〗
『よろしい。では、サーヤ、皆様、お騒がせしました。また三日後にお邪魔致します』
〖バート。相変わらず手を焼いているようですね〗
『これは医神様』
〖ご苦労ですが、頼みますよ〗ニヤリ
『はい。心得ております』ニヤリ
ぞくうっ!な、なに?なに?
『では、皆様。また三日後に』
バートさんがジーニ様にサーヤを渡すと、イリュ様のお耳を引っ張って光と共に天界に帰って行きました。
〖あああああああああぁぁぁ サーヤ~あああぁ〗
イル様、またね~。
『な、なんだありゃ?』
『あれが主神様?』
『一緒にいたの誰だ?ただもんじゃないぞ』
親方たちがザワザワしてます。
『ま、まぁ、決まったもんは仕方ないな。かぼちゃでも育ててくるか』
「あ、あい。たね、でりょ~」
『じゃあ、行ってくるわ』
『お、オイラたちも手伝うんだな』
「あ~い。いってらっちゃ~い」
サーヤたちは飾りでも作ろうかな?
なんか、大変なことになっちゃいました。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
1話にまとまらなかったので、ハロウィン前から(▼∀▼)†
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