第340話 なんだろな?

みんなが泣いてます。一部を除いて⋯


『おいしい~♪』

『『『『『おいしいね~♪』』』』』


ハクたちずるい~。サーヤも食べたい~っ

早くお話を終わらせるしかないのかな~?でも、泣いてるし?なんかこわこわだし?


「うにゅ」

よし!みんな泣いてる間に食べよう。いいよね?

ホットケーキ♪ぱくっ。もぐもぐ。ちょっと冷めちゃった。ぐすんっ。

おいもと、とうもろこしとほうれん草は?あれ?

「にゃい⋯」ガーン

どうして?


『あっ。ごめんね。焦げかけてたから食べちゃったの』

『ごめんな。ごちそうさま』

『『美味しかった~』』

フゥとクゥが犯人でした!?とうもろこしがんばってむいたのに~ぃ。うりゅ~ぅ。


『あっ!大丈夫よ!』

『ちゃんとサーヤと山桜桃ちゃんと春陽くんの分はあるぞ』

フゥとクゥが大丈夫だから!ね?ってあせってます。

「ほんちょ?」

『『ほんと!』』


『サーヤちゃん、安心するだよ。あったかいのちゃんと食べられるように見張ってるだ』

『そうなんだな。みんなに食べられないように見張ってるだよ』

『ふるーちゅもあるだよ』

「あい⋯あいがちょ」

ぽ、ぽぽちゃんたち!天使です!ありがとう!


『食べ損ねたら大変ですから、材料は別にしてありますよ。今のうちにホットケーキ食べちゃいましょう。次のは、あとで焼きましょう』にこっ

「あい。あいがちょ」

春陽くんも優しいです。あったかいのはあとで山桜桃ちゃんと、春陽くんと食べようっと。もぐもぐ。やっぱり冷めてる~。分かったぁ。まだ食べてないとこ、鉄板であっためよう~。もぐもぐ。


だけど、何とかホットケーキにありつけたのも束の間、次のホットケーキを焼く前に、大工のおっちゃんが⋯


『そういやよ?サーヤ、さっきの話の続きだけどよ、どんな石使ってたか思い出したか?』ぐすっ


「う?」

石?なんだっけ?もっきゅもっきゅ


『おう。ほら、さっき言ってただろ?魔法使わなくても、簡単にひっくり返せるようにする器具を作るのに、使えそうな石だな』ぐしっ


まだ、泣いてたんだね。もぐもぐ。ごっくん。麦茶、ごくごく。ぷはーっ


「しょだっちゃ。いちしゃん、いりょいりょ、しゃわってい?」

『おう。触ってかまわねぇぞ』

「あいがちょ」


おいちゃんが、ポッケから出してくれた石を、まずなでなで。まだ、石だからね~ごつごつ。でも、魔鉱石が一番つるつる?持ってみよう。


「ふみゃ?おもい」

『そうだな。でも出来上がりは鉄鍋が一番重いかな?』

「しょっか~」

雪平鍋とかないのかな?トンテンカンテン。

『やっぱ軽い方がいいよな?』

「しょだね~。ありゅ⋯ぅぅ、るみ、ちょか?」

『アルミ?聞いたことねえな』


「う?」

聞いたことないってことは~?前においちゃんが~?


『石の中にはな?石同士が結びついちまっててな?そこから抽出⋯んっと、分けて取り出してやらないといけないもんがあるんだよ』

「きゅーしゅちゅ?」

『ちょっと違う。抽出な。救出は助け出すになっちまう。ん?でも似たようなもんか?』


って、おいちゃんが言ってた、あれかな~?


「ちゅーしゅちゅ?」


ぴちょんっ


『は?』ぎょっ

『『『へ?』』』ぎょぎょっ


「う?」

なあに?おかみさんたちまで?


『さ、サーヤ、ちょ、ちょっと、あっちの石の山に行こうか?』

『そ、そうだね』

『サーヤちゃん、ちょっと私らに付き合ってくれるかい?』

『頼むよ。ね?』


「あい」

ドワーフさんたち、どうしたのかな?


『ありがとな』

『じゃあ、ちょっと行こうね』

「あ~い」

降りよ~。よいしょ。


『私が抱っこしますわ』

ひょい。

「う?」

降りようとしたらアイナ様が抱っこしてくれました。

『サーヤちゃん行くにゃ!』

ひょこっとアイナ様の肩からニャーニャにゃんが出てきました。

「あ~い。いこ~」

みんなで移動です。


にこにこサーヤに話しかける一方でアイナ様たちは


『『皆さん今、何かありましたよね?』』

『『あったにゃよね?』』

念話でドワーフ達に話しかけると


『『アイナ様もニャーニャも流石だな。ああ。見間違いじゃなければな』』

『『なんか、石から分かれたよね?』』

『『わたしゃ、神様方も呼んできた方がいいと思うんだ』』

『『そうだね。私もそう思うよ』』

と、こそこそしていると


『大丈夫よぉ~♪一緒に来てるわよぉ。うふふ』


『『『『うわぁっ?』』』』

急に出てきた結葉様に驚くドワーフさんたち。と、

『お母様⋯』

『結葉様⋯』

イタズラが成功したわぁとばかりに、ニコニコしている結葉様に、アイナ様とニャーニャにゃんがジト目を向けています。


「うにゃ?」

『サーヤ、私も一緒していいわよねぇ?』

「あい。いーよ~」

みんなで行こ~


『うふふ。サーヤは素直で可愛いわぁ。アイナとニャーニャは、いつからそんな目をするようになったのかしらぁ?お母様、寂しいぃ』しくしく


『お母様⋯人に散々、イタズラをしかけておいてよく言えますわね?』

『ご主人に激しく同意にゃ』

『『泣きたいのはこっち(にゃっ)ですわっ』』

泣き真似する結葉様に、更にジト目のアイナ様たち。苦労したんだね。


『分かってくれますか?サーヤちゃん』

『わかってくれるんにゃね!』

うんうん。なんか分かるね⋯


『『サーヤちゃん!』』

むぎゅう~う

「むきゃ」

久々のむぎゅう攻撃です!アイナ様バージョンです!なぜこの世界の美女さんは皆さん、けしからん凶器をお持ちなのでしょうか?

「く、くるち」

たしゅけて~


しゅぽんっ!


『んもう~ダメじゃないのぉ。サーヤが息できないでしょぉ?ねぇ?』

「あ、あい?あいがちょ?」

結葉様にまたもや救出されました。で、でも、そもそも?


『お母様のせいではありませんか!ですが、サーヤちゃんごめんなさいですわ』

『そうにゃ!結葉様のせいにゃ!でも、サーヤちゃんごめんにゃ』

「あ、あい。だいじぶ」

そうだよね~。サーヤもそう思う~。


『え~?ひどぉい』

『『ひどくない(にゃ)ですわ!』』


ずっとこんな感じだったんだろな~

『『うううっ』』

なんか、かわいそ~

『分かってくれますか?』

『わかってくれるんにゃね』

う、うん。かわいそ~

『『うううぅ』』

かわいそ~


『相変わらずだな』

『遊ばれてるね』

『そうだね』

『強く生きるんだよ』

ドワーフさんたちも、こうなんだね。


『『少しは助けて(にゃ)くださいな!』』

心からの叫びが⋯


『悪いな』

『『『無理だね』』』

うわぁ~ぁ


『『うわぁ~ん』』

かわいそ~ぅ。しくしく


『も~ぉ、ついたわよぉ』

みんな酷いわって、ぷんって結葉様が⋯


「ほよ?」


気づいたら石の山に来てました。

そう言えば、何するのかな?


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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