第342話 起きた?

う~ん?もふもふ~?

『サーヤ?』ゆさっ

『サーヤ、起きて』ゆさっ

う~?ぱちっ


ぴゅい『あっ!サーヤ!』

きゅい『おっきちた~!』


「ふおっ?」

みんながサーヤのお顔を覗き込んでます。なんで?近い近い!


『『良かった~』』

『『『みんな呼んでくる~!!』』』ぴゅーっ


「うに?」

飛んでっちゃった?


みゃ~『よかったにゃ~』

『ほんとだね~よかった~』

『本当ね。良かったわ。痛いところはない?サーヤ』

『柔らかい方がいいと思ってね~?ぼくたちがお布団になってたんだよ~』

『ふふ。そうね』


「うにゅ?」

白雪とハクお布団最高です。いたいところ?白雪がきいてきたけど~

「にゃいよ?」

むしろ、もふもふきもちい~。もう一回寝よう。ふわ~ぁ

「おやちゅみ~」

もふもふ~ふわふわ~まったり~。すや~


『おやすみ~』

ハクがしっぽを掛け布団替わりにかけてくれます。もふもふ~


『違うでしょ、ハク。サーヤ、だめよ、起きて?』

敷布団になってくれている白雪に起こされます。でもぉ

「あちょごふん~」

むにゃむにゃ~。すや~。


〖サーヤ起きたのね?大丈夫?〗

うにぃ~?ジーニ様、まだねんねするの~

〖サーヤ?また寝ちゃうの?起きて?〗

う~ぅ。シア様、もふもふなの~


〖サーヤ?起きましょうね?〗ひゅお~ぉ

「ぴぇっ!おあよごじゃましゅ!」がばちょ!

逆らっちゃいけない空気が、来ました!ひゅお~


〖よろしい。ちょっと見せてくださいね〗

エル様が頭見てます。

「あ、あい」

なんで頭?


〖まあ、たんこぶはヒールで治しましたからね。大丈夫でしょう〗

「う?たんこびゅ?」

なんで?


『覚えてなぁい?石の山の前でぇ』

『ドワーフさんたちと、ホットケーキの枠の話をしてらしたでしょう?』

『枠の山が降ってきたにゃ』

結葉様達が説明してくれると、なんかモヤモヤ~って思い出してきました。


「ふあ?しょうだった~」

カコーンって、クマさん降ってきました。あれなんだったの~?


『悪かったな』

『まさか、あんなことになるなんてね』

『思いもしなかったからね』

『痛かっただろ?』

「だいじぶ~」

#本気__まじ__#痛くないよ。びっくりはしたけど。


〖あれは、迂闊だったわね。思えば片鱗は見せてたのよ〗

ジーニ様が唸ります。


『あっ!畑の時かにゃ?』

みゃ~『はたけにまぜられそうに、なったにゃ!』

ニャーニャにゃんとココロが思い出したにゃって言ってます。


〖そう。あれは、サーヤがしゃもじとか、ミキサーとかいうのを具現化してたのよ〗


あ~土を混ぜるって言うから、ハンドミキサーとか、しゃもじとか、耕運機とか想像したらできたんだよね~


みゃ~『ながれるはたけは、またやりたいにゃ♪』

妖精さん達も楽しそうだったね。


〖今回は、素材を前にしてたから、余計に具体的に想像しちゃったんでしょうね〗

〖素材を使って具現化してしまったら、錬成と同じようなことになってしまったんですね〗

ジーニ様の分析にシア様が納得してます。


〖途中トレントの枝を転移させてましたよね?〗

〖サーヤにしてみたらこんなのがあったなぁ。位の意識だったんでしょうけど、近くに理想の素材があったから呼び寄せちゃったんでしょうね〗

エル様が思い出したことを伝えるとジーニ様が更に分析してます。


『なんとも、便利だけど難儀だな。そりゃ』

ドワーフのおっちゃんが唸りながら言うと

『そうだよね。うっかり何かに触って、こんなだったらいいなぁとか、思った日にゃ』

『そうさね。途端にその物に変えちそのまう可能性があるね』

『なんとも、そりゃあ』

『『『『難儀だね~』』』』


ドワーフさんたちが声を揃えて言うのを、白雪ソファーに埋もれながら聞きます。

極上もふもふソファーに、ハクのしっぽブランケット付きです。もふもふ天国です。無意識になでなでです。


『サーヤ~くすぐったいよ~。ふふふ』

ありゃ?無意識でした。ハク、

「ごめしゃい」

でも、やめられないとまらない~♪ってやつです。なでなで。


〖これは、魔法の制御をはやく覚えないといけないわね〗

〖すごいことですけどね〗

ジーニ様とシア様が困ったわね~ってしてます。

そしたら、エル様が


〖サーヤ、何かを思い出した時や、何か欲しい時などは当面、気をつけてくださいね〗

「う?」

何を気をつけるの?


〖そうじゃないと、また、さっきみたいなことになりかねません。また、頭の上に降ってきたら嫌でしょう?今回はまだ軽いものでしたからこの位で済みましたが、もっと重かったり大きかったりしたら?どうですか?〗


重くて大きいものが?ドンガラガッシャーン⋯?

ぶるっ!ぶんぶんぶんぶん!


「だめだめ~」

死んじゃう!

〖そうですよね?気をつけましょうね〗

「あい!」ビシッ

気をつけます!


『んじゃあ、早速これ試そうや!』

『そうだね、せっかくサーヤちゃんが作ったんだし』

『使えば改良点とか見えてくるかもしれないしね』

『鍛治師としては一度打って作った方がいいかもしれないね。金属の配合とかね』


「う?」

みんな食べ終わったんじゃないの?


〖ふふっ。みんなサーヤが起きるの待ってたのよ〗

『でも今から食べすぎたら、お夕飯食べられなくなっちゃうからねぇ。一枚だけねぇ』

ジーニ様と結葉様がニッコリして言ってくれます。

「あ~い」

くまさん使お~


みんなで一枚ずつのホットケーキパーティー再開です。


『サーヤ~これ面白いね~』

ぴゅい『わたちと』

きゅい『ぼくの』

ぴゅいきゅい『『かたちもほちい~♪』』

『『いいね!』』

『『『おねがいしよ~♪』』』

みゃ!『ココロもにゃ!』

「いりょいりょできりゅ、はじゅ~♪」

楽しみだね~♪


〖ねえ?大人用にもう少し大きくできない?〗

ジーニ様が足りないわぁって言うと


『そうだな。俺も食い足りないな。やってみるか』

ドワーフのおっちゃんも足りないって。大人は足りないかな?


『でも、目玉焼きならこのサイズじゃないかい?』

おかみさんが言うと、


『二つ一片に焼いたらいいではないか?三つでもいいぞ』

アルコン様も足りないって。そうだよね、元はおっきなドラゴンさんだもんね。


『ん~、そうすると、少なくとも大人用と子供用は必要だね~』


ツンツンツンツン!


ん?おかみさんの袖を引っ張るのは妖精さんたちと、子グモさんたち。

『あ~悪い悪い。あんた達のサイズもだね』

ニッて笑って親指グッて、しあってます。さすがです。


『あとは持ち手かしらぁ?』

『そうなんだよな。結葉様は片手鍋みたいな形が良さそうだけどな』

『私は両脇にあるやつの方がやりいいかね~くるっとしやすいからね』

『でも、子供には火が近いね』

『そうだね、山桜桃あたりは大丈夫そうだけどね』

『あと、ぽぽたちの毛が焼けても困るからな。毛があるやつは取っ手が長い方が安全だろうな』

色々提案が飛び交ってます。


『これは、個人に合わせた方がいいな』

『そうだね』


お~さすが、職人さんです!

これから色々増えそうだね!!


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読み頂きありがとうございます(*^^*)

フォロー、応援、星などもありがとうございます(_ _)感想もドキドキしますが嬉しいです。ありがとうございます。

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